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日常生活で急にイライラしたり、キレてしまう経験は誰にでもあります。

 

しかし、これが頻繁に起こると、人間関係や仕事にも影響を及ぼす可能性があります。

 

この記事では、そんなイライラやキレる原因の一つである「低血糖」とその対策について解説します。

 

**低血糖とは**

 

低血糖とは、血液中の糖(グルコース)の濃度が通常よりも低くなる状態を指します。

 

私たちの体は、グルコースを主要なエネルギー源として利用しており、脳も例外ではありません。

 

血糖値が低下すると、脳は必要なエネルギーを得られず、集中力の低下やイライラといった症状が現れることがあります。

 

 

軽い低血糖の症状には以下のようなものがあります:

 

- **冷や汗**

- **不安感**

- **動悸**(心臓の早打ち)

- **頻脈**(脈が速くなる)

- **手の震え**

- **顔色が悪い**(青白い顔)

 

これらの症状は、血糖値が70mg/dL未満の時に見られることが多いです。

 

症状が現れた場合は、ブドウ糖を含む食品(アメや甘いジュースなど)を摂取し、血糖値を上げる必要があります。

 

 

 

 

 

 

**アドレナリンと感情の関係**

 

感情のコントロールには、アドレナリンというホルモンが大きく関わっています。

 

アドレナリンは、ストレスがかかると副腎から分泌されるホルモンで、心拍数の増加や血圧の上昇など、いわゆる「戦うか逃げるか」の反応を引き起こします。

 

この反応は自律神経系の一部である交感神経が活性化することによって促されます。

 

交感神経は、身体が危険を感じた時に活動し、アドレナリンの分泌を促進して、筋肉への血流を増やし、呼吸を速め、瞳孔を広げるなど、迅速な行動を可能にするための身体の準備を整えます。

 

一方で、副交感神経はリラックスした状態や消化活動を促進する時に活動し、交感神経と対照的な役割を果たします。

 

これら二つの神経系は、バランスを取りながら働き、私たちの身体が適切に反応できるよう調整しています。

 

この反応は、短期的な危機に対処するためには有効ですが、長期間にわたってアドレナリンが分泌され続けると、体には負担がかかります。

 

長期間にわたってアドレナリンが分泌され続けると、体に負担がかかる理由は、アドレナリンが「戦うか逃げるか」の反応を引き起こすホルモンであるためです。

 

この反応は短期的なストレス状況で有益ですが、長期間続くと体の防衛態勢が弱まり、免疫力の低下や高血圧、糖尿病のリスクが高まるなど、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

 

 

具体的には、アドレナリンの過剰分泌は以下のような影響を及ぼすことが知られています:

 

- **心臓への負担**:

心拍数や血圧が上昇し続けることで、心臓に過度な負担がかかります。

 

- **代謝への影響**:

血糖値の上昇が持続し、糖尿病のリスクが増加します。

 

- **免疫機能の低下**:

過剰なストレスホルモンは免疫系に悪影響を及ぼし、感染症に対する抵抗力が低下します。

 

- **精神的な健康問題**:

不安やイライラが増大し、うつ症状やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神的な健康問題を引き起こすことがあります。

 

 

これらの理由から、ストレスを適切に管理し、アドレナリンの分泌を適度に保つことが重要です。

 

日常生活でリラクゼーションの時間を設ける、適度な運動を行う、十分な睡眠を取るなどの方法が有効です。

 

 

 

 

 

 

**副腎疲労と低血糖**

 

副腎疲労は、長期間のストレスが原因で副腎皮質から過剰にコルチゾールが分泌され続けることにより、その機能が低下する状態を指します。

 

コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスに対する身体の反応を調節する重要な役割を担っています

 

しかし、ストレスが慢性化すると、コルチゾールの分泌バランスが崩れ、副腎疲労を引き起こす可能性があります。

 

これにより、疲労感、集中力の低下、睡眠障害などの症状が現れることがあります。

 

アドレナリンもストレス時に副腎髄質から分泌されるホルモンであり、「戦うか逃げるか」の反応を引き起こすために重要ですが、副腎疲労においては、コルチゾールの分泌異常が主に問題とされています。

 

適切なストレス管理と生活習慣の改善が、副腎疲労の予防と改善に役立ちます。

 

 

 

 

 

 

**副腎疲労になるとキレやすくなる**

 

副腎疲労の人はコルチゾールの分泌が減少すると、血糖値を安定させるためにアドレナリンが分泌されます。

 

コルチゾールは、低血糖時に肝臓での糖新生(糖分以外からグルコースを産出)を促すことで血糖値の維持に貢献します。

 

コルチゾールの分泌が不十分になると、血糖値が必要以上に低下するリスクがあります。

 

この場合、アドレナリンが肝臓と筋肉に作用して、グリコーゲンをグルコースに分解する反応を促進し、血糖値を上昇させることで、血糖値を一定値に保つ役割を果たします。

 

また、アドレナリンは激しい運動や飢餓状態などによる血糖値の低下に対応して分泌されることが知られています。

 

これにより、体が必要とするエネルギーを供給するために血糖値を上昇させることができます。

 

このように、コルチゾールとアドレナリンは、血糖値を調節するために連携して働きます。

 

しかし、この状態では、血糖値を上昇させようとするアドレナリンの作用が、イライラやキレやすさを引き起こす原因となります。

 

 

 

 

 

 

 

**鍼灸によるイライラ解消法**

 

イライラやキレやすさの解消には、鍼灸が有効な手段の一つです。

 

鍼灸は、体の特定のポイントに鍼や灸で刺激することで、リラックス効果をもたらし、ストレス反応を和らげることができます。

 

低血糖によるイライラやキレやすさの症状は、東洋医学ではしばしば脾(ひ)の機能が弱まることと関連しています。

 

脾は食物から栄養を取り出し、それを気・血・水・精に変化させる重要な役割を担っています。

 

この機能が低下すると、体内のエネルギーが不足し、イライラや気分の不安定さを引き起こすと考えられています。

 

鍼灸施術では、この脾の機能を正常化し、体内の気の流れを改善することで、低血糖による精神的な症状を緩和することが目指されます。

 

特に、インスリンの過剰な分泌によって引き起こされる低血糖状態においては、鍼灸による自律神経の調整が効果的であるとされています。

 

これは、鍼灸が内分泌系のバランスを整え、血糖値の安定に寄与するからです。

 

また、東洋医学では体内時計という概念があり、一日のうち特定の時間帯に特定の臓器が活発になるとされています

 

このリズムに沿って鍼灸施術を行うことで、体内のエネルギーのバランスを整え、低血糖によるイライラやキレやすさを軽減することができると考えられています。

 

したがって、鍼灸は低血糖に伴う精神的な不調を和らげるための有効な手段として、東洋医学において重要な役割を果たしているのです。

 

また、鍼灸は血流を改善し、副腎の機能をサポートすることで、低血糖の症状を緩和する効果も期待できます。

 

 

 

 

 

 

**まとめ**

 

イライラやキレる原因は多岐にわたりますが、低血糖はその一つとして重要な役割を果たしています。

 

日常生活で感じるストレスにより、アドレナリンやその他の血糖値上昇ホルモンが過剰に分泌されることが、感情の不安定さを引き起こす原因となることがあります。

 

鍼灸を含む適切な対策を行うことで、これらの症状を緩和し、より穏やかな日々を送ることができるでしょう。

 

健康な体と心を維持するためにも、ストレス管理と血糖値のバランスを意識することが大切です。

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