働き盛りの40代から50代の皆さん、お疲れさまです。
日々の仕事や家事に追われている中で、疲れが酷く困っている方も多いのではないでしょうか?
血液検査では何の問題もないと言われているけれど、なぜこんなに疲れてしまうのか。
本ブログでは、疲れの根本原因と、それを克服するための方法についてご紹介します。
ぜひ、お疲れの身体と心に一息つける情報を見つけてください。
私たちは日常生活でさまざまなストレスを感じることがあります。
このストレスは私たちの脳に影響を与え、特定の反応を引き起こします。
脳はストレスを感知すると、まず視床下部と呼ばれる部分から脳下垂体へ信号を送ります。
そして、脳下垂体は副腎皮質と呼ばれる部位に信号を送ることで、HPA軸と呼ばれるストレス応答経路をアクティブにします。
HPA軸がアクティブになると、副腎皮質からはコルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールは私たちがストレスに対抗するために使用するホルモンで、血糖値を上げたり、血圧と脈拍を上昇させたりします。
そして、ストレスが解消されると、通常の状態に戻ります。
もう一つのストレス対処経路であるSAM軸も存在します。
SAM軸では、ストレスの信号が脳下垂体から副腎髄質に送られ、アドレナリンというホルモンが分泌されます。
この経路は自律神経によって制御され、アドレナリンの分泌によって交感神経が優位になります。
アドレナリンもコルチゾールと同様に、血糖値、血圧、脈拍を上げ、私たちがストレスに対抗できるようにサポートします。
一時的なストレスに対して、これらの経路は非常に効果的です。
しかし、長期間にわたる慢性的なストレスが存在すると、この2つの経路が適切に機能しなくなることがあります。
特に、コルチゾールの分泌が減少し、体調不良の症状が現れることがあります。
これには
・胃腸の不調
・筋肉の緊張や痛み
・疲れやすさ
・不眠症
・食欲不振
・集中力の低下
・物忘れ
・多汗症
・動悸
・パニック症状
・うつ症状
などが含まれます。
当院では、患者さんの状態を詳しく把握し、どの経路に問題があるかを特定します。
HPA軸に問題があれば食事や栄養改善のアドバイスを行い、SAM軸に問題があれば鍼灸施術を用いて自律神経を調整します。
ほとんどの方が両方に問題がありますが。。。
もちろん、人間関係、仕事、家庭などのストレスの根本的な原因を解決することが最も重要です。
それが難しい場合でも、体調不良を改善する手助けをすることができます。
常にストレスを抱え、体調がすぐれない方はぜひ一度ご相談ください。