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暑い夏の日、あなたは汗をかき、頭痛や吐き気を感じることがありますか?

 

それはただの暑さからくるものだと思っていませんか?

それはヒスタミン不耐性の可能性があります。

 

この記事では、ヒスタミン不耐性とは何か、その症状は何か、そしてなぜ夏の暑さがそれを悪化させるのかについて詳しく説明します。

ヒスタミン不耐性とは?

 

ヒスタミン不耐性は、ヒスタミンという物質に対する過敏症の一種です。

ヒスタミンは、私たちの体内で自然に生成され、アレルギー反応や炎症の制御に関与しています。

 

しかし、一部の人はヒスタミンを過剰に反応させてしまうため、さまざまな症状が現れます。

 

 

 

 

夏の暑さとヒスタミン不耐性の関係

 

夏の暑さは、ヒスタミン不耐性の人々にとって特に厳しいものです。

なぜなら、高温はヒスタミンの放出を促進する可能性があるからです。

 

以下に、その理由を詳しく説明します。

 

1. 発汗とヒスタミン放出:

暑い日には体温を下げるために発汗します。

しかし、発汗によってヒスタミンが放出されることがあります。

ヒスタミンは、血管を拡張させ、皮膚のかゆみや発疹を引き起こす可能性があります。

また、吐き気や食欲不振の原因になることもあります。

 

2. 食品とヒスタミン:

夏は新鮮な食品が豊富ですが、一部の食品にはヒスタミンが含まれています。

例えば、魚介類やチーズはヒスタミンを多く含んでいます。

暑い季節にこれらの食品を摂取することで、ヒスタミン不耐性の症状が悪化する可能性があります。

 

3. アレルギーとヒスタミン:

夏は花粉症やアレルギーの季節でもあります。

アレルギー反応によってヒスタミンが放出され、症状が悪化することがあります。

 

 

 

 

 

ヒスタミン不耐性を抑える方法

 

1. 食事管理:

ヒスタミンを多く含む食品を避けることが重要です。

代わりに、新鮮な食品や低ヒスタミンの食品を選びましょう。

 

2. 冷却対策:

暑い日にはクーラーを使ったり、涼しい場所で過ごすことで、ヒスタミンの放出を抑えることができます。

 

 

 

 

ヒスタミン不耐性の症状

 

1. じんましんや腫れ、痒み:顔や手などで発生する皮疹や腫れ、かゆみがあります。

2. 鼻水・鼻詰まり:鼻水が出たり、鼻が詰まったりすることがあります。

3. 呼吸が難しくなる:ヒスタミン不耐性の人は、呼吸に関連する症状を経験することがあります。

4. 吐き気:ヒスタミン過剰反応によって吐き気が生じることがあります。

5. 腹痛・下痢:消化管トラブルとして、腹痛や軟便が現れることがあります。

6. 頭痛:ヒスタミン不耐性によって頭痛が起こることがあります。

7. 疲労感:体調不良や疲労感が現れることもあります²³⁴.

8. 関節炎:ヒスタミンの過剰反応により、関節の痛みや腫れが生じることがあります。

​9. 睡眠障害:ヒスタミンは覚醒を促す作用があり、その結果、睡眠障害を引き起こすことがあります。

10. イライラ:ヒスタミンの過剰反応は、神経系に影響を及ぼし、イライラや不安を引き起こすことがあります。

11. くしゃみ:ヒスタミンは鼻の粘膜を刺激し、くしゃみを引き起こすことがあります。

12. 目のかゆみや腫れ:ヒスタミンは眼の粘膜を刺激し、かゆみや腫れを引き起こすことがあります。

13. 喘息:ヒスタミンは気道を収縮させ、喘息のような呼吸困難を引き起こすことがあります。

14. 逆流性食道炎のような呑酸:ヒスタミンは胃酸の分泌を促進し、逆流性食道炎の症状を引き起こすことがあります。

15. 鼓腸(おならがすぐにでそうになる症状):ヒスタミンは腸の動きを活発にし、ガスの生成を促進することがあります。

16. めまい:ヒスタミンは血管を拡張し、血圧を下げることがあります。これにより、めまいを感じることがあります。

17. 顔など皮膚が赤くなりやすい紅潮:ヒスタミンは血管を拡張し、皮膚の赤みを引き起こすことがあります。

 

もしあなたがこれらの症状を経験している場合、ヒスタミン不耐性を考慮して専門家に相談することをおすすめします。 

 

 

 

 

ヒスタミン不耐性の対処法

ヒスタミン不耐性の対処法はいくつかあります。

以下にいくつかの方法を紹介します。

 

1. 食事管理:

食事記録をつけて、ヒスタミンを多く含む食品を抜いてみることをお勧めします。

体調が改善すれば、食事内容を調整することで対処できるかもしれません。

 

2. ダイコンでDAO酵素を摂る:

ダイコンに含まれるDAO(ジアミンオキシダーゼ)酵素は、ヒスタミンを分解するのに役立ちます。

 

3. 豆乳や発酵物を控える:

これらはヒスタミンを多く含む食品であり、ヒスタミン不耐性の方は注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

ヒスタミン不耐性の原因

 

1. 遺伝的要因(体質):

遺伝的な要因が関与している場合があります。一部の人は元々ヒスタミンを分解する能力が低いため、ヒスタミン不耐性になりやすいです。

 

2. 過去の病気:

一部の疾患や腸内環境の変化がヒスタミン不耐性を引き起こすことがあります。

 

3. 生活環境:

ストレスや食生活、薬の使用などが影響を与えることがあります。

 

4. ホルモンの変動:

ホルモンのバランスが崩れることで、ヒスタミン不耐性が発症することがあります。

 

5. 薬の影響:

一部の薬剤はDAO(ジアミン・オキシターゼ)酵素の働きを阻害するため、ヒスタミン不耐性を引き起こすことがあります。

 

 

 

 

 

ヒスタミン生成、作用

 

 

1. ヒスタミンの生成と分解:

   - ヒスタミンは組織内でヒスチジンから生成されます。この反応はヒスチジンデカルボキシラーゼ(HDC)によって触媒されます。

   - ヒスタミンは主に肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球から放出されます。刺激(アレルゲン、感染、炎症など)によって細胞内の顆粒から放出されます。

   - ヒスタミンはジアミンオキシダーゼ(DAO)という酵素によって分解されます。DAOは腸管や肝臓で活性化され、ヒスタミンを不活性なメチルヒスタミンに変換します。

 

2. ヒスタミンの作用:

   - ヒスタミンはH1、H2、H3、H4の4つの受容体を介して作用します。

   - H1受容体は血管拡張、かゆみ、蕁麻疹などのアレルギー反応を引き起こします。

   - H2受容体は胃酸分泌を促進し、胃潰瘍や逆流性食道炎に関与します。

   - H3受容体は神経伝達物質の放出を調節し、中枢神経系で重要な役割を果たします。

 

3. ヒスタミン不耐性のメカニズム:

   - ヒスタミン不耐性の人は、ヒスタミンを過剰に反応させるため、症状が現れます。

   - DAOの活性低下や遺伝的要因により、ヒスタミンの分解が不十分になり、体内のヒスタミン濃度が上昇します。

   - これにより、アレルギー様の症状(皮膚のかゆみ、頭痛、腹痛など)が引き起こされます。

 

 

 

 

 

ヒスタミン不耐性に対する対策

 

1. ヒスタミンの多い食品を避ける:

   - ヒスタミンを多く含む食品(例:魚、チーズ、発酵食品)を摂取しないように注意しましょう。

   - 食品のラベルをチェックして、ヒスタミン濃度が高いものを避けることが大切です。

 

2. ヒスタミン分泌を促す食品を避ける:

   - アルコールや香辛料、保存料などはヒスタミンの分泌を促進する可能性があります。これらを控えることを検討しましょう。

 

3. ダイコンでDAO酵素を摂る:

   - ダイコンに含まれるDAO(ジアミンオキシダーゼ)酵素は、ヒスタミンを分解するのに役立ちます。

 

4. ビタミンCサプリメントを摂る:

   - ビタミンCはヒスタミンの分解を助けることが知られています。

 

 

ヒスタミン不耐性は、一見するとただの暑さによるものと思われがちな症状を引き起こす可能性があります。

 

しかし、理解と対策を行うことで、より快適な夏を過ごすことができます。

 

あなたがこれらの症状を経験している場合は、専門家に相談し、適切な対策を検討することをお勧めします。

 

健康的な夏を過ごすための第一歩は、自分自身の体を理解することから始まります。

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