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忙しい日々の中で、睡眠時間を削ることは珍しくありません。

 

しかし、その結果として炎症が慢性化し、体調不良を引き起こす可能性があることをご存知でしょうか。

 

本記事では、睡眠不足が炎症にどのように影響を及ぼし、それが私たちの健康にどのような影響を与えるのかを解説します。

 

また、炎症を抑制するための鍼灸についてもご紹介します。

**睡眠不足と炎症の関係**

 

睡眠は、体の自然な回復プロセスの一部です。

十分な睡眠を取ることで、体は日中のストレスや損傷から回復し、免疫システムを強化します。

 

しかし、睡眠不足が続くと、体内の炎症反応が正常に機能しなくなります。

 

研究によると、睡眠不足は体内の炎症レベルを高め、風邪や感染症にかかりやすくなるだけでなく、慢性疾患のリスクも高めることが示されています。

 

 

 

 

 

**慢性炎症とは何か**

 

慢性炎症は、体内で長期間にわたって続く低度の炎症です。

 

これは、関節リウマチやアトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患に関連していることが知られていますが、がんや動脈硬化、肥満、アルツハイマー病など、多くの慢性疾患の発症にも深く関わっています。

 

 

 

 

 

**慢性炎症が体に与える影響**

 

慢性炎症は、体のあらゆる部分に影響を及ぼす可能性があります。

例えば、心血管系では、炎症は動脈硬化の進行を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。

 

また、関節では、炎症は関節リウマチなどの自己免疫疾患を引き起こすことがあります。

 

さらに、慢性炎症は、糖尿病、肥満、アルツハイマー病など、多くの慢性疾患のリスクを高めることが知られています。

 

 

 

 

 

 

**睡眠不足が炎症を引き起こすメカニズム**

 

睡眠は、体内の様々な生理的プロセスに影響を与えます。

 

特に、免疫系と炎症反応は、睡眠と密接に関連しています。

 

睡眠中には、体は損傷した細胞を修復し、炎症を抑制するための重要なホルモンやタンパク質を生成します。

 

しかし、睡眠不足の状態が続くと、これらの回復プロセスが妨げられ、体内の炎症マーカーが増加します。

 

これにより、慢性的な炎症状態が引き起こされ、さまざまな健康問題の原因となるのです。

 

 

 

 

 

**睡眠時に体内で起こっていること**

 

十分な睡眠を取ることで免疫システムが強化される理由は、睡眠中に体が重要な修復と再生のプロセスを行うからです。

 

具体的には以下のようなことが体内で起こっています:

 

1. **細胞の修復と再生**:

     睡眠中には成長ホルモンが分泌され、これにより日中にダメージを受けた細胞が修復され

     ます。このプロセスは、特に免疫細胞や筋肉細胞などの再生に不可欠です。

 

 

2. **免疫応答の強化**:
    
睡眠は免疫系の機能を調整し、感染症や炎症に対する体の防御力を高めます。
     睡眠不足はサイトカインの生成を減少させ、免疫応答の効率を下げる可能性が
     あります。

 

3. **エネルギーの再配分**: 

     睡眠中は、呼吸や筋肉の活動が鈍くなり、免疫システムが重要な仕事をするた
     めのエネルギーが確保されます。

 

4. **炎症の管理**: 

     睡眠中に起こる炎症は、起きている間に起こると心身のパフォーマンスを低下

     させる可能性があるため、夜の睡眠中にこれらのプロセスが展開されます。

 

5. **メラトニンの分泌**: 

     夜間に分泌される睡眠促進ホルモンであるメラトニンは、睡眠中の炎症からく

     るストレスに対抗することが得意です。

 

 

これらのプロセスは、体が休息し、次の日に備えてエネルギーを蓄えるためにも重要です。

質の良い睡眠を取ることで、これらの生理的メカニズムが最適に機能し、免疫システムが強化されるのです。

睡眠は単に休息するだけでなく、体の健康と免疫力を維持するための活動的な時間なのです。

 

 

 

 

 

**睡眠中に生成される主なホルモンとタンパク質**

 

1. **成長ホルモン**:
     これは脳下垂体から分泌され、身体の成長や修復、疲労回復に重要な役割を果たします。
     特に深い睡眠時に最大の分泌が見られます。

 

2. **コルチゾール**: 

     ストレスホルモンとも呼ばれ、血糖値の維持や抗炎症、免疫亢進などの作用が

     あります。睡眠の初期に最低値を示し、後半に向かって分泌量が増加します。

 

3. **プロラクチン**: 

     下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンで、乳腺の発達や皮膚の粘液細胞

     数の増加に関与します。

     睡眠開始直後から分泌が始まり、睡眠の後半に向かって増えます。

 

4. **甲状腺刺激ホルモン**: 

     体内のタンパク質合成やエネルギー代謝、酵素消費などに関わる甲状腺ホルモ

     ンの分泌を刺激します。

     睡眠が始まる時間帯から増え、入眠直前に最高値となり、睡眠開始と共に低下します。

 

5. **メラトニン**:
    
松果体から分泌されるホルモンで、催眠作用と概日リズムを調整する働きがあ
     ります。
     夜間に増加し、通常の入眠時刻の12時間前から分泌が始まります。

 

 

これらのホルモンは、睡眠中に体の回復と再生を促進し、炎症を抑制するために重要な役割を果たしています。

 

 

 

 

 

 

**睡眠不足が多くの健康問題を引き起こす可能性**

以下に主なものを挙げます:

 

1. **心血管疾患**:
    
睡眠不足は高血圧や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高めることが知られてい
     ます。

 

2. **代謝異常**:
    
糖尿病や肥満のリスクが増加します。睡眠不足は食欲を増進させるホルモンの
     分泌を促し、食欲を抑制するホルモンの分泌を減少させるためです。


3. **免疫機能の低下**:
    
風邪や感染症にかかりやすくなります。これは、睡眠不足が免疫系の機能を低
     下させるためです。


4. **精神健康問題**:
    
うつ病や不安障害、ストレスの増加など、精神的な健康にも悪影響を及ぼしま
     す。

 

5. **認知機能の低下**:
    
集中力や記憶力の低下、判断力の減退などが起こり得ます。

 

6. **内分泌系の問題**:
    
ホルモンバランスが崩れ、生殖機能に影響を及ぼすこともあります。

 

 

これらの問題は、睡眠不足が慢性化することでさらに深刻化する可能性があります。

 

質の良い睡眠を確保することは、これらの健康問題を予防する上で非常に重要です。

 

適切な睡眠習慣を身につけ、必要に応じて医療専門家の助言を求めることをお勧めします。

 

 

 

 

 

**鍼灸と炎症の抑制**

 

鍼灸は、体の特定の点、いわゆるツボに鍼を刺すことで、体のバランスを整え、炎症を抑制し体の自然な治癒力を高める効果があります。

 

鍼灸治療は、免疫細胞のバランスを改善し、炎症性サイトカインの産生を抑制することで、炎症反応を抑える効果があると考えられています。

 

例えば、「合谷」というツボは、手の親指と人差し指の間に位置し、頭痛や歯痛、ストレスに対する効果があるとされています。

 

また、「足三里」というツボは、膝の下に位置し、消化器系の健康や全体的な体力の向上に役立つとされています。

 

これらのツボを刺激することで、炎症を抑え、体のバランスを整えることができるのです。

 

 

 

 

 

 

**その他よく使われる炎症を抑えるツボ**

 

  1. 曲池(きょくち): 
    曲池は免疫力UPが有名で、他にも肩こり、テニス肘、乾燥肌、頭痛、便秘など、幅広い効果がある
    万能ツボといわれています。
  2. 尺沢(しゃくたく):
    尺沢は呼吸器の炎症を鎮めて、腫れた状態を改善する効能があります。
    また、「肺経の合水穴」であり、汗な尿などの水の性質のものが漏れている状態を改善します。

     
  3. 照海(しょうかい):
    照海は「月経不順」「月経痛」「喉の渇き」「喉の腫れ」「不眠」「足関節捻挫」「排尿障害」等に効果があります。

     
  4. 行間(こうかん):
    イライラや気分の落ち込み、不眠などストレス症状を緩和させるほか、眼精疲労や頭痛、粘膜の炎症などさまざまな症状の改善に効果が期待できます。

 

 

 

 

 

 

**まとめ**

 

睡眠は、私たちの健康にとって非常に重要な役割を果たしています。

 

十分な睡眠を確保することで、慢性炎症を抑制し、多くの健康問題を予防することができます。

 

また、鍼灸などの自然療法を取り入れることで、炎症をさらに効果的に抑制することが可能です。

 

日々の生活の中で、質の高い睡眠を優先し、健康な体を維持しましょう。

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