疲労感が強くて、なかなか元気になれないと感じたことはありませんか?

 

もしかしたら、あなたの中性脂肪が少ないことが原因かもしれません。

 

中性脂肪というと、高すぎると動脈硬化や心臓病のリスクが高まるというイメージがありますが、実は低すぎると疲労や免疫力低下などの問題が起こります。

 

この記事では、中性脂肪が少ないことで疲労が強くなる理由と、疲労を抑えるための効果的な方法を紹介します。

## 中性脂肪とは何か?##

 

中性脂肪とは、食事から摂取した脂肪が体内で分解されて生成されるエネルギー源の一種です。

 

中性脂肪は主に肝臓で作られ、血液中に運ばれて筋肉や脂肪組織などに貯蔵されます。

中性脂肪は、運動や飢餓などのストレスがかかったときに、エネルギーとして使われます。

中性脂肪は、体温を保つためにも必要です。

 

中性脂肪は、体重やBMIとは必ずしも関係がなく、細身の人でも多い場合があります。

 

中性脂肪の正常値は、

・男性で50150mg/dL

・女性で35135mg/dL

 

とされています。

 

 

 

##中性脂肪が少なくなる理由##

 

中性脂肪は、食事から摂取した脂質や糖質の一部で、エネルギー源として使われたり、肝臓や皮下に貯蔵されたりします。

 

中性脂肪が少なくなると、エネルギー不足や脂溶性ビタミンの吸収不足などの症状が起こる可能性があります。

 

 

中性脂肪が少なくなる理由は、以下のようなものが考えられます。

 

極端な食事制限や過度な運動によって、脂質や糖質の摂取量が減ったり、消費量が増え 

 る。

肝機能の低下や女性ホルモンの減少などによって、中性脂肪の合成や分泌が低下する。

なんらかの疾患や遺伝的な要因によって、中性脂肪の吸収や利用に障害がある。

低血糖のため、体はエネルギー源として中性脂肪を分解して利用する。

副腎疲労のため、コルチゾールの分泌が減り、低血糖になりやすくなる。

 

 

 

##低血糖と副腎疲労と中性脂肪の関係##

 

低血糖や副腎疲労も中性脂肪が少なくなる原因となる可能性があります。

 

低血糖とは、血液中のブドウ糖の濃度が低下することで、脳や神経などのエネルギー不足を引き起こす状態です。

 

低血糖になると、体はエネルギー源として中性脂肪を分解して利用します。

そのため、低血糖が続くと、中性脂肪の値が低下することがあります。

 

 

副腎疲労とは、ストレスや病気などによって副腎が過度に刺激され、副腎ホルモンの分泌が低下することで、様々な不調を引き起こす状態です。

 

副腎ホルモンの一つであるコルチゾールは、血糖値を上げる働きを持っています。

 

副腎疲労になると、コルチゾールの分泌が減り、低血糖になりやすくなります。

その結果、中性脂肪の値も低下することがあります。

 

 

このように、低血糖や副腎疲労は、中性脂肪が少なくなる原因となります。

低血糖や副腎疲労の症状には、疲れやすさ、イライラ、動悸、冷え、食欲不振などがあります。

 

もしこれらの症状がある場合は、ご相談ください。

 

 

 

 

##血糖値を安定させる体の仕組み##

 

血糖値とは、血液中に含まれるぶどう糖(グルコース)の濃度のことです。

ぶどう糖は、細胞のエネルギー源として重要な役割を果たします。

 

特に、脳や神経はぶどう糖を主なエネルギー源として使います。

 

血糖値は、食事や運動などによって変動しますが、

正常な範囲は空腹時で70110mg/dL

食後2時間で140mg/dL以下

 

とされています。

 

 

低血糖とは、血糖値が正常な範囲よりも低くなる状態のことです。

 

低血糖になると、脳や神経の働きが低下し、めまいやふらつき、手足の震え、冷や汗、動悸、イライラ、集中力や記憶力の低下などの症状が出ます。

 

低血糖は、副腎疲労、糖尿病の治療薬やインスリンの過剰投与、食事の摂り忘れや遅れ、過度の運動などが原因で起こることが多いです。

 

低血糖になると、体は血糖値を上げるために、いくつかの仕組みを働かせます。

 

その仕組みは、以下のようになります。

 

 1.まず、体は食事から摂取した糖質を使って、血糖値を上げようとします。

    糖質は、小腸でぶどう糖に分解されて、血液に吸収されます。

    血液に吸収されたぶどう糖は、インスリンというホルモンの働きによって、筋肉や肝臓に      貯蔵されるか、細胞に取り込まれてエネルギーに変換されます。

    筋肉や肝臓に貯蔵されたぶどう糖は、グリコーゲンという形になります。

    グリコーゲンは、血糖値が低下すると、グルカゴン、コルチゾール、アドレナリンという      ホルモンの働きによって、再びぶどう糖に分解されて、血液に放出されます。

 

このようにして、食事からの糖質は、血糖値の調節に使われます。

 

 

2. 次に、体は肝臓に貯蔵されたグリコーゲンを使って、血糖値を上げようとします。

 

    肝臓には、約100gのグリコーゲンが貯蔵されています。

   これは、約400kcalのエネルギーに相当します。

 

    肝臓のグリコーゲンは、血糖値が低下すると、グルカゴン、コルチゾールやアドレナリン     というホルモンの働きによって、ぶどう糖に分解されて、血液に放出されます。

 

このようにして、肝臓のグリコーゲンは、血糖値の緊急時の補給源となります。

 

 

3. さらに、体は中性脂肪を使って、血糖値を上げようとします。

 

   中性脂肪とは、食事から摂取した脂質が体内で分解されて生成されるエネルギー源の一種     です。

   中性脂肪は主に肝臓で作られ、血液中に運ばれて筋肉や脂肪組織などに貯蔵されます。

   中性脂肪は、運動や飢餓などのストレスがかかったときに、エネルギーとして使われます。

   中性脂肪は、ホルモン感受性リパーゼという酵素の働きで、グリセロールと脂肪酸に分解

   されます。

   グリセロールは、肝臓でぶどう糖に変換されて、血糖値を上げることができます。

 

   脂肪酸は、筋肉や心臓などの臓器でエネルギーに変換されます。

 

このようにして、中性脂肪は、血糖値の長期的な維持に寄与します。

 

4. 最後に、体は筋肉や臓器などのタンパク質を使って、血糖値を上げようとします。

 

    タンパク質は、アミノ酸という単位に分解されます。

    アミノ酸の中には、グルコース原性アミノ酸というものがあります。

    グルコース原性アミノ酸とは、肝臓でぶどう糖に変換されることができるアミノ酸のこと

    です。

    グルコース原性アミノ酸は、糖新生というプロセスで、ぶどう糖に変換されます。

 

 

糖新生とは、糖質以外のもの(アミノ酸や中性脂肪の一部)からぶどう糖を作り出すシステムのことです。

 

糖新生は、エネルギーを消費するだけでなく、筋肉や臓器の機能を低下させることにもなります。

このようにして、タンパク質は、血糖値の最終的な救済策となります。

 

 

以上が、低血糖になったときに、体が血糖値を上げるために使う仕組みの説明です。

 

この仕組みは、血糖値が低下すると自動的に働きますが、常に働かせると、エネルギー不足や筋肉の減少、免疫力の低下などの問題が起こります。

 

そのため、血糖値を安定させるためには、食事や運動などの生活習慣に気を付けることが大切です。

 

中性脂肪の値が低いと、体内のエネルギーが不足し、疲労や免疫力の低下などの問題が起こります。

 

その結果、肩こりや吐き気などの症状が出る可能性があります。

 

中性脂肪の値が低い原因としては、食事制限や過度の運動、内分泌系の病気などが考えられます。

 

中性脂肪の値を適正に保つためには、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠などを心がけることが大切です。

 

また、症状が続く場合は、一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

## 疲労を抑えるための効果的な方法##

 

中性脂肪が少ないと疲労が強くなるということは理解できたでしょうか?

次に疲労を抑えるためにはどうすればいいでしょうか?

 

疲労を抑えるためには、以下のような方法が効果的です。

 

適度な運動をする。

   運動は、中性脂肪の生成と消費のバランスを整えることができます。

   運動は、無理をせずに、自分の体力に合わせて行いましょう。

   運動後は、水分や糖分を補給することも忘れないでください。

 

脂質のバランスの良い食事をとる。

   中性脂肪を増やすためには、脂質の摂取が必要です。

   しかし、脂質には良いものと悪いものがあります。

 

   良い脂質は、オメガ3脂肪酸不飽和脂肪酸で、あまに油、えごま油、青魚などに多く含まれ

   ます。

   悪い脂質は、オメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸で、揚げ物やマーガリンなどに多く含まれま

   す。

 

   良い脂質は、中性脂肪の生成を促すだけでなく、血液の流れや免疫力を高める効果もあり

   ます。

   悪い脂質は、中性脂肪の生成を抑えるだけでなく、動脈硬化や心臓病のリスクを高める可

   能性もあります。

 

   脂質の摂取は、良いものを多く、悪いものを少なくすることが大切です。

 

 

ビタミンやミネラルを補給する。

   ビタミンやミネラルは、中性脂肪の代謝に必要な酵素の働きを助ける役割をします。

   特に、ビタミンB群やビタミンC、マグネシウムや亜鉛などは、疲労回復に効果的です。

 

   ビタミンやミネラルは、野菜や果物、穀物などの食品から摂取することができます。

   また、サプリメントやドリンクなどを利用することもできますが、過剰摂取には注意しま

   しょう。

 

 

 

## 中性脂肪が少ないことで起きる問題##

 

中性脂肪が少ないことで起きる問題は、疲労だけではありません。

 

中性脂肪が少ないことは、以下のような問題を引き起こす可能性があります。

 

生殖機能の低下

   中性脂肪は、性ホルモンの原料となるコレステロールの生成に必要です。

   中性脂肪が少ないと、性ホルモンの分泌が低下し、生殖機能に影響を与えることがありま

   す。

 

   男性では、精子の量や質が低下し、

   女性では、月経不順や不妊などの症状が出ることがあります。

 

骨粗しょう症のリスクの増加

   中性脂肪は、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの生成に必要です。

   ビタミンDの生成が低下すると、カルシウムの吸収が悪くなり、骨密度が低下しやすくなり

   ます。

   骨密度が低下すると、骨折や骨粗しょう症のリスクが高まります。

 

   骨粗しょう症は、特に女性に多く見られる病気で、骨がもろくなってしまう状態です。

   骨粗しょう症になると、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

 

## まとめ##

 

中性脂肪は、体にとって必要なエネルギー源です。

中性脂肪が少ないと、疲労や免疫力低下などの問題が起こります。

 

また、生殖機能や骨密度にも悪影響を及ぼします。

中性脂肪が少ない人は、適度な運動や脂質のバランスの良い食事、ビタミンやミネラルの補給などを心がけましょう。

 

中性脂肪の適正な管理は、疲労を抑えるだけでなく、健康な生活を送るためにも重要です。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~19:00
診療日
月曜日、水曜日、木曜日、土曜日

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2024年1月19日

ストレスと免疫力:ビタミンCが果たす役割と風邪予防へのアプローチ

2024年1月13日

不眠の原因は夜間低血糖かも!

2024年1月12日

タンパク質の役割と必要量を知ろう!

2024年1月10日

中性脂肪が少ないと疲労が強くなる?理由と対策

2023年12月21日

副腎疲労と低血糖:原因、症状、そして改善策

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~19:00

診療日

月曜日、水曜日、木曜日、
土曜日