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喉が詰まった感覚は、何かを飲み込むときに喉に違和感があるという症状です。

 

この症状は、喉に異物が詰まっているわけではありませんが、そう感じることから「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれます。

 

梅核気は、古くから東洋医学で認められている症候で、気滞と湿のために起こるとされています。

 

気滞と湿とは何か、そして梅核気とストレスとの関係について、東洋医学の観点から解説します。

## 気滞と湿とは何か?

 

東洋医学では、人の体には「気」というエネルギーが流れており、その気の流れが滞ると病気になると考えられています。

 

気の流れが滞る原因の一つが「気滞」です。

 

気滞とは、気がうっ滞して動きが悪くなる状態で、心身のストレスや感情の抑圧などが引き起こすとされています。

 

気滞が起こると、気の流れが悪くなり、血液や体液の循環も悪くなります。

 

その結果、体に水分が溜まりやすくなり、水分が濁って粘り気が出る状態が「湿」と呼ばれます。

 

湿は、気滞の結果として生じる場合もあれば、外から湿気を取り込むことで生じる場合もあります。

 

湿は、体の機能を低下させ、気の流れをさらに阻害します。

 

気滞と湿は、相互に影響しあって悪化する傾向があります。

 

気滞と湿が重なると、体にはさまざまな不調が現れます。

 

例えば、頭痛、肩こり、胸のつかえ、イライラ、不安、うつ、消化不良、便秘、下痢、むくみ、肥満、糖尿病、高血圧、動脈硬化などです。

 

喉の詰まった感覚も、気滞と湿の一つの症状と考えられます。

 

 

 

 

 

## 梅核気とは何か?

 

喉の詰まった感覚は、東洋医学では「梅核気」と呼ばれます。

 

梅核気とは、喉に梅の核が詰まったような感覚があるという意味です。

 

梅の核は、小さくて硬くて滑らかなものです。

 

喉に梅の核が詰まったら、どんなに飲み込もうとしても、なかなか抜けないでしょう。

 

それと同じように、喉の詰まった感覚は、何かを飲み込んでも、咳をしても、なかなか消えないものです。

 

梅核気は、気滞と湿が喉に溜まって起こるとされています。

 

気滞と湿が喉に溜まると、喉の筋肉が緊張し、喉の粘膜が腫れ、喉の通りが狭くなります。

 

そのため、喉に違和感が生じます。

 

梅核気は、ストレスが強いと起こりやすいと言われています。

 

ストレスが強いと、心身に緊張がかかり、気滞が生じます。

 

気滞が生じると、喉にも影響が及びます。

 

喉は、人の感情を表現する器官です。

 

人は、喉を使って話したり、歌ったり、笑ったり、泣いたりします。

 

しかし、ストレスが強いと、感情を表現することができなくなります。

 

感情を表現できないと、喉の筋肉が硬くなり、喉の気の流れが滞ります。

 

喉の気の流れが滞ると、喉に湿が溜まりやすくなります。

 

湿が溜まると、喉の詰まった感覚が生じます。

 

このように、梅核気は、ストレスと感情の抑圧が原因で起こると考えられます。

 

 

 

 

 

 

## 梅核気を解消する方法

 

梅核気を解消するには、気滞と湿を取り除くことが必要です。

 

気滞と湿を取り除く方法として、東洋医学では、鍼灸や漢方が有効であるとされています。

 

鍼灸は、気の流れを改善することで、気滞と湿を解消します。

 

鍼灸は、喉に直接鍼を刺すこともありますが、喉以外の部位にも鍼を刺すことがあります。

 

例えば、手の親指と人差し指の間にあるツボ「合谷」というツボは、喉の違和感と関係があるとされています。

 

このツボに鍼をすると、喉の詰まった感覚が軽減すると言われています。

 

 

 

 

## 梅核気に効果的なツボ

 

鍼灸では、喉の詰まった感覚を改善するために、気滞と湿を除く効果のあるツボに施術します。

 

具体的には、以下のようなツボがよく使われます。

 

【大衝(たいしょう)】

足の第1趾と2趾の間にある骨が交差するV字の窪みにあるツボで、肝の気滞を解消し、喉の痛みや痰を除く効果があります。

 

【合谷(ごうこく)】

手の親指と人差し指の間にあるツボで、気の流れを改善し、喉の違和感や痛み、痰の絡む咳などに効果があります。

 

【天突(てんとつ)】

両鎖骨の間のくぼみにあるツボで、喉の違和感や痛み、痰の絡む咳などに効果があります。

 

【内関(ないかん)】

手首のシワから指の幅3本分ヒジ側の、腱と腱の間にあるツボで、神経をリラックスさせる効果があります。

 

【膻中(だんちゅう)】

左右の乳頭を結んだ線の真ん中にあるツボで、自律神経を整え、痛みを和らげる効果があります。

 

 

これらのツボは、指で押すことでも効果が期待できます。

 

喉の詰まった感覚があるときは、自分で試してみてください。

 

 

ただし、あまり強く押しすぎないように注意してください。

 

 

 

 

 

 

## 梅核気によく使われる漢方

 

漢方は、気滞と湿を除く効果のある生薬を配合したもので、内服することで、梅核気を改善します。

 

漢方では、梅核気のタイプによって、適切な処方を選びます。

 

例えば、梅核気が強くて喉が痛い場合は、「桔梗湯(ききょうとう)」という漢方が用いられます。

 

【桔梗湯(ききょうとう)】

桔梗、甘草、生姜などを主成分とする漢方で、喉の炎症を鎮め、気滞と湿を除きます。喉の詰まった感覚が強くて喉が痛い場合に効果があります。

 

 

 

他にも有名な漢方に半夏厚朴湯があります。

 

【半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)】

半夏、厚朴、茯苓などを主成分とする漢方で、気の流れを整え、水分の代謝を促します。

喉の詰まった感覚や痰の絡む咳に効果があります。

 

鍼灸や漢方は、東洋医学の専門家に相談して受けることが望ましいです。

 

 

 

 

 

## 自分でできること

 

自分でできることとしては、以下のようなことがあります。

 

 

- ストレスを減らす。

ストレスが原因であることが多いので、ストレスを減らすことが重要です。

ストレスを減らす方法としては、リラックスすること、適度な運動をすること、睡眠を十分にとること、趣味や楽しいことをすることなどがあります。

 

- 感情を表現する。

感情を抑え込むと、喉の筋肉が硬くなり、気の流れが滞ります。

感情を表現することで、喉の筋肉をほぐし、気の流れを改善します。

感情を表現する方法としては、話すこと、書くこと、絵を描くこと、歌うこと、叫ぶことなどがあります。

感情を表現するときは、自分の気持ちを素直に認めることが大切です。

 

- 喉を温める。

喉を温めることで、血液や体液の循環を促し、気滞と湿を除きます。

喉を温める方法としては、温かい飲み物を飲むこと、温かいタオルやカイロで喉を温めること、温かいお風呂に入ることなどがあります。

喉を温めるときは、熱すぎないように注意しましょう。

 

- 喉を刺激する。

喉を刺激することで、喉の筋肉を動かし、気の流れを促します。

喉を刺激する方法としては、のど飴やミントキャンディをなめること、喉をマッサージすること、喉をゆっくりと伸ばすことなどがあります。

喉を刺激するときは、喉に負担をかけないようにしましょう。

 

 

 

以上が、梅核気を解消するための方法です。

 

梅核気は、ストレスと感情の抑圧が原因で起こることが多いので、ストレスを減らし、感情を表現することが重要です。

 

また、鍼灸や漢方などの東洋医学の治療も効果的です。

 

 

喉の詰まった感覚があるときは、自分でできることを試してみるとともに、東洋医学の専門家に相談してみることをおすすめします。

 

喉の詰まった感覚が軽減されると、心も体もスッキリします。

 

 

 

 

 

鍼灸の施術は、東洋医学の専門家に相談して受けることが望ましいです。

 

鍼灸は、喉の詰まった感覚だけでなく、ストレスや感情の抑圧などの原因にもアプローチすることができます。

 

鍼灸に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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