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お腹の不調は、日常生活に大きな影響を与えます。

 

下痢、便秘、消化不良など、さまざまな症状がありますが、これらはすべて、私たちの体が正常に機能していないサインかもしれません。

 

この記事では、東洋医学の観点から、お腹の不調に対する自然療法としての生姜の使用について解説します。

 

最後に生姜を使ったお灸の話もありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

**生姜について**

 

生姜は、その辛味成分であるジンゲロールによって、消化を助ける効果があるとされています。

 

また、漢方では「中気を整える」とも言われ、お腹の中心部の調和を保つのに役立ちます。

 

生姜(ショウガ)は、熱帯アジアが原産で、特にインドや中国では紀元前から利用されていました。

 

その後、約2000年前にヨーロッパに伝わり、11世紀頃にはイギリスで栽培が始まりました。

また、15世紀以降には西インド諸島やアメリカ大陸にも伝播しました。

 

日本には2~3世紀ごろに中国より伝わり、奈良時代には栽培が始まっていました。

平安時代には、平安貴族が生姜の薬効を知り、重宝していたとされています。

 

現在では、日本各地で栽培されていますが、特に高知県、熊本県、千葉県などでの生産が盛んです。

 

面白いエピソードとしては、生姜は古代の記録では、中国、インド、ヨーロッパ、日本などすべて医薬品として使われ、食品の調味料として使われだしたのは中世以降のようです。

 

また、中国料理においては、ネギ、ショウガ、ニンニクは「三種の神器」とされています。

 

さらに、生姜は2000年前の中国の医学書に記述があり、全ての漢方薬処方の約半分に配合されていました。

 

これらのエピソードから、生姜が古代から現代まで、食文化や医療において重要な役割を果たしてきたことがわかります。

 

 

 

 

 

**生姜の生理学的効果**

 

生姜には、消化酵素の分泌を促進し、腸の運動を活発にする作用があります。

 

これにより、食べ物がスムーズに消化され、栄養素の吸収が促進されるため、便秘や下痢などの症状が改善されることが期待できます。

 

 

 

生姜には他にも多くの効能があります。

 

以下にいくつかの主要な効能をご紹介します。

 

1. **抗炎症作用**: 

ジンゲロールは抗炎症化合物であり、関節リウマチや変形性関節症の症状を緩和する可能性があります。

 

2. **吐き気の緩和**: 

特に妊娠による吐き気や乗り物酔いに効果的で、強力な制吐剤としての役割を果たします。

 

3. **抗酸化作用**: 

ショウガに含まれる抗酸化物質は細胞のダメージを減らし、健康的なエイジングを促進する効果があります。

 

4. **抗菌性**: 

多くの異なるタイプの細菌の成長を抑制し、健康的な腸内フローラを促進します。

 

5. **腸の健康**: 

腸の健康に役立つ繊維質が豊富で、プレバイオティクスとして機能します。

 

6. **心臓病のリスク低減**: 

血圧を下げ、血中脂質の値を減らすことで、心臓病のリスクを低減する効果があります。

 

7. **ガン予防**: 

特定のタイプのガンのリスクを減らす可能性があります。

 

8. **生理痛の緩和**: 

抗けいれん作用と抗炎症作用により、生理痛の緩和に役立ちます。

 

 

これらの効能は、生姜を食生活に取り入れることで得られる可能性があるため、日々の食事に生姜を加えることをお勧めします。

 

ただし、生姜の摂取には個人差がありますので、過剰摂取には注意し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることが重要です。

 

 

 

 

 

**生姜湯の基本レシピ**

 

**材料:**

- 生姜: 1かけ(約10g)

- 水: 500ml

- 蜂蜜: 大さじ1〜2(お好みで調整)

- レモン汁: 小さじ1(お好みで)

 

**作り方:**

1. 生姜は皮を剥き、薄切りにするかすりおろします。

2. 鍋に水と生姜を入れ、中火で沸騰させます。

3. 生姜の風味が水に移ったら、火を止めて蜂蜜とレモン汁を加えます。

4. よくかき混ぜた後、カップに注いで完成です。

 

**ポイント:**

- 生姜はすりおろすと、より風味が強く出ます。

- 蜂蜜は加熱しすぎないように注意しましょう。火を止めてから加えるのがおすすめです。

- レモン汁を加えると、風味が引き立ちますが、お好みで省略も可能です。

 

 

この生姜湯は、お腹の不調を和らげるだけでなく、体を温める効果もあります。

 

毎日の習慣として取り入れることで、健康的な生活を送る助けになります。

 

 

 

 

 

**東洋医学におけるお腹の不調**

 

東洋医学では、お腹の不調は「気」の流れが滞ることで起こると考えられています。

 

生姜はこの「気」の流れを改善し、体全体のバランスを整える効果があるとされています。

 

 

 

 

 

**漢方と生姜**

 

漢方では、生姜はその温性の特性から、体を温め、寒さによる不調を解消するために用いられます。

 

また、生姜は消化を助けるという効果も科学的に立証されています。

 

 

 

 

 

 

**鍼灸とお腹の不調**

 

鍼灸は、特定のツボを刺激することで、体の自然治癒力を高め、お腹の不調を改善する効果があります。

 

特に、「足三里」や「中脘」といったツボは、消化器系の不調に効果的です。

 

 

 

 

 

**お灸とお腹の不調**

 

お灸は、温熱刺激によってツボを温めることで、血行を促進し、お腹の不調を和らげる効果があります。

 

特に、冷えによるお腹の不調には効果的です。

 

 

 

 

 

 

**生姜灸**

 

生姜灸(しょうがきゅう)は、東洋医学の一部であり、その名の通り、生姜を使用したお灸の方法です。

 

**生姜灸とは**

生姜灸は、「隔物灸」という灸法の一つで、厚く切った生姜の上にもぐさ(ヨモギを乾燥させたもの)を置いて燃やすことで体を温めるお灸の方法です。

 

直接肌にすえるお灸と比べて熱さが穏やかで、じっくりと中低温で時間をかけて身体の芯から温めるお灸方法です。

 

**生姜灸の効果**

生姜灸は、生姜の薬効とお灸の効果が組み合わさって、血液循環を改善します。

 

生姜は漢方薬の生薬として、また料理やしょうが湯でも薬効が知られ、灸法の材料としても心理的にも良い結果が得られています。

 

お灸は血行が促進され、もぐさに含まれるヨモギ成分の浸透作用で白血球が増加し、血液をアルカリ性に傾ける作用があることが医学的に確認されています。

 

生姜灸はツボに熱刺激を与えて、自律神経の働きを促し、全身の血液循環を改善して自然治癒力を高めることを目標とします。

 

さらに、患部を直接的に温めることによって、血流を増大させ、機能回復を図ります。

 

**注意点**

生姜灸は比較的安全な治療法ですが、火傷をしないように注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

**まとめ**

 

生姜は、その消化促進効果や温性の特性により、お腹の不調に対する自然療法として非常に有効です。

 

また、鍼灸やお灸も、お腹の不調を改善するための有効な手段です。

 

これらの方法を試して、お腹の不調を解消し、快適な日々を送りましょう。

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