(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

食事をするとお腹がゴロゴロすることはありませんか?

 

それはただの空腹や消化の音ではなく、過敏性腸症候群(IBS)の一つの症状かもしれません。

 

IBSは腸の動きや感覚が異常になる病気で、お腹の痛みや下痢、便秘などの不快な症状を引き起こします。

IBSはストレスや食生活などの生活習慣に影響されやすく、日本では成人の約10%が罹患していると言われています。

 

この記事では、食事とお腹のゴロゴロ感の関係や、IBSの対策法についてわかりやすく解説します。

## 食事とお腹のゴロゴロ感の解説

 

お腹のゴロゴロ感は、腸内にある気体や液体が蠕動運動(ぜんどううんどう)という腸の収縮によって移動するときに発生する音です。

 

蠕動運動は消化管の働きを助ける重要な機能ですが、IBSの場合は腸の収縮が強すぎたり弱すぎたりして、腸内の気体や液体の移動がスムーズに行われないことがあります。

 

その結果、お腹のゴロゴロ感や膨満感、痛みなどが起こります。

 

食事はお腹のゴロゴロ感に大きく影響します。

食べ物によっては腸内で発酵しやすく、気体を発生させるものがあります。

 

例えば、豆類やキャベツ、玉ねぎ、乳製品などは発酵しやすい食品です。

 

また、食べ物に含まれる糖質や脂質の量も気体の生成に関係します。

 

 

【糖質とお腹のゴロゴロの関係】

 

糖質は小腸で吸収されるはずですが、IBSの場合は小腸で吸収されにくくなり、大腸に到達して発酵してしまうことがあります。

 

糖質は通常、小腸で消化吸収されますが、IBS(過敏性腸症候群)の場合は、小腸で吸収されにくい糖質が多くなることがあります。

 

このような糖質はFODMAPと呼ばれ、大腸に到達すると腸内細菌によって発酵されてガスや水分を増やします。

 

これにより、腹痛や下痢、便秘、腹部膨満感などのIBSの症状が引き起こされます。

 

IBSの人の約7割がFODMAPに敏感であると言われています

 

したがって、FODMAPを多く含む食品を避けることで、IBSの症状を軽減することができる可能性があります。

 

 

 

【脂質とお腹のゴロゴロの関係】

 

脂質は胃で消化されるのに時間がかかるため、胃の中に長く留まります。

 

脂質は消化されるのに時間がかかる理由は、次のようなものがあります。

 

  • 脂質は水に溶けにくい性質を持っているため、胃液や膵液などの水溶液による消化が困難です。
  • 脂質は胃でほとんど消化されず、小腸で胆汁酸によって乳化されてから、リパーゼなどの酵素によって分解されます。

  この乳化と分解の過程は、糖質やタンパク質の消化よりも複雑で時間がかかります。

  • 脂質は消化吸収された後、リンパ管を経由して血液に入るため、糖質やタンパク質のように直接門脈に入るよりも遅くなります。

 

  • その間に胃の内容物が腸に送られると、腸の収縮が刺激されてお腹のゴロゴロ感が増すことがあります。

 

 

さらにまとめると、

  • 脂質は水に溶けにくく、乳化と分解の過程が複雑で時間がかかる
  • 脂質が胃の中に長く留まると、胃の内容物が一度に大量に腸に送られる
  • 腸に送られた胃の内容物が腸の収縮を刺激する
  • 腸の収縮によって腸内のガスや液体が動く
  • 腸内のガスや液体の動きがお腹のゴロゴロという音を発生させる

 

 

 

 

【食べ方とお腹のゴロゴロの関係】

 

食べ方もお腹のゴロゴロ感に影響します。

 

食べるスピードが速いと、食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまい、空気を一緒に飲み込んでしまうことがあります。

 

空気は腸内に入って気体となり、お腹のゴロゴロ感や膨満感を引き起こします。

 

また、食べ過ぎると胃や腸が過度に膨らみ、腸の収縮が乱れてお腹のゴロゴロ感が増すことがあります。

 

食事の間隔が不規則だと、空腹時に腸の収縮が活発になり、お腹のゴロゴロ感が起こりやすくなります。

 

 

 

 

 

## お腹のゴロゴロ感の対策法

 

お腹のゴロゴロ感を改善するためには、食事の内容や食べ方に注意することが大切です。

 

以下に、お腹のゴロゴロ感を減らすための食事のポイントを挙げます。

 

- 発酵しやすい食品や糖質や脂質の多い食品は控える

- 食べ物はよく噛んで飲み込む

- 食べるスピードをゆっくりにする

- 食べ過ぎない

- 食事の間隔を一定にする

- 水分を十分に摂る

 

 

 

 

##ストレスもお腹のゴロゴロの原因となる

 

ストレスや睡眠不足などもお腹のゴロゴロ感に影響します。

ストレスは腸の神経を刺激して腸の収縮を乱すことがあります。

 

ストレスは腸の神経を刺激して腸の収縮を乱すというのは、以下のように理解できます。

  • ストレスは自律神経のバランスを崩して交感神経を優位にする
  • 交感神経の優位は腸の動きを抑制する
  • 腸の動きの抑制は腸内に食べ物や便を滞留させる
  • 腸内の滞留は腸内細菌のバランスを乱したり、腸管壁の透過性を高めたりする
  • 腸内細菌のバランスの乱れや腸管壁の透過性の上昇は腸管神経系に刺激を与える
  • 腸管神経系の刺激は腸の収縮を不規則にしたり、腸の感受性を高めたりする

 

 

 

 

##睡眠不足が原因でお腹のゴロゴロも起こる

 

睡眠不足はホルモンのバランスを崩して腸の働きを低下させることがあります。

 

睡眠不足は、以下のようなホルモンの分泌に影響を与えることがあります。

 

【メラトニン】

夜間に分泌されるホルモンで、睡眠の質やリズムを調整する働きがあります。

メラトニンは、セロトニンという神経伝達物質から作られますが、セロトニンの90%以上は腸で作られます。

したがって、腸の状態が悪いと、メラトニンの分泌も低下し、睡眠の質が悪化する可能性があります。

 

 

【コルチゾール】

朝に最も分泌されるホルモンで、ストレスに対応する働きがあります。

コルチゾールは、睡眠のリズムと逆の周期で分泌されますが、睡眠不足によってそのリズムが乱れると、コルチゾールの分泌が増えてストレスが高まります。

ストレスは、腸の動きや腸内細菌のバランスを悪化させることがあります。

 

 

【グレリンとレプチン】

食欲や満腹感を調節するホルモンです。

グレリンは食欲を増やし、レプチンは食欲を抑えます。

睡眠不足によって、グレリンの分泌が増えてレプチンの分泌が減ると、食欲が過剰になり、食べ過ぎや肥満の原因になることがあります。

食べ過ぎや肥満は、腸の負担を増やし、腸内細菌のバランスを崩すことがあります。

 

 

以上のように、睡眠不足は、メラトニン、コルチゾール、グレリン、レプチンなどのホルモンのバランスを崩して、腸の働きを低下させることがあります。

 

 

睡眠不足は、腸内細菌叢の多様性や組成にも変化をもたらすことが研究で示されています。

腸内細菌叢は、免疫や代謝などの体の機能に影響を与えるため、睡眠不足はさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

 

 

そのため、ストレスを適切に発散する方法を見つけたり、睡眠の質を高めたりすることもお腹のゴロゴロ感の対策になります

 

 

 

 

## お腹のゴロゴロ感を放っておくとどうなる?

 

お腹のゴロゴロ感は、IBSの一つの症状ですが、それだけではなく、他の消化器疾患のサインかもしれません。

例えば、腸閉塞や腸炎などの重篤な病気もお腹のゴロゴロ感を伴うことがあります。

 

また、お腹のゴロゴロ感は、日常生活にも影響を与えます。

お腹のゴロゴロ感が強いと、人前で食事をするのが恥ずかしくなったり、集中力や気分が低下したりすることがあります。

 

お腹のゴロゴロ感は、身体的にも精神的にもストレスになります。

 

お腹のゴロゴロ感を放っておくと、病気の進行や生活の質の低下につながる可能性があります。

 

そのため、お腹のゴロゴロ感が頻繁に起こる場合や、他の症状と一緒に起こる場合は、早めに医師に相談することが大切です。

 

 

 

 

## 鍼灸施術がお腹のゴロゴロ感に効果的な理由

 

お腹のゴロゴロ感を改善するためには、食事や生活習慣の見直しや医療の受診が必要ですが、それだけではなく、鍼灸施術もおすすめです。

 

鍼灸施術とは、体の特定の部位に鍼や灸を用いて刺激を与えることで、体の機能を調整する方法です。

 

鍼灸施術は、お腹のゴロゴロ感に効果的な理由がいくつかあります。

 

 

   1. 鍼灸施術は、腸の神経を正常に戻すことができます。

  IBSの場合、腸の神経が過敏になっていることが多く、腸の収縮が乱れてお腹のゴロゴロ

  感が起こります。

 

  鍼灸施術は、腸の神経に働きかけて、腸の収縮を正常にコントロールすることができま

  す。

  鍼灸施術は、腹部、腕、脚、背中などのツボに鍼や灸を当てることで、腸の神経にアク

  セスします。

 

   2. 鍼灸施術は、腸内の環境を改善することができます。

       IBSの場合、腸内に有害な細菌やガスが増えて、お腹のゴロゴロ感や膨満感を引き起こし

      ます。

      鍼灸施術は、腸内の血流を促進して、腸内の酸素や栄養の供給を増やすことができます。

      これにより、腸内の善玉菌が活性化し、有害な細菌やガスを減らすことができます。

 

   3. 鍼灸施術は、ストレスを軽減することができます。

       IBSの場合、ストレスが腸の神経を刺激して、お腹のゴロゴロ感を悪化させることがあり

      ます。

      鍼灸施術は、脳の神経伝達物質を調整して、ストレスを和らげることができます。

 

 

 

 

 

## まとめ

 

お腹のゴロゴロ感は、食事や生活習慣の見直しが必要ですが、それだけではなく、鍼灸施術もおすすめです。

 

鍼灸施術は、腸の神経や腸内の環境やストレスを改善することで、お腹のゴロゴロ感を減らすことができます。

 

鍼灸施術は、体の特定の部位に鍼や灸を用いて刺激を与える方法です。

 

鍼灸施術は、専門の鍼灸師によって行われます。

鍼灸施術に興味がある方は、ぜひご相談ください。

 

お腹のゴロゴロ感に悩んでいる方は、この記事を参考にして、お腹のゴロゴロ感を改善してみてください。

 

お腹のゴロゴロ感を解消することで、快適な食事と生活を楽しんでください。

 

 

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2024年5月14日

常に疲れているあなたへ:ストレスと体調不良の深い関連性

2024年5月8日

慢性症状から健康を守るための知識:リーキーガットとその影響

2024年5月7日

朝の白湯:自律神経を整え、健康的な一日をスタートする方法

2024年4月30日

ヴィーガン・ベジタリアンが肉を食べた時の体調変化:消化酵素の役割と対策

2023年4月27日

デスクワークとむくみ:東洋医学から見た原因と解消法

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日