
日本の夏は、年々その暑さを増し、湿度も相まって私たちから体力を奪い去ります。毎年「今年の夏こそは大丈夫」と思っても、結局、全身のだるさ、食欲不振、頭痛…といった「夏バテ」に悩まされていませんか?
もしあなたが、毎年夏が来るたびに「あぁ、またこのつらさが始まるのか…」と憂鬱な気持ちになっているなら、そのしつこい夏バテ、実は「ヒスタミン」という意外な物質が関係しているかもしれません。
「暑さに弱いこととヒスタミンに何の関係があるの?」そう思われたかもしれませんね。実は、私たちの体は暑さを感じると、体温を下げようと様々な生理反応を起こします。その一つが、血管を広げて血流を増やし、熱を体の表面から逃がすという反応です。この血管を広げる役割を果たす物質の一つがヒスタミンなのです。