新型コロナ後遺症鍼灸施術

当院では、新型コロナウイルス感染症による後遺症でお悩みの方に対し鍼灸施術をおこなっています。

 

新型コロナウイルスに感染後、PCR検査では陰性になるものの咳・痰・不眠・呼吸困難・倦怠感・関節痛・集中力低下・抑うつなどの症状がなくならず鍼灸施術を受けにいらっしゃる方が増えています。

 

コロナ後遺症専門外来が増えてきていますが、明確な原因が特定できないため鎮痛剤、抗不安薬、睡眠薬などを処方する対症療法を行うのみとなっています。


根本的な解決につながらず困っている方が多いのが現状です。

 

当院の鍼灸施術では、全身のバランスを調整し早期回復につながる効果が期待できます。

三焦鍼法を基本とし、患者様の脈・舌・お腹・全身のツボの状態を確認し、お一人お一人の体調に応じた最善の鍼灸施術をご提供いたします。

 

当院では漢方処方もいたします。
漢方と併用することでより良い効果を期待できます。

コロナ後遺症とは

WHO(世界保健機関)では後遺症(post COVID-19 condition)について以下のように定義しています。

 

「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの(通常はCOVID-19の発症から3カ月経った時点にもみられる。)」

 

代表的なコロナ後遺症の症状

  • 疲労感
  • 倦怠感
  • 関節痛
  • 筋肉痛 
  • 咳 
  • 息切れ 
  • 喀痰 
  • 胸痛 
  • 脱毛 
  • 記憶障害 
  • 集中力低下 
  • 不眠 
  • 頭痛 
  • 抑うつ 
  • 嗅覚障害 
  • 味覚障害 
  • 動悸 
  • 下痢 
  • 腹痛 
  • 睡眠障害 
  • ​筋力低下

新型コロナ後遺症の頻度

海外での45の報告(計9,751例)の系統的レビューでは、COVID-19の診断/発症/入院後2ヶ月あるいは退院/回復後1ヶ月を経過した患者では、72.5%が何らかの症状を訴えていた。

最も多いのは
倦怠感(40%)で、息切れ(36%)、嗅覚障害(24%)、不安(22%)、咳(17%)、味覚障害(16%)、抑うつ(15%)
であった。

 

別の海外の57の報告(約25万例))の系統的レビューでは、診断あるいは退院後6ヶ月かそれ以上で何らかの症状を有するのは、54%と報告されています。

 

出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第1版」

 

三焦鍼法

三焦鍼法とは中国の韓景献教授が認知症の治療法として作り上げた治療法です。

基本的には腕の外関、脚にある足三里、血海、
お腹の気海、中脘、胸にある膻中というツボを使います。

これらのツボを刺激することにより頭から足の先までの気の巡りを改善します。

そうすることで、全身のバランスが整い認知症患者の知能と生活能力を改善することができるというものです。

臨床研究および基礎実験研究により、本治療法は脳老化に対して確かな効果が認められることが実証されています。

知能状態と生活能力が著しく向上を示し、また良好な状態を維持できることもわかっています。

本治療法は血管性認知症(VD)患者の記憶力、見当識力、計算力を著しく改善することができ、とりわけ見当識力の改善に対しては特に顕著な効果が認められています。

 

最近では、三焦鍼法は認知症治療だけに特化した治療法ではないことがわかってきています。

新型コロナ後遺症や自律神経失調症で苦しむ方にも効果があることがわかってきました。

 

当院では新型コロナ後遺症の改善策として三焦鍼法を取り入れています。

当院でよくみられるコロナ後遺症の例

東洋医学では診断名を「証」といいます。

ここでは当院でよくみられるコロナ後遺症の方の「証」や施術で使う「ツボ」のご紹介をいたします。

 

気陰両虚

  • 空咳
  • 胸が詰まる
  • 呼吸が浅い
  • 息切れ
  • 口や喉が乾燥する
  • 疲れやすい
  • 不眠
  • 微熱
  • 寝汗など。

このような症状でお困りの方には

「気を補う」また「陰を滋養する」ような施術を行います。

ツボ:
太淵、中脘、気海、肺兪、膏肓、足三里、三陰交

 

漢方:
沙参麦冬湯、生脈散

気血両虚

  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 動悸
  • 息切れ
  • めまい
  • ブレインフォグ
  • 記憶力低下
  • 集中力低下
  • 不眠など。

このような症状でお困りの方には

「気を補う」「血を補う」ような施術をしていきます。

ツボ:
曲泉、三陰交、巨闕、中脘、足三里、太白、肝兪、腎兪、脾兪、胃兪、膈兪

 

漢方:
帰脾湯、十全大補湯など。

脾肺気虚

  • 疲労感
  • ​呼吸が浅い
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 腹部膨満感
  • ​軟便

このような症状でお困りの方には

「脾・肺の気を補う」ような施術をしていきます。

ツボ:
太淵、列欠、気海、中脘、肺兪、身柱、足三里、太白、三陰交、脾兪、胃兪

 

漢方:
補中益気湯、四君子湯など。

脾気虚

  • 下痢
  • 軟便
  • 吐き気
  • ガス
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 力が入りにくい
  • 血色が悪い
  • 腹部膨満感など。

このような症状でお困りの方には

「気を補い脾を健やかにする」「水分代謝の改善」を目的とし施術していきます。

ツボ:

中脘、足三里、太白、三陰交、脾兪、胃兪、陰陵泉、三焦兪、水道

 

漢方:
参苓白术散など。

肝脾不和

  • イライラ
  • 不眠症
  • 疲労感
  • 自律神経失調
  • 不安感
  • 神経過敏
  • 腹痛
  • 頭痛など。

このような症状でお困りの方には

「神経の高ぶりを抑える」「神経を安定させる」ことを目的とし施術していきます。

ツボ:

章門、期門、太衝、陽陵泉、気海、中脘、足三里、三陰交、内関、天枢など

 

 

漢方:
抑肝散加陳皮半夏など。

当院でのコロナ後遺症に対する方針

新型コロナ後遺症と一言でいっても、症状は様々です。原因も様々であり、なかなか改善されないのが現状だと思います。

対症療法でその場はしのいでも、根本的には改善していない方がとても多いようです。
そうなると気持ちも落ち込んでしまい、さらに症状も強くなってきてしまうケースが多いと感じます。
​そして負のスパイラルに陥ってしまい、改善するのに余計に時間がかかってしまいます。

そのため薬には頼らず、東洋医学でなんとか改善できないかと言って連絡をいただくことが増えてきています。

上にあげた証に当てはまる方は確かに多いと思います。
しかし、それ以外の証の方もたくさんいらっしゃいます。

また、いろいろな証が複雑にある方もいらっしゃいます。

当クリニックでは後遺症の根本原因が何であるかをしっかりと突き止めていくよう心がけています。
もちろん鍼灸施術だけでなく、必要に応じて漢方もお勧めしています。
他にも食事療法やサプリメントなど、少しでも早く症状の改善が見込めるものは積極的に試していただきたいと考えています。

症状によっては改善するのに長い期間必要となることもあります。

鍼灸施術で改善しているケースはたくさんありますし、希望は必ずあります。
少しでも早く元の生活に戻れるようお手伝いをさせていただきます。

新型コロナ後遺症でお困りの方は、ぜひ一度ご連絡ください。

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