慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは?

慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome: CFS)は1988年に米国疾病予防管理センター(CDC)により提唱された比較的新しい疾患概念のことです。

  • ウイルス感染
  • ​免疫の異常
  • 内分泌(ホルモン)代謝の異常
  • 精神科的疾患など

多くの因子が関与していると言われていますが、いまだにはっきりとした原因解明には至っていません。

慢性疲労症候群の定義

慢性疲労症候群の定義は大幅に変化してきましたが、現在は以下の条件を満たす場合に診断されます:

  1. 説明のつかない持続的または再発性の日常生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状である。
  2. 持続的な運動によるものではないこと、休息によって軽減されないこと、そしてこれによって職業的、教育的、社会的、または個人的な活動の以前のレベルの実質的な低下が生じること。
  3. 以下の4つ以上の症状が6か月以上の病気期間中に持続または再発する。

 

  • 微熱ないし悪寒がある
  • のどが痛い
  • リンパ節の痛み
  • 原因不明の筋力低下
  • 筋肉や関節が痛い
  • ちょっとした動作でもすぐに疲れる(労作後24時間以上続く全身倦怠感)
  • 頭痛がする、頭が重い感じがする
  • 不眠、過眠がある
  • 思考力や集中力が低下している
  • 物忘れ、ブレインフォグ

 

これらの症状が6か月以上持続ないし再発を繰り返している場合は、慢性疲労症候群が疑われます。


20〜50歳代の働き盛りの世代に多く、約2対1の割合で女性に多いと言われています。

HPA軸と慢性疲労症候群

HPA軸は「Hypothalamic-Pituitary-Adrenal axis」という言葉の頭文字をとったものです。


日本語では、『視床下部-下垂体-副腎軸』といいます。

 

 

HPA軸はストレス応答の中心であり、ストレスに対する身体の調整に重要な役割を果たしています。
 

私たちはストレスに直面すると、脳の視床下部というところから出るホルモンが脳下垂体というところに働きかけます。

その刺激に反応した脳下垂体は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)というホルモンを分泌します。

 

ACTHが副腎皮質に到達すると、副腎皮質はストレスに対して重要なホルモンであるコルチゾール(主要なストレスホルモン)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、アルドステロンなどのホルモンを分泌します。
 

これらのホルモンは血糖値や血圧を高め、体がストレスに抵抗できるように働きます。
 

このプロセスは、自律神経の交感神経を優位にし、身体のストレス反応においてとても重要な役割を果たしています。

 

しかし、現代の忙しい生活の中では、交通渋滞や電車の遅延などの小さなストレスや慢性的なストレスが頻繁に起こり、常にHPA軸を活性化させています。
 

常に活性化されることで、副腎は「疲れ切ってしまう」ことがあります。
 

副腎機能低下症を持つ人は、疲労、うつ病、低いコルチゾールレベルなどの症状を経験し、これらは慢性疲労症候群でも同様に見られるサインです。

 

最近の研究を見ると、HPA軸の機能異常は、慢性疲労症候群の患者が経験する症状と関連しているとされています。

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