「毎日スッキリしない…」「お腹が張って苦しい…」
そんな便秘の悩みを抱えていませんか?

便秘はつらいだけでなく、肌荒れやイライラなど、さまざまな不調を引き起こす原因にもなります。
 

「便秘を解消したいけど、どうしたらいいの?」とお考えの方に、今回は東洋医学の鍼灸と、日々の食生活の工夫で便秘を根本から改善する方法をお伝えします。

便秘であなたの体に起きていること

便秘は、ただお通じが滞るだけではありません。

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、体のあらゆる機能と密接に関わっています。
便秘によ
って腸内環境が悪化すると、次のような問題が起こることがあります。

・肌荒れやニキビ: 腸内で悪玉菌が増えると、有害物質が作られます。これらの有害物質が血液に乗って全身を巡ることで、肌のターンオーバーが乱れたり、ニキビができやすくなったりします。

 ・免疫力の低下: 腸には体全体の免疫細胞の約7割が集まっています。腸内環境が悪くなると、免疫細胞の働きが鈍り、風邪を引きやすくなるなど、体の抵抗力が低下します。
 
・自律神経の乱れ:
腸の動きは、自律神経(交感神経と副交感神経)によってコントロ
ールされています。ストレスなどで自律神経が乱れると、腸の動きが悪くなり、便秘が悪化するという悪循環に陥ることがあります。

 

 

なぜ鍼灸が便秘に効くの?
便秘と聞くと、お薬やサプリメントを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、東洋医学の鍼灸は、便秘の根本原因にアプロー
チできる素晴らしい方法です。

鍼灸では、主に以下の3つのメカニズムで便秘を改善します。

1. 自律神経を整える
鍼灸には、乱れた自律神経のバランスを整える効果があります。便秘の原因の一つであるストレスや不規則な生活によって過剰になった交感神経を鎮め、腸の動きを活発にする副交感神経を優位にすることで、自然なお通じを促します。

2. 血行を促進する
お腹や腰にあるツボを鍼で刺激することで、腸の周りの血行がよくなります。血流が改善されると、腸の筋肉の動きがスムーズになり、ぜん動運動が活発になります。

3. 腸の働きを活性化する
便秘に効果的なツボ(例えば、おへその横にある「天枢(てんすう)」や、お腹の下部にある「大巨(だいこ)」など)を刺激することで、腸そのものの機能を高めます。これにより、腸が本来持っている力を取り戻し、排便リズムが整いやすくなります。

 

 

鍼灸と合わせて実践したい!便秘解消のための食生活
便秘の解消には、鍼灸と合わせて毎日の食生活を見直すことも非常に重要です。
以下のポイントを意識して、
腸が喜ぶ食事を心がけましょう。

1. 食物繊維をしっかり摂る
食物繊維は、便のカサを増やし、腸のぜん動運動を促す役割があります。以下の2種類の食物繊維をバランスよく摂ることが大切です
・不溶性食物繊維: 野菜、きのこ類、豆類、穀類などに多く含まれ、便の量を増やしてくれます。
・水溶性食物繊維: 海藻類、こんにゃく、果物などに多く含まれ、便を柔らかくしてくれます。

2. 発酵食品を積極的に摂る
ヨーグルト、納豆、味噌、漬物などの発酵食品には、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。毎日の食事に少しずつ取り入れて、腸を元気に保ちましょう。

3. こまめな水分補給
水分が不足すると、便が硬くなり、排出しにくくなります。1日あたり1.5〜2リットルを目安に、こまめに水を飲む習慣をつけましょう。特に起床後のコップ一杯の水は、腸に刺激を与え、お通じを促す効果があります。

 

 

まとめ
便秘の悩みは、一人で抱え込まず、専門家に相談することが大切です。
鍼灸は、自律神経や血行にアプローチすることで、体の内側か
ら便秘を改善する効果が期待できます。

また、鍼灸と合わせて食生活を見直すことで、より効果的に便秘を解消することができます。
あなたの「スッキリ!」とした毎日を取り戻すために、ぜひ鍼灸と栄養の力を試してみてはいかがでしょうか。

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