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「なんだか最近、喉が締め付けられるような感じがする…」

「急に気持ち悪くなって、吐き気がする…」

 

もしあなたがそう感じているなら、それはもしかしたらストレスが原因かもしれません。

現代社会は、仕事や人間関係、情報過多など、様々なストレスに溢れています。

 

ストレスは、私たちの心だけでなく、体にも様々な影響を与える厄介者。

特に、喉の締め付け感や気持ち悪さは、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、東洋医学と生理学の視点から、ストレスがどのようにして喉の締め付け感や気持ち悪さを引き起こすのかを解説し、そのつらい症状を和らげるための効果的な方法をご紹介します。

なぜ?ストレスが喉の締め付け感や気持ち悪さを引き起こす生理学

 

まず、ストレスが私たちの体にどのような影響を与えるのかを、生理学的に見ていきましょう。

 

私たちがストレスを感じると、脳の視床下部という部分が反応し、自律神経系のうちの交感神経が優位になります。

交感神経は、心臓のドキドキを速めたり、呼吸を浅くしたり、筋肉を緊張させたりと、いわば「戦闘モード」のスイッチを入れる役割を担っています。

 

この時、喉周辺の筋肉も例外ではありません。ストレスによって筋肉が過度に緊張することで、喉が締め付けられるような感覚が生じることがあります。

 

また、ストレスは消化器系の働きにも影響を与えます。

交感神経が優位になると、胃腸の蠕動運動が抑制され、消化不良を引き起こしやすくなります

これが、気持ち悪さや吐き気につながることがあるのです。

 

さらに、ストレスは脳内の神経伝達物質のバランスを崩すことも知られています。

特に、セロトニンという精神安定に関わる物質の分泌が減少すると、不安感が増し、それが喉の異物感や不快感として現れることもあります。

 

 

 

 

東洋医学から見た喉の締め付け感と気持ち悪さ:気・血・水の乱れ

 

東洋医学では、私たちの体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素で構成されていると考えられています。

 

これらの要素がバランス良く体内を巡ることで、私たちは健康な状態を保つことができるとされています。

 

ストレスはこの「気・血・水」の巡りを滞らせる大きな原因の一つです。

 

 気の滞り(気滞:きたい):

ストレスによって気の流れが滞ると、体や心の様々な機能がスムーズに働かなくなります。

喉は気の通り道の一つと考えられており、気が滞ることで喉の詰まり感や圧迫感が生じやすくなります

また、気の滞りは感情の不安定さとも深く関わっており、イライラや不安感が喉の不快感につながることもあります。

 

気逆(きぎゃく):

ストレスによって気の流れが逆流すると、本来下へ向かうべき気が上に昇ってしまい、吐き気や嘔吐感を引き起こすことがあります。

 

肝鬱気滞(かんうつきたい):

東洋医学では、ストレスは特に「肝(かん)」という臓腑の働きを滞らせると考えられています。

肝は感情のコントロールや気の巡りを司るとされており、ストレスによって肝の気が滞る(肝鬱気滞)と、喉の異物感(梅核気:ばいかくきと呼ばれることもあります)や、胸のつかえ、イライラなどの症状が現れやすくなります。

 

 

このように、東洋医学では、ストレスによる喉の締め付け感や気持ち悪さは、体内のエネルギーや体液の巡りの乱れとして捉えられます

 

 

 

 

ストレスによる喉の締め付け感・気持ち悪さを和らげる効果的な方法

 

では、ストレスによるこれらのつらい症状を和らげるためには、具体的にどのような対策を取れば良いのでしょうか?

東洋医学と生理学の両面から、効果的な方法をご紹介します。

 

1. 深呼吸で自律神経を整える

ストレスを感じると、呼吸は浅く速くなりがちです。

意識的にゆっくりとした深い呼吸をすることで、副交感神経が優位になり、心身がリラックスモードに切り替わります

 

 * 方法: 4秒かけて鼻からゆっくりと息を吸い込み、6秒かけて口からゆっくりと息を吐き出す。これを数回繰り返します。

 

2. 適度な運動で気の巡りを改善する

軽いウォーキングやストレッチなどの適度な運動は、全身の血行を促進し、気の巡りをスムーズにします

特に、首や肩周りのストレッチは、喉の緊張を和らげる効果も期待できます。

 

3. ぬるめのお風呂でリラックスする

ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、心身の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になります

アロマオイルなどを加えると、リラックス効果が高まります。

 

4. バランスの取れた食事を心がける

消化の良い温かい食事を摂り、胃腸に負担をかけないようにしましょう

東洋医学では、五味(甘味、酸味、苦味、辛味、鹹味)のバランスを意識した食事も大切と考えられています。

 

5. 質の高い睡眠を確保する

十分な睡眠は、心身の疲労回復に不可欠です。寝る前にリラックスできる環境を整え、質の高い睡眠を確保するように心がけましょう。

 

6. ツボ押しで気の流れを整える

特定のツボを刺激することで、気の流れを整え、症状の緩和が期待できます

 

 合谷(ごうこく):

手の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあるツボ。ストレス緩和や痛みを和らげる効果があると言われています。

 

天突(てんとつ):

首の付け根、左右の鎖骨の中央にあるくぼみのツボ。喉のつかえ感や呼吸を楽にする効果が期待できます。

 

内関(ないかん):

手首の内側、手のひら側にあるシワの中央から肘に向かって指3本分のところにあるツボ。吐き気や精神安定に効果があると言われています。

 

7. ハーブティーで心身をリラックス

カモミールやラベンダーなど、リラックス効果のあるハーブティーを飲むのもおすすめです。温かい飲み物は、心身を温め、緊張を和らげる効果があります

 

8. 休息とリフレッシュの時間を意識的に作る

忙しい毎日の中でも、意識的に休息時間や趣味の時間を作り、心身をリフレッシュさせることが大切です。

 

 

 

 

ストレスと上手に付き合うために

喉の締め付け感や気持ち悪さは、体があなたに「少し立ち止まって、自分の心と体に向き合ってほしい」と訴えかけているサインかもしれません。

 

今回ご紹介した対処法を試すとともに、ご自身のストレスの原因を理解し、ストレスを溜め込まない生活習慣を身につけることが重要です。

 

もし症状が改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合は、無理せず医療機関を受診するようにしてください。

 

東洋医学的なアプローチも選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。

 

この記事が、ストレスによる喉の締め付け感や気持ち悪さに悩むあなたの助けとなり、少しでも楽になるきっかけとなれば幸いです。

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