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生理前になると、チョコレートやケーキなどの甘いものが無性に食べたくなる。
それは決してあなただけではありません。
多くの女性が経験するこの悩みに、東洋医学の視点から原因と対策を考えてみましょう。
気滞と脾虚
東洋医学では、生理前は「気滞」
気滞とは、気の巡りが滞り、
気滞になると、脾(ひ)の働きが低下しやすくなります。
脾は、消化吸収を司る臓器であり、
脾の働きが低下すると、
甘いものは、体を温め、気を補う効果があると考えられています。
そのため、脾の働きが低下している時は、身体が自然と甘いものを求めるようになるのです。
東洋医学的な対策
東洋医学では、気滞を改善し、脾の働きを高めることで、
- 気を巡らせる食材を摂る:
- 香りの良い野菜(セロリ、春菊、ミョウガなど)、柑橘類、
ハーブ類
- 香りの良い野菜(セロリ、春菊、ミョウガなど)、柑橘類、
- 脾を補う食材を摂る:
- 根菜類(さつまいも、かぼちゃ、にんじんなど)、豆類、穀類
- 適度な運動をする:
- ヨガ、ストレッチ、ウォーキングなど、
軽い運動で気の巡りを良くする
- ヨガ、ストレッチ、ウォーキングなど、
- リラックスする:
- アロマテラピー、瞑想、音楽鑑賞など、心身をリラックスさせる
生理前の甘いもの欲に、鍼灸という選択肢
多くの女性が経験するこの悩みに、
東洋医学では、生理前の甘いもの欲は、
鍼灸は、これらの状態を改善し、
鍼灸の効果
鍼灸は、経絡(けいらく)
気滞に対しては、気の巡りを改善するツボ、脾虚に対しては、
気滞に効果的なツボ
- 肝兪(かんゆ): 肝の働きを調整し、気の巡りを改善する
- 期門(きもん): 気の滞りを解消し、胸苦しさやイライラを和らげる
- 合谷(ごうこく): 全身の気の巡りを良くし、ストレスを軽減する
- 太衝(たいしょう):気の巡りを改善し、イライラや怒りを鎮める効果がある。ストレスや感情の乱れからくる食欲を抑えるのに役立つ
脾虚に効果的なツボ
- 脾兪(ひゆ): 脾の働きを活性化し、消化機能を高める
- 足三里(あしさんり): 胃腸の働きを整え、食欲不振や消化不良を改善する
- 三陰交(さんいんこう): 脾経、肝経、腎経の3つの経絡が交わるツボで、
婦人科系の症状に効果がある - 太白(たいはく):脾の働きを助け、消化不良や食欲不振を改善する
鍼灸治療のポイント
- 個々の症状に合わせたツボを選ぶ:
気滞や脾虚の症状は、人によって異なります。鍼灸師は、患者さんの体質や症状を丁寧に問診し、適切なツボを選択します。 - 鍼と灸を組み合わせる:
鍼は、気の流れを調整し、灸は、体を温める効果があります。症状に合わせて、鍼と灸を組み合わせることで、 より効果的な治療が期待できます。 - 継続的な治療:
鍼灸の効果は、一度の治療で得られるものではありません。継続的に治療を受けることで、体質が改善され、 症状が安定していきます。
まとめ
生理前に甘いものが食べたくなるのは、
鍼灸は、気滞や脾虚を改善し、
鍼灸に加えて食生活や生活習慣を見直し、気を巡らせ、
生理に関するお悩みがある方はぜひご相談ください。