(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

毎年秋口になると風邪を引いてしまう方、いらっしゃいませんか?

季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですが、少しの工夫で風邪を予防することができます。


今回は、東洋医学の視点から風邪の生理学的な解説と、効果的な風邪対策をご紹介します。

東洋医学で見る風邪の生理学

東洋医学では、風邪は首元や背中上部から身体に侵入すると考えられています。

 

特に首元や背中には「風門」や「風池」「風府」など、風がつくツボが多く存在します。

これらのツボは風邪の侵入を防ぐための重要なポイントです。

 

風邪を治療するツボが首や背中上部に多い理由を、東洋医学の視点からわかりやすく説明しますね。

 

 

 

東洋医学の基本概念

東洋医学では、風邪(ふうじゃ)は「風の邪気」が体に侵入することで発生すると考えられています。

この邪気は、特に首や背中上部から入りやすいとされています。

 

 

首や背中上部の重要性

  1. 風の通り道
    首や背中上部は、風が直接当たりやすい場所です。
    特に寒い季節や風が強い日には、この部分が冷えやすくなります。
    東洋医学では、風邪の邪気がこの冷えた部分から体内に侵入すると考えられています。

     
  2. 重要なツボの集中
    首や背中上部には、風邪の予防や治療に効果的なツボが多く存在します。
    例えば、「風門(ふうもん)」や「大椎(だいつい)」などのツボは、風邪の初期症状を和らげる効果があります。
    これらのツボを刺激することで、体の免疫力を高め、風邪の症状を緩和することができます。

     
  3. 衛気(えいき)の巡り
    東洋医学では、「衛気(えいき)」という体を守る(防衛)エネルギーが存在するとされています。
    この衛気は、外部からの邪気を防ぐ役割を持っています。
    首や背中上部のツボを刺激することで、衛気の巡りが良くなり、風邪の予防に効果的です。

 

 


風門(ふうもん)

風門という名前は、「風邪(ふうじゃ)」が体に侵入する「門(もん)」を意味しています。
具体的には、風門は背中の上部、両肩甲骨の間に位置し、第2胸椎の棘突起の外側にあります。

 


風邪と風門の関係

東洋医学では、風邪は「風の邪気(ふうじゃ)」が体に侵入することで発生すると考えられています。

この邪気は特に首や背中上部から入りやすく、風門はその侵入経路の一つとされています。

 

 

風門の効果

  1. 風邪の予防
    風門を刺激することで、風の邪気の侵入を防ぎ、風邪の予防に効果があります。
    特に寒い季節には、風門を温めることで体全体が温まり、免疫力が高まります。

     
  2. 風邪の初期症状の緩和
    風邪のひき始めに背中がゾクゾクすることがありますが、これは風の邪気が風門から侵入しているサインです。
    風門を温めたり、軽く押したりすることで、風邪の初期症状を和らげることができます。

     
  3. 肩こりや頭痛の改善
    風門は風邪だけでなく、肩こりや頭痛の改善にも効果があります。
    風門を刺激することで、血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。



     

風邪の侵入を防ぐ方法

  1. 首元や背中を温める
    首元や背中がヒヤッとしたら、すぐに温めることが大切です。
    カイロやドライヤーで温めるのが効果的です。
    スカーフやマフラーを使って首元を保護し、背中には温かい服を着るようにしましょう。

     
  2. ツボ押しで免疫力アップ
    「風門」や「大椎」のツボを軽く押すことで、免疫力を高める効果があります。
    毎日数分間、優しく押してみてください。

     
  3. バランスの取れた食事
    栄養バランスの取れた食事を心がけることで、体の抵抗力を高めることができます。
    特にビタミンCや亜鉛を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。

     
  4. 十分な睡眠
    睡眠は体の免疫機能を高めるために非常に重要です。
    毎晩7〜8時間の質の良い睡眠を確保するように心がけましょう。

     
  5. 適度な運動
    適度な運動は血行を良くし、免疫力を高める効果があります。
    ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で体を動かすことをおすすめします。


     

その他、風邪の初期症状に効果的なツボ

  • 合谷(ごうこく):
    場所: 手の甲側にあり、親指と人差し指の骨が交わる部分に位置します。
    効果: 風邪の初期症状、頭痛、肩こりなどに効果があります。

     
  • 外関(がいかん):
    場所: 手首の外側にあり、手首の関節から指三本分上に位置します。
    効果: 風邪の症状、喉の痛み、発熱などに効果があります。

     
  • 列缺(れっけつ):
    場所: 腕の内側にあり、手首の関節から指一本分上に位置します。
    効果: 風邪の初期症状、咳、喉の痛みなどに効果があります。


 

首周りや背中のツボはカイロやドライヤーで温めることはできますが、ご自身でマッサージをするのは難しいです。

その代わりに合谷、外関、列缺をマッサージしたり、お灸をすると同じような効果が期待できます。



 

まとめ

季節の変わり目に風邪を引かないためには、日常生活の中で少しの工夫をすることが大切です。

首元や背中を温める、ツボ押し、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけて、健康な秋を過ごしましょう。

 

風邪を予防して、快適な季節の変わり目を迎えましょう!

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2024年8月30日

背中のツボで全身の健康を整える:膏肓の紹介

2024年8月28日

デスクワークでもできる!運動不足を解消する方法

2024年8月24日

食事と体調の関係:腸と生理学から学ぶ健康的な食生活

2024年8月9日

マグネシウムの重要性と不足の影響:健康を守るためのガイド

2023年8月6日

ポテトチップス好き必見!塩分と浮腫の関係と効果的な対策法

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日