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潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に潰瘍や炎症が起こる病気です。

この病気は、原因不明の自己免疫疾患の一種で、免疫系が自分の体を攻撃してしまうことで起こります。

潰瘍性大腸炎の症状は、下痢、血便、腹痛、腹部の張り、体重減少、発熱などです。

これらの症状は、日常生活に大きな影響を与えます。

また、長期的には、大腸がんや骨粗しょう症などの合併症のリスクも高まります。

潰瘍性大腸炎の治療法は、現在のところ確立されていません。

しかし、炎症を抑えることで、症状を和らげることは可能です。

 

炎症を抑える方法の一つが、食事法です。

食事法とは、特定の食品を摂取したり、避けたりすることで、腸の状態を改善する方法です。

食事法には、いくつかの種類がありますが、ここでは、AIPという食事法について紹介します。

 

 

 

## AIPとは##

 

AIPとは、Autoimmune Protocolの略で、自己免疫疾患の人のための食事法です。

AIPの目的は、腸の炎症を減らし、腸のバリア機能を回復させることです。

 

腸のバリア機能とは、腸の内側と外側を隔てる粘膜のことで、腸内細菌や食べ物の成分などの異物を、体内に入れないようにする役割があります。

しかし、腸の炎症が起こると、腸のバリア機能が低下し、異物が体内に侵入してしまいます。

 

これが、自己免疫反応を引き起こす原因の一つと考えられています。

 

 

 

 

##除去する食べ物##

 

AIPでは、腸の炎症を引き起こす可能性のある食品を、一時的に除去します。

除去する食品は、以下のようなものです。

 

- 穀物(小麦、米、オートミールなど)

- 豆類(大豆、レンズ豆、ピーナッツなど)

- 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)

- 卵

- ナッツと種(アーモンド、くるみ、ひまわりの種など)

- ナイトシェード野菜(トマト、ナス、じゃがいも、ピーマンなど)

- 砂糖と甘味料(蜂蜜、メープルシロップ、ステビアなど)

- アルコール

- コーヒーと茶

- 食品添加物(着色料、保存料、香料など)

 

 

これらの食品を除去する期間は、個人差がありますが、一般的には、3週間から6週間程度です。

 

この期間は、腸の炎症を落ち着かせるためのものです。

 

除去する食品は、すべて一度にやめる必要はありません。

徐々に減らしていくことで、身体への負担を軽減することができます。

 

 

 

 

 

##食べる食品##

 

除去する食品の代わりに、AIPでは、以下のような食品を積極的に摂取します。

 

- 野菜(ナイトシェード野菜以外のもの)

- 肉と魚(草飼いや有機のものが望ましい)

- 内臓(レバー、心臓、腎臓など)

- 骨スープ(骨や軟骨を煮出したスープ)

- ゼラチンやコラーゲン(ゼリー、プリン、スムージーなどに加える)

- フルーツ(糖分の少ないものが望ましい)

- 発酵食品(キムチ、ヨーグルト、ザワークラウトなど)

- ココナッツ製品(ココナッツオイル、ココナッツミルク、ココナッツフラワーなど)

- ハーブとスパイス(ニンニク、ショウガ、ターメリックなど)

 

 

これらの食品は、腸の炎症を抑えるだけでなく、腸のバリア機能を強化する効果もあります。

特に、内臓や骨スープ、ゼラチンやコラーゲンは、腸の粘膜を修復する成分を豊富に含んでいます。

 

また、発酵食品は、腸内細菌のバランスを整える効果があります。

 

腸内細菌は、腸の健康にとって重要な役割を果たしています。

腸内細菌のバランスが崩れると、腸の炎症や自己免疫反応を悪化させる可能性があります。

 

 

 

 

 

## AIPの効果と注意点##

 

AIPは、潰瘍性大腸炎の人にとって、効果的な食事法であるという研究結果があります。

 

例えば、2017年に発表された研究では、潰瘍性大腸炎の人が6週間AIPを実践したところ、症状が改善された人が68%に達したと報告されています。

 

また、2019年に発表された研究では、潰瘍性大腸炎の人が11週間AIPを実践したところ、症状が改善された人が73%に達したと報告されています 。

 

これらの研究は、AIPが潰瘍性大腸炎の人の腸の炎症を減らし、生活の質を向上させる可能性があることを示しています。

 

 

 

 

 

##AIPの注意点##

 

しかし、AIPには、注意点もあります。

AIPは、非常に厳しい食事法であり、除去する食品が多いため、栄養バランスが偏る可能性があります。

 

特に、カルシウムやビタミンDなどの骨の健康に必要な栄養素が不足すると、骨粗しょう症のリスクが高まります。

 

また、AIPは、社会的な食事にも影響を与えます。

外食や友人との食事が難しくなることで、ストレスや孤立感を感じる可能性があります。

 

さらに、AIPは、個人差があります。

すべての人に同じ効果があるとは限りません。

 

また、除去する食品の中には、腸の炎症に関係ないものもあるかもしれません。

そのため、AIPを実践する前に、必ず専門家に相談することが重要です。

 

 

 

 

## まとめ##

 

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に潰瘍や炎症が起こる病気です。

この病気は、日常生活に支障をきたすだけでなく、長期的には、大腸がんや骨粗しょう症などの合併症のリスクも高めます。

 

潰瘍性大腸炎の治療法は、現在のところ確立されていませんが、炎症を抑えることで、症状を和らげることは可能です。

 

炎症を抑える方法の一つが、AIPという食事法です。

AIPでは、腸の炎症を引き起こす可能性のある食品を除去し、腸のバリア機能を強化する食品を摂取します。

 

AIPは、潰瘍性大腸炎の人にとって、効果的な食事法であるという研究結果がありますが、注意点もあります。

 

AIPは、非常に厳しい食事法であり、栄養バランスや社会的な食事に影響を与える可能性があります。

 

また、AIPは、個人差があります。

そのため、AIPを実践する前に、必ず専門家に相談することが重要です。

 

 

 

この記事を読んで、潰瘍性大腸炎による腸の炎症とAIPについて、少しでも理解が深まったでしょうか?

 

もし、AIPに興味がある方はぜひご連絡ください。

あなたの炎症を抑えるためにご協力させていただきます!

 

あなたの腸の健康と幸せを願っています。

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