(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

あなたはよく悪夢を見てしまうことに悩んでいるのではないでしょうか?

 

悪夢は心理的なストレスや不安が原因であると考えられがちですが、実は栄養不足も大きな影響を与えている可能性があります。

 

今回は、悪夢と栄養不足の関係について解説します。

 

この記事を読んでいただければ、悪夢を見る理由がわかり、その対策を立てることができるようになります。

 

ぜひ参考にしてください。

## 悪夢と栄養不足の関係

 

悪夢と栄養不足の関係を理解するには、まず睡眠の仕組みについて知る必要があります。

睡眠は大きく分けて、**ノンレム睡眠**と**レム睡眠**の二つの段階に分かれます。

 

 

【ノンレム睡眠】

深い眠りの状態で、身体の回復や免疫力の向上に重要な役割を果たします。

 

【レム睡眠】

浅い眠りの状態で、夢を見ることが多く、脳の記憶や学習に重要な役割を果たします。

 

 

一晩の睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に繰り返されるサイクルで構成されています。

通常、一サイクルは約90分で、ノンレム睡眠が約75分、レム睡眠が約15分です。

 

しかし、睡眠時間が進むにつれて、ノンレム睡眠の時間が短くなり、レム睡眠の時間が長くなります。

 

つまり、朝方になると、レム睡眠が多くなり、夢を見る確率が高くなります。

 

 

 

 

 

## なぜ悪夢を見るのでしょうか?

 

悪夢を見る原因の一つは、**神経伝達物質**のバランスの乱れです。

 

神経伝達物質とは、脳や神経細胞同士の情報伝達に関与する化学物質のことです。

 

神経伝達物質には、

**セロトニン**

**ドーパミン**

**ノルアドレナリン**

**アセチルコリン**

などがあります。

 

これらの神経伝達物質は、睡眠の質や夢の内容に大きく影響します。

 

 

【セロトニン】

安定感や幸福感をもたらす神経伝達物質で、レム睡眠の抑制に関与します。

セロトニンが不足すると、レム睡眠が増えて悪夢を見やすくなります。

 

 

【ドーパミン】

快楽やモチベーションをもたらす神経伝達物質で、レム睡眠の促進に関与します。

ドーパミンが過剰になると、レム睡眠が増えて悪夢を見やすくなります。

 

 

【ノルアドレナリン】

興奮や緊張をもたらす神経伝達物質で、レム睡眠中に分泌されます。

ノルアドレナリンが過剰になると、レム睡眠中に心拍数や血圧が上昇し、悪夢を見やすくなります。

 

 

【アセチルコリン】

記憶や学習に関与する神経伝達物質で、レム睡眠中に分泌されます。

アセチルコリンが過剰になると、レム睡眠中に夢の内容が鮮明になり、悪夢を見やすくなります。

 

 

 

 

 

## 栄養不足と神経伝達物質の関係

 

ここで、栄養不足と神経伝達物質の関係について説明します。

 

神経伝達物質は、食事から摂取した栄養素を原料として合成されます。

 

つまり、栄養不足になると、神経伝達物質の合成が低下し、バランスが乱れることになります。

 

 

 

特に、悪夢と関係が深い栄養素は、

 

**ビタミンB6**

**タンパク質**

**ビタミンC**

**葉酸**

**鉄**

 

です。

 

 

 

これらの栄養素が不足すると、どのように悪夢に影響するのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

## 栄養素の役割と悪夢との関係

 

それぞれの栄養素の役割と悪夢との関係を見ていきましょう。

 

【ビタミンB6】

ビタミンB6は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の合成に必要なビタミンです。

ビタミンB6が不足すると、セロトニンやドーパミンの分泌が低下し、レム睡眠が増えて悪夢を見やすくなります。

また、ビタミンB6は、メラトニンという睡眠ホルモンの合成にも必要です。

メラトニンは、体内時計を調整し、睡眠のリズムを整える働きがあります。

ビタミンB6が不足すると、メラトニンの分泌が低下し、睡眠の質が低下します。

ビタミンB6は、バナナや鶏肉、豆類などに多く含まれています。

 

 

【タンパク質】

タンパク質は、アミノ酸という小さな分子の集まりです。

アミノ酸は、神経伝達物質の原料となります。

特に、**トリプトファン**というアミノ酸は、セロトニンやメラトニンの合成に必要です。

タンパク質が不足すると、トリプトファンの摂取量が減り、セロトニンやメラトニンの分泌が低下します。

タンパク質は、肉や魚、卵、乳製品などに多く含まれています。

 

 

【ビタミンC】

ビタミンCは、ノルアドレナリンの合成に必要なビタミンです。

ビタミンCが不足すると、ノルアドレナリンの分泌が低下し、レム睡眠中に興奮や緊張が減り、悪夢を見やすくなります。

また、ビタミンCは、免疫力を高める働きがあります。

ビタミンCが不足すると、感染症にかかりやすくなり、発熱や痛みなどの症状が睡眠を妨げることがあります。

ビタミンCは、柑橘類やキウイ、パプリカなどに多く含まれています。

 

 

【葉酸】

葉酸は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の合成に必要なビタミンです。

葉酸が不足すると、セロトニンやドーパミンの分泌が低下し、レム睡眠が増えて悪夢を見やすくなります。

また、葉酸は、DNAの合成や修復にも必要です。

葉酸が不足すると、細胞分裂が乱れてガンや老化の原因になることがあります。

葉酸は、ほうれん草やブロッコリー、レバーなどに多く含まれています。

 

 

【鉄】 

鉄は、ヘモグロビンという赤血球の成分の合成に必要なミネラルです。

ヘモグロビンは、酸素を全身に運ぶ働きがあります。

鉄が不足すると、ヘモグロビンが減り、酸素不足になります。

酸素不足は、脳や心臓に悪影響を及ぼし、頭痛や動悸などの症状を引き起こします。

酸素不足は、睡眠の質を低下させ、悪夢を見やすくなります。

鉄は、赤身肉や貝類、ほうれん草などに多く含まれています。

 

 

 

 

 

## 栄養不足を解消する食事法

悪夢と栄養不足の関係がわかったところで、次に栄養不足を解消する食事法についてお伝えします。

栄養不足を解消するには、以下のポイントに注意して食事を摂ることが大切です。

 

 

【バランスの良い食事】

栄養不足を防ぐには、バランスの良い食事が必要です。

バランスの良い食事とは、主食、主菜、副菜、汁物などの食品群を適切に組み合わせることです。

主食は、炭水化物や食物繊維を含むもので、ご飯やパン、麺などがあります。

主菜は、タンパク質や脂質を含むもので、肉や魚、卵、豆類などがあります。

副菜は、ビタミンやミネラルを含むもので、野菜や果物、海藻などがあります。

汁物は、水分や塩分を補給するもので、味噌汁やスープなどがあります。

これらの食品群を毎食摂ることで、必要な栄養素をバランスよく摂取することができます。

 

 

【食事のタイミング】

栄養不足を防ぐには、食事のタイミングも重要です。

食事のタイミングとは、一日に何回食べるか、食べる時間帯はいつか、ということです。

一日に食べる回数は、個人差がありますが、一般的には、**朝食**、**昼食**、**夕食**の三回が理想的です。

朝食は、一日の活動のエネルギー源となるので、しっかりと摂ることが大切です。

昼食は、午前中の疲労回復や午後の活動のエネルギー源となるので、バランスの良い食事を摂ることが大切です。

夕食は、一日の活動の終わりに身体を休めるための食事なので、消化の良いものを摂ることが大切です。

食べる時間帯は、個人差がありますが、一般的には、**朝食**は起床後2時間以内、**昼食**は午前11時から午後1時の間、**夕食**は就寝前3時間前までに摂ることが理想的です。

食事のタイミングを守ることで、栄養素の吸収や代謝がスムーズになります。

 

 

【食事の量】

栄養不足を防ぐには、食事の量も重要です。

食事の量とは、一回に食べる食べ物の量のことです。

食事の量を適切にすることで、栄養素の過不足を防ぐことができます。

 

 

 

以上が、栄養不足を解消する食事法のポイントです。

これらを実践することで、悪夢を見るリスクを減らすことができます。

 

しかし、食事だけでは栄養不足を完全に解消することは難しい場合もあります。

 

 

 

 

 

## 睡眠の質を高めるのに鍼灸がおすすめ

 

鍼灸とは、中国医学の一つで、体の特定の部位に鍼や灸を施すことで、気血の流れを調整し、身体のバランスを整える治療法です。

 

鍼灸は、栄養不足による神経伝達物質のバランスの乱れを改善し、睡眠の質を高める効果があります。

 

 

睡眠の質を改善するためによく使われるツボには以下のものがあります:

 

・労宮(ろうきゅう):

手を軽く握った時、人差し指と中指の先端の中間にあるツボです。

 

 

・百会(ひゃくえ):

頭頂部にあるツボで、精神不安を抑えて心を落ち着けるのに役立つといわれています。

 

 

・失眠(しつみん):

足裏のかかと中央部にあるツボで、不眠緩和の代表的なツボです。

 

 

・神門(しんもん):

手首の小じわの小指寄りの場所にあるツボで、心身をリラックスさせて、心地よい眠りを誘うはずです。

 

 

・安眠(あんみん):

耳の後ろの下向きにとがっている骨の先端から、指1本分下にあるツボです。

 

 

これらのツボは、自分で押すことができ、睡眠の質を改善するのに役立つとされています。

 

ただし、効果は個々の体質や状態により異なりますので、鍼灸師に相談することをお勧めします。

 

 

鍼灸は、食事や漢方と併用することで、より効果的に悪夢を防ぐことができます。

 

 

 

 

 

 

## まとめ

 

この記事では、悪夢と栄養不足の関係について解説しました。

 

悪夢は、神経伝達物質のバランスの乱れによって引き起こされることが多く、神経伝達物質は、食事から摂取した栄養素を原料として合成されます。

 

つまり、栄養不足になると、悪夢を見やすくなるということです。

特に、悪夢と関係が深い栄養素は、ビタミンB6、タンパク質、ビタミンC、葉酸、鉄です。

 

これらの栄養素が不足すると、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどの神経伝達物質の分泌が低下し、レム睡眠が増えて悪夢を見やすくなります。

 

栄養不足を解消するには、バランスの良い食事を摂り、食事のタイミングと量を適切にすることが大切です。

 

また、鍼灸を行うことで、栄養不足による神経伝達物質のバランスの乱れを改善し、睡眠の質を高めることができます。

 

悪夢に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にして、快適な睡眠をとれるようになってください。

 

それでは、おやすみなさい。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2024年5月14日

常に疲れているあなたへ:ストレスと体調不良の深い関連性

2024年5月8日

慢性症状から健康を守るための知識:リーキーガットとその影響

2024年5月7日

朝の白湯:自律神経を整え、健康的な一日をスタートする方法

2024年4月30日

ヴィーガン・ベジタリアンが肉を食べた時の体調変化:消化酵素の役割と対策

2023年4月27日

デスクワークとむくみ:東洋医学から見た原因と解消法

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日