鍼灸院を訪れた際、初めてなのに「そこです!」と驚くほどピンポイントで辛い場所を当てられた経験はありませんか?

 

「なぜそんなにわかるんだろう?」と不思議に思った方も多いのではないでしょうか。

 

今回はその秘密について、東洋医学のプロが解説します。

「触診」という名の対話

 

鍼灸師が辛いところを見つけ出す最大の秘密は、熟練した触診にあります。触診とは、ただ身体を触るだけではありません。

 

 ・体温:熱を持っている場所は炎症がある可能性。冷えている場所は力がない可能性。

 ・硬さ:筋肉がこわばっている「コリ」

 ・湿り気:発汗による体内の不調

・乾燥: 体内の不調

 ・弾力:筋肉の健康状態

 

など、皮膚や筋肉、骨に現れる微細な変化を指先で感じ取っています

これは、患者さまの身体と鍼灸師の指先が交わす、言葉を超えた対話のようなものです。

 

 

 

東洋医学と西洋医学、それぞれの「痛み」の捉え方

 

辛い場所がわかるのは、東洋医学と西洋医学、両方の視点から身体を理解しているからです。

 

 ・西洋医学的な視点:痛みやコリの原因を、筋肉や神経の炎症、血行不良として捉えます。例えば、肩こりは僧帽筋の過緊張からくるもの、といった具合です。

 ・東洋医学的な視点:身体全体を一つの繋がりとして捉えます。「肝」や「腎」といった経絡のバランスの乱れが、身体の特定の部分に現れると考えます。例えば、目の疲れが足にあるツボの張りを引き起こす、といった考え方です。

 

この二つの視点を組み合わせることで、単なる表面的な痛みだけでなく、その根本原因まで探り当てることができるのです。

 

 

 

辛さを放っておくとどうなるの?

 

「ちょっとした肩こりだから大丈夫」と放置してしまうと、以下のような悪循環に陥る可能性があります。

 

 ・血行不良:コリがある部分は血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。

 ・老廃物の蓄積:血行不良により、疲労物質や老廃物が溜まり、さらにコリが悪化します。

 ・神経圧迫:硬くなった筋肉が神経を圧迫し、しびれや痛みを引き起こすことがあります。

 ・内臓への影響:東洋医学的には、放置されたコリが内臓の不調につながり、全身のバランスを崩すこともあります。

 

初期の段階で適切なケアをすることが、健康な身体を保つための鍵となります。

 

 

 

鍼灸でコリとさよなら!

 

コリや痛みを根本から解決するのに、鍼灸は非常に有効です。

鍼でツボを刺激することで、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。

 

また、身体の自然治癒力を高め、内側から健康な状態へと導きます。

 

当院では、患者さま一人ひとりの身体の状態を丁寧に触診し、オーダーメイドの施術を提案しています。

 

「なんだか身体がだるい」「辛い場所があるけれど、どこから手をつけていいかわからない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

あなたの身体の声に、耳を傾けてみませんか?

 

 
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