(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

砂糖は私たちの食生活において非常に身近な存在ですが、その過剰摂取が脳や身体にどのような影響を与えるかご存知でしょうか?

特にクリスマスやお正月には、ケーキやクッキー、ホットチョコレートなどの甘いものを楽しむ機会が増えます。

また、お正月の保存食には大量の砂糖が使われることが多いです。

 

砂糖を多く摂取すると、体内で炎症反応が引き起こされることがあります。

これは、砂糖が血糖値を急激に上昇させ、インスリンの分泌を促すためです。

 

インスリンは血糖値を下げるために必要なホルモンですが、過剰なインスリン分泌は炎症を引き起こす原因となります。

砂糖と炎症の生理学的解説

砂糖を多く摂取すると、体内で炎症反応が引き起こされることがあります。

これは、砂糖が血糖値を急激に上昇させ、インスリンの分泌を促すためです。

 

インスリンは血糖値を下げるために必要なホルモンですが、過剰なインスリン分泌は炎症を引き起こす原因となります。

 

 

 

血糖値以外の砂糖と炎症の生理学的解説

砂糖の摂取が炎症を引き起こす理由は血糖値の上昇だけではありません。

以下のようなメカニズムも関与しています。

 

1. 終末糖化産物(AGEs)の生成

砂糖を多く摂取すると、体内で終末糖化産物(AGEs)が生成されます。AGEsはタンパク質や脂肪が糖と結合してできる有害な化合物で、これが体内に蓄積すると酸化ストレスと炎症を引き起こします。

 

2. 腸内環境の変化

砂糖の過剰摂取は腸内細菌のバランスを崩し、腸の透過性を高めることがあります。これにより、腸内の有害物質が血流に入り込み、全身に炎症を引き起こす可能性があります。

 

3. 脂肪細胞の炎症

砂糖の摂取は脂肪細胞の肥大化を促進し、これが炎症性サイトカインの分泌を増加させます。これらのサイトカインは全身に炎症を引き起こす原因となります。

 

4. 酸化ストレスの増加

砂糖の代謝過程で活性酸素種(ROS)が生成され、これが細胞を傷つけることで炎症を引き起こします。特にフルクトースはROSの生成を促進しやすいです。

 

 

 

炎症で起きる問題

炎症は体の防御反応の一つであり、感染や怪我から体を守るために必要なものです。

しかし、慢性的な炎症は健康に悪影響を及ぼします。

 

例えば、脳の炎症は認知機能の低下やうつ病のリスクを高めることがあります。

また、身体の炎症は心血管疾患や糖尿病、肥満などの生活習慣病の原因となることが知られています。

 

1. 脳と神経系

  • アルツハイマー病: 慢性炎症が脳内で進行し、神経細胞の損傷を引き起こします。
  • パーキンソン病: 神経細胞の炎症が進行性の神経変性を引き起こします。
  • 多発性硬化症: 中枢神経系の炎症が神経の絶縁体であるミエリンを破壊します。

 

2. 心血管系

  • 動脈硬化: 血管内の炎症がプラークの形成を促進し、血流を妨げます。
  • 心筋梗塞: 動脈硬化による血流障害が心筋に酸素を供給できなくなり、心筋が壊死します。
  • 脳卒中: 脳の血管が炎症により詰まり、脳細胞が損傷します。

 

3. 消化器系

  • 炎症性腸疾患(IBD): クローン病や潰瘍性大腸炎など、腸内の慢性炎症が特徴です。
  • 過敏性腸症候群(IBS): 腸の炎症が原因で腹痛や下痢、便秘を引き起こします。

 

4. 関節と筋骨格系

  • 関節リウマチ: 関節の炎症が関節の痛みや腫れ、変形を引き起こします。
  • 変形性関節症: 関節の軟骨が炎症により破壊され、痛みや機能障害を引き起こします。

 

5. 皮膚

  • 湿疹: 皮膚の炎症がかゆみや赤み、発疹を引き起こします。
  • 乾癬: 皮膚細胞の過剰な増殖と炎症が特徴です。

 

6. その他

  • 喘息: 気道の炎症が呼吸困難や咳、喘鳴を引き起こします。
  • 自己免疫疾患: 免疫系が自己の組織を攻撃し、全身に炎症を引き起こします(例: 全身性エリテマトーデス)。

 

これらの病気や症状は、炎症が引き金となることが多く、慢性的な炎症を抑えることが健康維持に重要です。

 

 

 

炎症を抑える効果的な方法

では、砂糖による炎症を抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

以下の方法を試してみてください。

  1. 砂糖の摂取を控える: 加工食品や甘い飲み物を避け、自然な甘味を持つ果物を選びましょう。
  2. 抗炎症作用のある食品を摂る: オメガ3脂肪酸を含む魚や、抗酸化物質を豊富に含む野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
  3. 定期的な運動: 適度な運動は炎症を抑える効果があります。ウォーキングやヨガなど、自分に合った運動を続けることが大切です。
  4. 十分な睡眠: 質の良い睡眠は体の回復を助け、炎症を抑える効果があります。
  5. 鍼灸施術: 鍼灸は炎症を抑制する効果があります。

 

 

 

鍼灸による炎症抑制のメカニズム

鍼灸は、特定の部位に鍼を使ったり、お灸を当てたりすることで、体の自然な治癒力を促進するとされています。

炎症を抑制する機序には、以下のような要素が関与しています:

  • 血行促進: 鍼を刺すことで、その部位の血流が増加します。これにより、血液中の酸素や栄養が増え、炎症を抑えるための物質が運ばれます。
  • 神経刺激: 鍼やお灸が神経を刺激し、体内で自然な鎮痛作用や抗炎症作用が促進されます。
  • ホルモンバランスの調整: 鍼灸は、体内のホルモンバランスを整える効果があります。特に、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えることで、炎症を抑制します。
  • 免疫機能の向上: 鍼灸は免疫機能を高める効果があり、これにより体が炎症を効果的に抑えることができます。

 

これらの要素が組み合わさることで、鍼灸は炎症を抑制し、体の自然な治癒力を高めるとされています。

 

 

 

まとめ

砂糖の過剰摂取が脳や身体に与える炎症の影響について理解していただけたでしょうか?

健康的な食生活を心がけることで、炎症を抑え、身体の不調を減らすことができます。

 

また、鍼灸施術は炎症を抑える効果があります。ご興味ある方は、ぜひお試しください。

 

今日から少しずつ、砂糖の摂取を見直してみませんか?

 

あなたの健康を守るための第一歩です。

 

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2024年8月30日

背中のツボで全身の健康を整える:膏肓の紹介

2024年8月28日

デスクワークでもできる!運動不足を解消する方法

2024年8月24日

食事と体調の関係:腸と生理学から学ぶ健康的な食生活

2024年8月9日

マグネシウムの重要性と不足の影響:健康を守るためのガイド

2023年8月6日

ポテトチップス好き必見!塩分と浮腫の関係と効果的な対策法

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日