(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階
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現代社会では、疲労感や倦怠感という問題に多くの人が直面します。
自律神経バランスの乱れ、低血糖、栄養不足、副腎疲労など、さまざまな原因が考えられます。
当院では、東洋医学や分子栄養学をベースにしたアプローチを取り入れて、根本的な改善を目指します。
鍼灸施術を中心に身体全体の自律神経のバランスを整え、毎日の食事内容の重要性をお伝えしながら、健康的な生活を送るために二輪三脚で体質改善を目指していきます。
疲労感や倦怠感の主な原因
栄養不足
低血糖の影響
副腎疲労とストレス
自律神経は、自分の意思とは無関係に24時間働いて、私たちの体の機能のバランスをコントロールしています。
筋肉や関節は自分の意思で動かすことができます。
しかし、生きていく上でとても大事な呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖などの機能は自分の意思でコントロールすることができません。
この自分の意思でコントロールできない部分をコントロールするのが自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つの部分から構成されています。
交感神経は「戦闘・逃走」の反応を活性化させ、副交感神経は「リラックス・休息・回復」の反応を促進します。
これらの部分が均衡を保つことで、身体は正常な活動を維持しますが、不均衡が生じると、ストレスが増加し、疲労感や倦怠感が現れる可能性があります。
現代社会では人間関係、仕事のこと、健康のこと、お金のことなど毎日たくさんのストレスにさらされています。
主に以下のようなことが原因で自律神経はバランスを崩します。
交感神経活動の増加により、副腎からストレスホルモンである
アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。
これらのホルモンは心拍数を上げたり、血圧を上昇させたりすることで身体を活動モードに導きます。
これらのホルモンが正常に分泌されることで私たちはストレスに負けずに生活することができています。
しかし、常にストレスにさらされているとストレスホルモンが常に分泌されることになります。
そうすると常に活動モードになることで、何とかやり過ごそうとします。
このように過剰に分泌され続けると疲労感や不安感を引き起こすことがあります。
エネルギー供給の調整不良
副交感神経が活発な状態では消化・吸収が促進されます。
副交感神経が優位な状態というのはリラックスしている時のことです。
リラックスしていると栄養を吸収しようと身体が働きます。
その証拠に緊張している時はお腹が空きませんが、リラックスしているとお腹が空きますよね!
そして栄養をしっかり吸収して、エネルギー供給が適切に行われます。
一方、交感神経が優位な状態ではエネルギーの消費が増えます。
これは身体が緊張している時です。
上司の前でのプレゼンする時、嫌な人に会わないといけない時などです。
ものすごくエネルギーを使いますよね。
このように交感神経優位なことが長い期間続いていると、エネルギー不足による疲労感が生じることがあります。
睡眠の乱れ
副交感神経が優位であると睡眠がスムーズになります。
そして睡眠時には、体力の回復・修復が進みます。
しかし、ストレスや自律神経のバランスの乱れによって睡眠が乱れると、十分な休息が取れず、疲労感が持続することがあります。
睡眠が十分にとれず疲れた状態ですと身体も脳もしっかり働かない状態になります。
それでは仕事や家事に影響が出てしまいます。
そのようにならないために交感神経が優位になるように身体が働きます。
交感神経優位になることで仕事や家事は何とかできますが、ストレスが強い状態ですので睡眠の質は悪くなってしまいます。
副交感神経が優位であると睡眠がスムーズになります。
そして睡眠時には、体力の回復・修復が進みます。
しかし、ストレスや自律神経のバランスの乱れによって睡眠が乱れると、十分な休息が取れず、疲労感が持続することがあります。
睡眠が十分にとれず疲れた状態ですと身体も脳もしっかり働かない状態になります。
それでは仕事や家事に影響が出てしまいます。
そのようにならないために交感神経が優位になるように身体が働きます。
交感神経優位になることで仕事や家事は何とかできますが、ストレスが強い状態ですので睡眠の質は悪くなってしまいます。
身体が必要な栄養素を適切に摂取できないことに栄養不足になり、疲労感や倦怠感が起こります。
最近では、農薬や化学肥料を使って育った野菜の栄養素は極めて少ないと言われています。
また、土そのものが栄養素が少なく野菜もうまく育ちません。
加工食品が中心の食生活をしている人は食事量は十分とれていても、栄養不足になり体調を崩す人が増えています。
このような状態を『現代型栄養失調』と呼びます。
栄養不足が持続すると、身体の様々な機能が適切に働かなくなり、疲労感や倦怠感が現れる可能性があります。
以下に栄養不足による疲労感の主なメカニズムをいくつか説明します。
栄養不足の状態では、十分なエネルギーを作り出すことができません。
身体の基本的な機能を維持するためのエネルギーが不足するということです。
エネルギーは炭水化物、タンパク質、脂質から作られます。
単純にこれらをしっかり摂っていく必要があります。
特に日本人はタンパク質不足の人が多い印象があります。
タンパク質は少なくとも体重1kgにたいし1g必要になります。
体重が50kgの人なら50g。60kgの人なら60gです。
逆に炭水化物は十分に摂れている人が多いと思います。
しかし、炭水化物は十分でもそれをエネルギーに代えられているとは限りません。
エネルギーを作り出すには消化酵素、鉄、ビタミンB群、マグネシウムなどが必要になります。
もしこれらが不足していたら、エネルギーを作り出すことはできません。
これにより、身体の代謝プロセスや細胞の機能が低下し、疲労感が生じます。
免疫系の弱体化
私たち人間は自分自身でビタミンCを作り出すことができません。
なので食べ物からビタミンCを摂取する必要があります。
しかしビタミンCを食べ物から十分量接種できている人はそれほど多くないと思います。
ストレスを感じると副腎というところからコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールを合成する時に大量のビタミンCが使われます。
ビタミンCはストレス時以外にも、免疫力を強化するという働きがあります。
ウイルスや細菌が体内に侵入してきた時に免疫力を強化します。
普段からストレスが強い人はコルチゾールが必要なため大量にビタミンCが消費されてしまいます。
そしてそれ以外のところにまで十分な量のビタミンCがないため免疫力が弱まってしまいます。
このように栄養不足は免疫系の機能を低下させることがあり、感染症などに対する抵抗力が低下します。
一度感染し炎症が起こると、感染症への対応にエネルギーや栄養素が消費されるため、免疫系の活動が活発化すると、疲労感や倦怠感が増加することになります。
筋肉の低下と運動能力の低下
タンパク質は筋肉の構成要素であり、運動能力を維持するためにとても重要です。
先いほども言いましたが、タンパク質が十分に摂れていない人が多いのが現状です。
タンパク質が不足すると、筋肉の量や機能が低下し、運動能力が減少する可能性があります。
これにより、身体の動作に対する負荷が増え、疲労感や倦怠感が増す可能性があります。
タンパク質は筋肉の基礎だというだけでなく、ホルモン、神経伝達物質、皮膚、髪の毛、血管など体の全ての基礎です。
お肉、魚、卵、豆類などは意識して食べるようにしたいですね。
血糖値の不安定化
血液検査などで血糖値が高い時には「注意するように。」「食事に気をつけてください。」などと言われると思います。
しかし、血糖値が低い時には何も言われないのではないでしょうか?
実は血糖値が低くて体調を崩す人が多いのです。その代表例が疲労感や倦怠感です。
血糖値が下がりすぎる原因としては血糖値の乱高下、厳しすぎる糖質制限、運動量が多すぎるなどがあります。
低血糖になると糖質を摂る必要があります。それと同時に体内ではコルチゾールやアドレナリン量が増えます。
なぜかというと、これらのホルモンは血糖値を上げる作用があるからです。
しかし、これらのホルモンは身体を興奮状態にします。
そうすることで交感神経が優位になり、身体は活動モードとなります。
そして自律神経のバランスが崩れ、更なる体調不良が起こる。という負のサイクルに陥ります。
あなたの体質に合った食事を見つけ出さないと血糖値の不安定につながる可能性があります。
血糖値の急激な上昇と下降が起こると、エネルギーの供給が不安定になり、疲労感や倦怠感が起こります。
低血糖(低血糖症)が疲労感や倦怠感を引き起こすメカニズムは、脳と身体のエネルギー供給が不安定になるためです。
脳や筋肉は正常な機能を維持するために一定の血糖濃度が必要であり、血糖値が急激に低下すると、これらの組織が適切なエネルギーを受け取れなくなります。
以下に低血糖が疲労感や倦怠感を引き起こす主な理由を説明します。
脳のエネルギー不足
脳は高いエネルギー消費量を持つ器官であり、脳機能を適切に維持するためには一定の血糖濃度が必要です。
低血糖状態になると、脳へのエネルギー供給が減少し、
・集中力や認知機能の低下
・イライラ
・キレやすい
・注意力散漫
などの症状が現れることがあります。
これにより、疲労感や倦怠感が生じる可能性が高まります。
グルコース供給の減少
低血糖状態では、体内の利用可能なグルコース(血糖)の量が減少します。
グルコースは細胞内でエネルギー生成の主要な原料として利用されます。
そのため供給が不足すると、細胞の機能が低下します。
そして身体全体のエネルギーレベルが低くなります。
インスリンとグルカゴンのバランスの乱れ
血糖濃度を調節するために、膵臓から分泌されるインスリンとグルカゴンというホルモンが関与します。
食後インスリンの分泌が増加し、血糖を下げようとします。
過剰なインスリン分泌によって血糖値が急激に下がります。
そして下がり過ぎた血糖値を上げるためにグルカゴン、コルチゾール、アドレナリンなどが働きます。
このように血糖値が急激に上がったり下がったりしていると、身体に疲労が溜まります。
そしてエネルギー供給が不安定になることがあります。
カテコールアミンの増加
低血糖状態では、血糖値を上げるために交感神経活動が増加します。
そしてカテコールアミンと呼ばれるアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。
これにより心拍数が上がり、血圧が上昇するなど、体内のエネルギーの調整が乱れることがあります。
これが原因で疲労感や倦怠感が生じることもあります。
私たちはストレスに直面すると、視床下部-脳下垂体-副腎軸(HPA軸)というストレス反応系が働きます。
そして腎臓の上に乗っている副腎という臓器からコルチゾールというホルモンが分泌されます。
これはストレスホルモンと呼ばれ、ストレスに抵抗するためのホルモンです。
しかし、過剰なストレスが長期間続いているとこのストレス反応系がうまく機能しなくなってしまいます。
そしてストレスに対処できなくなり疲労感が溜まってしまう。
この状態を副腎疲労と呼びます。
副腎疲労とストレスによる疲労感や倦怠感の悪化には、複数の複雑なメカニズムが関与しています。
以下に、その主なメカニズムを説明します。
ストレスホルモンの過剰分泌
副腎はストレスへの対応として、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌します。
しかし、長期間にわたる慢性的なストレスや過度なストレスへの対応により、副腎が過剰なコルチゾールを分泌し続ける状態に陥ることがあります。
この過剰分泌は、エネルギーの消耗や免疫機能の低下を引き起こし、疲労感や倦怠感を悪化させることになります。
ホルモンバランスの乱れ
長期間のストレスや副腎疲労により、他のホルモンのバランスも影響を受けることがあります。
例えば、性ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌が調整されることで、エネルギー代謝や免疫機能が妨げられ、疲労感が増加する可能性があります。
炎症反応の亢進
長期のストレスや副腎疲労は、炎症反応を亢進させることがあります。
炎症反応が慢性化すると、身体の組織や臓器の正常な機能が妨げられ、疲労感や体の不調が現れる可能性があります。
あらゆる慢性病の原因は慢性炎症だと言われています。
炎症を抑えることは大事ですが、その根本の原因はストレスや副腎疲労である場合が多いです。
その場合はストレスや副腎疲労への対処をしないと根本的な改善は難しいです。
当院では、鍼灸施術を中心とした東洋医学に分子栄養学の理念を組み合わせ、患者様に適切な食事法やサプリメントを提案しています。
また、日常生活での注意点や気をつけるべきことを詳細にお話しし、初めての患者様にはじっくりとコンサルテーションを行っています。
コンサルテーションではまず初めに食事、睡眠、ストレスなどを含む日常の生活スタイルを広く把握します。
ここから、疲労や倦怠感の潜在的な原因となるかもしれない生活習慣を特定します。
慢性的な体調不良や症状については、疲労・倦怠感に限らず、大部分が日常生活の乱れに由来することが多いのです。
こうした要因を明確にすることで、その後の施術やサプリメントの効果がよくなりますし、改善にかかる時間が大幅に短縮します。
優れた施術、食事、サプリメントを導入しても、根本的な問題である日常生活の見直しが欠けていると、効果は限定的であることが多いです。
ただし、私は皆様の個々の生活習慣や、仕事、家事、子育てなどの考え方を尊重します。
無理な変更を押し付けることはありません。
みなさんがこれまで築いてきた生活習慣を変えることはストレスとなり、それが逆に症状の悪化を引き起こすこともあるためです。
「ストレスを溜めず、できることから実行する」というアプローチを基本的な考えとしてお話ししていきます。
私は鍼灸師として21年の経験を持ち、日本とアメリカで東洋医学の幅広い施術法を学びました。
特に疲労・倦怠感に効果的な施術法として中医学が重要だと考えています。
中医学の理論を深く理解し、適切なツボに鍼灸を施すことで驚くほどの効果を実感しています。
ただし、日本人には中国で行われているような強い刺激が合わないことが多く、施術後に症状が悪化することがあります。
そのため、私は髪の毛ほどの細い鍼を使用しています。
通常の鍼の直径は0.12-0.14mmです。
これにより、ツボを刺激しつつも身体への負担を最小限に抑えることができます。
刺激自体は少ないですが、適切なツボの位置を把握していればしっかりと施術効果を出すことができます。
特に疲労感の強い方々は、強い刺激自体がストレスを増大させて疲労感を悪化させることがあります。そのため、体調を改善しようとしても逆効果になることがあります。
疲労感・倦怠感が強い方にはツボの凹みや冷えがよく見られる傾向にあります。
特に足三里、曲泉、太白、公孫、三陰交、気海、関元、肝兪、脾兪、腎兪などのツボに注目しています。
これらのツボには力不足(虚)とされる凹みや冷えがよく見られ、その改善が症状を軽減させる第一歩となります。
同時に胃腸の調子も整え、東洋医学の考え方に基づき気や血のバランスを整えることで自然治癒力を強化し、不調を改善します。
東洋医学では気や血は胃腸の調子が整っていないとスムーズに作り出すことができないと考えます。
エネルギー不足、肌のトラブル、イライラ、生理痛、落ち着かないなど胃腸とは関係なさそうですが全て胃腸を整えることで改善します。
上に挙げたツボの多くは消化器系を整える効果のあるものです。
「私は消化器系の問題は全くない。」とおっしゃる方もいますが、そのような方も消化器系と関係するツボに不調が現れています。
胃腸の調子が改善されると食べ物の消化、そして栄養素を吸収する力が強化されます。
疲労感や倦怠感に悩まされている方の多くは栄養不足があるためなかなか症状が改善されないことがあります。
鍼灸施術で消化器系を強化することで消化吸収がスムーズになり、食事療法やサプリメントの効果がより期待できるようになります。
疲労感や倦怠感にはストレスマネージメントが重要です。
強いストレスは副腎疲労、ホルモンバランスや自律神経のバランスに影響を与えます。
鍼灸施術は身体をリラックスさせる効果があり、副腎疲労、ホルモンバランスや自律神経の調整をすることを得意とします。
これにより、疲労感や倦怠感が軽減される可能性が高まります。
私は分子栄養学という学問を施術に取り入れています。
アメリカにいる時にこの医療に出会い勉強してきました。
これは一般的な栄養学とは違い、『我々の身体を構成する37兆個の細胞一つ一つの働きを向上させて不調を改善する』という医療です。
もともとの栄養学は、欠乏症から学ばれました。
例えば、ビタミンC不足で壊血病、ビタミンB1不足で脚気が起こることが知られています。
一般の栄養学は「病気予防のために栄養素を摂ろう」というアプローチです。
一方、分子栄養学では、単に病気予防だけでなく、細胞ごとに必要な栄養素を最適な量で摂取し、バランスを整えることで細胞の正常な機能を促進する考え方です。
つまり、「細胞が最適な状態で機能するために栄養摂取を調整しよう」という理論です。
分子栄養学では、血液検査を通じて不足している栄養素を特定し、適切な食事と栄養補給によって症状や疾患を改善することが期待できます。
不足している栄養素を補うことによって、あなたが本来持っている自然治癒力を最大限に引き出すことが可能となります。
通常の検査では基準値内かどうかだけ見られますが、このアプローチでは栄養の不足に着目します。
健康診断では見逃される隠れた問題も解決し、栄養療法を通じて症状の改善を図ることができます。
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