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最近、鏡を見るたびに「あれ、顔色が冴えないな…」と感じたり、週末を迎えても「疲れて何もする気が起きない…」なんて思っていませんか? 

 

健康には気を使っているつもりでも、どうしてもぬぐえない疲労感に悩まされている方もいるかもしれません。

 

実は、その疲労感、毎日の食事や、私たちが活動するために欠かせない「ある栄養素」と深い関わりがあるんです。

そして、その栄養素のパワーを借りることで、あなたの体はもっとエネルギッシュに変わる可能性があります。

 

今回は、「BCAA」という言葉を初めて耳にするあなたに向けて、この栄養素がどのように私たちの疲労感と戦ってくれるのか、脳と体の仕組みをひも解きながら、分かりやすくお話ししたいと思います。

 

この記事を読み終える頃には、きっとあなたの毎日の「疲れた」が、少しでも「よし、動こう!」に変わるヒントが見つかるはずです。

なぜ、私たちは「疲れた」と感じるのか?脳とアミノ酸の不思議な関係

 

「疲れた」と感じるとき、体のどこが疲れているのでしょうか? 

実は、体の疲れだけでなく、脳が「疲労」という信号を出していることが、疲労感の大きな原因の一つです。

 

私たちが体を動かしたり、考え事をしたりするエネルギーは、主に食事から摂る糖質や脂質から作られます。

でも、いくら栄養を摂っても、なぜか疲れが取れない…そんな経験はありませんか? 

 

ここに、ある「アミノ酸」が関わってきます。

アミノ酸は、私たちの体を作るタンパク質の材料となるもの。全部で20種類ありますが、その中には私たちの脳の働きに大きく影響を与えるものがあります

特に、「トリプトファン」というアミノ酸は、脳の中で「セロトニン」という物質を作る材料になります。

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させたり、リラックスさせたりする働きがあります。

 

しかし、運動などで体が疲れてくると、このセロトニンが脳内で増えすぎてしまうことがあります。

すると、脳は「これ以上活動すると危険だ!」と判断し、疲労感として私たちに信号を送るのです。

 

つまり、セロトニンの過剰な増加が、疲労感の一因となることがあるのです。

 

 

 

ここで登場!疲労感をブロックするかもしれない「BCAA」

さて、いよいよBCAAのお話です。BCAAとは、 Branched Chain Amino Acids の頭文字を取ったもので、「分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸」と呼ばれます。

 

具体的には、

  • ロイシン
  • イソロイシン
  • バリン

という3種類のアミノ酸の総称です。

 

これらは、私たちの体の中で作ることができない「必須アミノ酸」に分類され、食事などから摂取する必要があります。

このBCAAが、先の疲労感とどう関係するのでしょうか? 

 

鍵は、脳への「トリプトファン」の取り込みにあります。

実は、BCAAとトリプトファンは、脳へ取り込まれる際に同じ「通り道」を使おうとします。

 

ここで、もしBCAAが豊富にあると、BCAAがトリプトファンよりも優先的にその通り道を利用しようとします

結果として、脳へのトリプトファンの取り込みが抑えられ、セロトニンが過剰に作られるのを防ぐことが期待できるのです。

 

分かりやすく言うと、脳への入り口にBCAAという「門番」を配置することで、疲労感の原因となるトリプトファンが脳に入りすぎるのを防ぐイメージです。

 

これにより、過剰なセロトニンによるブレーキがかかりにくくなり、「疲れた」という信号が出にくくなる、と考えられています。

 

 

 

BCAAは「動ける体」もサポートする!エネルギーとの関係

 

BCAAのすごいところは、脳の疲労感を和らげる可能性があるだけでなく、体を動かすエネルギー源としても働くことです。

 

特に、筋肉は私たちの体の大きな部分を占め、活動の原動力となります。

BCAAは、この筋肉にとって大切なエネルギー源の一つとなるアミノ酸です。

運動時などにエネルギーが必要になると、筋肉はBCAAを分解してエネルギーとして利用します。

 

さらに、BCAA(特にロイシン)は、筋肉がブドウ糖(体を動かす主要なエネルギー源)を細胞内に取り込むのを助ける働きがあると考えられています。

 

これは、まるでブドウ糖という「燃料」を、筋肉という「エンジン」に効率よく供給する手助けをしてくれるようなものです。

 

つまり、BCAAを適切に摂取することで、筋肉がエネルギーを効率よく利用できるようになり、体のパフォーマンスを維持し、疲労を感じにくくすることにつながると考えられます。(これが、「糖を筋肉へ効率よく運ぶことでエネルギーを作る」ことの一つの側面です。)

 

脳の疲労と体のエネルギー、その両方に働きかける可能性があるのが、BCAAなのです。

 

 

 

BCAAを味方につける!効果的な摂り方とは?

 

BCAAの素晴らしい働きを知ったあなたは、「じゃあ、どうやって摂ればいいの?」と思っているはずです。

 

BCAAは、普段の食事からも摂ることができます。

 

特に、

  • 肉類(鶏むね肉、牛肉など)
  • 魚類(マグロ、カツオなど)
  • 乳製品(牛乳、チーズなど)
  • 大豆製品(豆腐、納豆など)

といった、タンパク質を多く含む食品に豊富に含まれています。

 

バランスの取れた食事を心がけることが、BCAAをしっかりと摂る第一歩です。

しかし、運動などで特に体を動かす機会が多い方や、食事だけで十分な量を摂るのが難しいと感じる方には、サプリメントの形でBCAAを補うことも有効な選択肢となります

 

BCAAを効果的に活用するためには、摂るタイミングも重要です。

  • 運動前・中: これから体を動かすぞ!という時にBCAAを摂ることで、運動中のエネルギー源として利用されやすくなり、パフォーマンスの維持や疲労感の軽減に役立つ可能性があります。
  • 運動後: 運動によってダメージを受けた筋肉の修復を助けるためにも、運動後にBCAAを摂ることは有効です。

 

ただし、大切なのは、BCAAだけを大量に摂るのではなく、他の必須アミノ酸や様々な栄養素もバランス良く摂取することです

 

そして、持病がある方や、現在薬を服用している方は、BCAAのサプリメントを利用する前に、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

 

 

 

 

まとめ:BCAAで、あなたの毎日をもっとアクティブに!

 

  • 私たちは、脳内でのセロトニンの過剰な増加などによって「疲労感」を感じることがあります。
  • BCAA(ロイシン、イソロイシン、バリン)は、脳へのトリプトファンの取り込みを競合的に抑えることで、セロトニンの過剰な合成を防ぎ、疲労感を軽減する可能性を持っています。
  • また、BCAAは筋肉のエネルギー源となり、糖の利用を助けることで、体を「動ける状態」に保つサポートもしてくれます。
  • BCAAは食事から摂ることができますが、必要に応じてサプリメントで補うことも可能です。特に運動前や運動中の摂取が効果的と考えられています。

 

BCAAは、私たちの体が本来持っている力を引き出し、疲労感と上手に付き合っていくための頼もしい味方になり得ます。

 

もし「なんだか疲れたな…」と感じているなら、日々の食事を見直したり、必要に応じてBCAAを上手に取り入れたりすることを考えてみませんか?

 

少しの意識と工夫で、きっとあなたの毎日はもっと活動的で、エネルギッシュに変わっていくはずです。

 

BCAAのチカラを借りて、あなたの毎日を「よし、動ける!」に変えていきましょう!

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