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いよいよ寒さが本格的になってきましたね。
鍋が美味しい季節ですね!

冬になると、体がだるくなったり、風邪をひきやすくなったり、気分が落ち込んだりすることはありませんか? 

これらの症状は、寒さが自律神経に影響を与えているからかもしれません。

 

寒いのに汗をかくというのも自律神経の関係ですね!

自律神経とは、心臓や血管、内臓などの体の内部の働きを調節する神経系の一部です。

 

自律神経は、交感神経と副交感神経の二つの系統に分かれており、それぞれが体の機能に対して相反する作用をします。

 

例えば、交感神経は心拍数や血圧を上げて、体を活動的にします。

一方、副交感神経は心拍数や血圧を下げて、体をリラックスさせます。

 

自律神経のバランスが保たれているときは、体は適切に機能していますが、バランスが乱れると、体に様々な不調が現れます。

 

 

寒さが自律神経に及ぼす影響

 

寒さは、自律神経のバランスを崩す原因の一つです。

 

寒さにさらされると、体は体温を保つために、交感神経を優位にして、血管を収縮させたり、筋肉を震えさせたりします。

 

このとき、副交感神経の働きは抑制されます。

 

つまり、寒さは交感神経を刺激し、副交感神経を抑える効果があります。

この状態が続くと、自律神経のバランスが崩れて、体に悪影響を及ぼします。

 

 

具体的には、以下のような問題が起こります。

 

  • 免疫力の低下
    交感神経が優位になると、血管が収縮して血流が悪くなり、免疫細胞が体内を巡回するのが困難になります。
    また、交感神経が優位になると、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。
    コルチゾールは、免疫細胞の増殖や分化を抑制したり、免疫細胞の活性を低下させたりする効果があります。

    さらに、交感神経が優位になると、好中球の比率が上昇し、リンパ球の比率が下降します。
    好中球は細菌や寄生虫に対して効果的ですが、ウイルスに対してはあまり効果がありません。

    リンパ球はウイルスに対して効果的ですが、細菌や寄生虫に対してはあまり効果がありません。
    したがって、交感神経が優位になると、免疫細胞の種類のバランスが崩れて、感染症に対する抵抗力が低下します。

    以上のように、交感神経が優位になることは、免疫細胞の動態や機能に悪影響を及ぼします。
    これは、交感神経が優位になることで、体を緊張状態にして、緊急事態に対処するための反応です。

    しかし、この反応が長期間続くと、免疫システムが低下して、病気にかかりやすくなります。
    そのため、免疫力を高めるためには、交感神経と副交感神経のバランスを保つことが重要です。


     
  • 血行不良
    血管が収縮すると、血液の流れが悪くなり、手足が冷えたり、肩こりや頭痛が起こったりします。
    また、血行不良は、肌の乾燥やシワ、シミなどの老化現象を促進します。

    寒さによって自律神経のバランスが乱れると、体温調節機能が低下し、血管が収縮して血流が悪くなります。これが血行不良の原因です。

    寒暖差が激しいと、自律神経が環境に対応しようとして疲弊してしまいます。
    自律神経の働きが不安定になると、血管の拡張や収縮がうまく行われなくなります。

    寒いときには、体温を保つために血管が収縮して、体の中心に血液を集めようとします。
    しかし、血管が収縮しすぎると、手足や内臓などの末端に血液が届きにくくなります。

    血液が運ぶ酸素や栄養素が不足すると、身体が冷えやすくなります。
    また、血液が回収する二酸化炭素や老廃物がたまってしまい、炎症や痛みを引き起こすこともあります。

 

  • ストレスの増加
    交感神経が優位になると、ストレスホルモンの分泌が増え、イライラや不安、不眠などの精神的な不調を引き起こします。また、ストレスは自律神経のバランスをさらに乱すことにもなります。

    寒さによって自律神経のバランスが乱れると、交感神経が過剰に活動し、副交感神経が低下します。

    交感神経は身体を興奮させる神経系で、ストレスに対応するためには必要ですが、過度に刺激されると、心拍数や血圧が上昇し、緊張や不安を感じやすくなります。

    副交感神経は身体をリラックスさせる神経系で、ストレスを解消するためには必要ですが、低下すると、リラックスや睡眠ができなくなり、ストレスが溜まりやすくなります。

    このように、寒さが原因で自律神経のバランスが乱れると、ストレスの増加につながります。
    ストレスが増えると、さらに自律神経のバランスが崩れ、悪循環に陥ります。

    ストレスは、身体的にも精神的にもさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
    そのため、寒さに対する対策をとることが大切です。

 

 

 

鍼灸施術で自律神経を整える

 

鍼灸施術は、自律神経のバランスを整える効果があります。

特に、冷えが強く血行が悪くなっている人に対しては、以下のような効果が期待できます。

 

- **副交感神経の活性化**:
  鍼灸施術は、頭皮や手足などに鍼や灸をすることで、副交感神経を刺激し、リラックス効果をもた

  らします。
  副交感神経が活性化すると、心拍数や血圧が下がり、血管が拡張して血流が良くなります。
  これによって、体温が上昇し、手足の冷えが改善されます。

 

- **血行の改善**:
  鍼灸施術は、鍼の刺激によって筋肉が収縮したり、血流が集まったりすることで、血行を促進しま
  す。
  血行が良くなると、酸素や栄養素が細胞に届きやすくなり、代謝や免疫力が高まります。
  また、疼痛物質や老廃物が排出されやすくなり、痛みや炎症を軽減します。血行の改善は、冷えだ

  けでなく、肩こりや頭痛、むくみなどの症状にも効果があります。

 

- **睡眠の質の向上**:
  鍼灸施術は、副交感神経を優位にすることで、睡眠の質を向上させます。
  副交感神経が優位になると、脳の視床下部にある自律神経の司令塔に血流が増え、メラトニンとい

  う睡眠ホルモンの分泌が促されます。 


  メラトニンは、睡眠のリズムを整えるだけでなく、抗酸化作用や免疫調節作用も持っています。
  睡眠の質が向上すると、体の回復や免疫力の向上にもつながります。

 

以上のように、鍼灸施術は、自律神経のバランスを整えることで、冷えやその他の不調を改善する効果があります。
 

ただし、鍼灸施術は、自律神経の乱れの原因であるストレスや生活習慣を根本的に解決するものではありません。
 

鍼灸施術を受けるだけでなく、ストレスを減らしたり、規則正しい生活リズムを心がけたり、栄養バランスを考えた食事をとったり、適度に運動したりすることが、自律神経のバランスを保つために重要です。

 

鍼灸施術は、自律神経のバランスを整えるためのサポートとして有効な方法ですが、自分の体と心に気を配ることも忘れないでください。

 

 

 

冬に体調を崩さないためには

 

寒さによる自律神経の乱れを防ぐためには、以下のような方法が有効です。

 

  • 適度な運動
    運動は、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果があります。
    運動によって、血行が良くなり、体温が上がり、免疫力が高まります。
    また、運動はストレスを解消する効果もあります。
    冬は外に出るのが億劫になりがちですが、室内でできるストレッチやヨガなどの軽い運動でも効果があります

     
  • 暖かい食事と飲み物
    寒さに対抗するためには、体の内側から温めることが大切です。
    暖かい食事や飲み物は、体温を上げるだけでなく、副交感神経を刺激してリラックスさせる効果もあります。
    特に、生姜や唐辛子などの辛いものや、シナモンやカルダモンなどの香辛料は、血行を促進し、代謝を高める効果があります。

     
  • 入浴やマッサージ
    入浴やマッサージは、血行を良くし、筋肉をほぐし、ストレスを和らげる効果があります。
    入浴は、湯船に浸かることで、体全体を温めることができます。
    また、アロマオイルやバスソルトなどを使用すると、リラックス効果が高まります。
    マッサージは、手足や首、肩などの冷えやこりを改善することができます。

 

 

 

まとめ

寒さは、自律神経のバランスを崩し、体に様々な不調を引き起こす可能性があります。

しかし、鍼灸、適度な運動や温かい食事と飲み物、入浴やマッサージなどの方法を取り入れることで、寒さに負けない体を作ることができます。

 

自律神経のバランスを保つことは、冬だけでなく、一年中の健康にとって重要です。

自分の体の状態に気を付けて、自律神経の乱れを防ぎましょう。

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