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今回は、特に「低血糖」に焦点を当て、私たちの体が低血糖状態に陥ったときにどのような反応を示すのか、その生理学的なメカニズムを詳しく解説していきます。

 

「なんだか最近、急にドキドキしたり、冷や汗が出たりする…」そんな経験はありませんか?

 

もしかしたら、それは体があなたに送るSOSサインかもしれません。

この記事を読むことで、低血糖が体に与える影響を深く理解し、未然に防ぐための知識を身につけましょう。

1. ピンチを知らせるアラーム!低血糖時に体内で起こること(ホルモン編)

 

血糖値が正常よりも低くなりすぎると、私たちの体は生命の危機を感じ、様々なホルモンを分泌して血糖値を上げようとします。

 

これは、私たちが生き延びるために備わっている、非常に重要な防御反応なのです。

 

 

 

緊急出動!血糖値を上げるためのホルモンたち

 

・アドレナリン: 

まず、危機察知の第一波として、副腎髄質から「アドレナリン」が分泌されます。

アドレナリンは、心臓の鼓動を速め、血管を収縮させ、肝臓に蓄えられたグリコーゲンをブドウ糖に変えて血液中に放出すよう促します。

 

これが、低血糖時に感じるドキドキや冷や汗、手足の震えの原因となるのです。

まるで、非常ベルが鳴り響き、体全体に「エネルギーが足りない!」と警告を発しているようなイメージです。

 

・グルカゴン: 

次に、膵臓のランゲルハンス島α細胞から「グルカゴン」というホルモンが分泌されます。グルカゴンは、主に肝臓に働きかけ、蓄えられたグリコーゲンをブドウ糖に分解して血液中に放出するう促します。

 

インスリンとは逆の働きをする、血糖値を上げるための重要なホルモンです。

 

 ・コルチゾールと成長ホルモン: 

さらに時間が経つと、脳下垂体や副腎皮質から「コルチゾール」や「成長ホルモン」といったホルモンも分泌されます。

これらのホルモンは、タンパク質を分解してブドウ糖を作り出す「糖新生」を促進したり、インスリンの働きを抑えたりすることで、血糖値を徐々に上げていこうとします。ただし、これらのホルモンの効果が現れるまでには時間がかかるため、即効性はありません。

 

 

このように、低血糖状態になると、私たちの体は複数のホルモンを動員して、必死に血糖値を正常な範囲に戻そうとします。

 

これらのホルモンが過剰に分泌されることで、様々な不快な症状が現れるのです。

 

 

 

 

2. 知っておきたい!低血糖にならないための効果的な方法(補食の重要性)

 

低血糖のつらい症状を経験しないためには、血糖値を急激に下げないようにすることが大切です。

特に、食事の間隔が空きすぎたり、激しい運動をした後などは、血糖値が下がりやすいため注意が必要です。

 

そこで重要になるのが「補食」の考え方です。

 

 

 

 

賢く取り入れる!低血糖を防ぐための補食

 

・食事の間隔を空けすぎない: 

3食きちんと食べることはもちろん、食事と食事の間隔が長く空きすぎないように、必要に応じて補食を取り入れましょう。

 

・消化吸収の良いものを選ぶ: 

低血糖になりかけた時は、すぐにエネルギーになる消化吸収の良いものを選ぶことが大切です。例えば、果物、ヨーグルト、クラッカー、飴などがおすすめです。

 

・持ち歩きやすいものを用意しておく: 

外出時や運動をする際は、いつでも補食ができるように、持ち歩きやすいものを用意しておくと安心です。

 

・運動前後の補食も忘れずに: 

運動は血糖値を下げる効果がありますが、空腹時に激しい運動をすると低血糖になる可能性があります。運動前には軽食を摂り、運動後にも必要に応じて補食を摂るようにしましょう。

 

 

補食は、あくまで血糖値の急激な低下を防ぐための応急処置です。

日頃からバランスの取れた食事を規則正しく摂ることが、血糖値を安定させるための最も重要な基本となります。

 

 

 

 

3. 血糖値の不安定が引き起こす問題:低血糖だけじゃない

 

血糖値の不安定さがもたらす問題は、低血糖だけではありません。

急激な血糖値の上昇と下降を繰り返すことは、私たちの体に様々な負担をかけます。

 

 

 

ジェットコースターのような血糖変動が招くもの

 

・血管への負担: 

血糖値が急激に変動すると、血管の内壁が傷つきやすくなり、動脈硬化のリスクを高める可能性があります。

 

・インスリン抵抗性の悪化: 

血糖値が頻繁に急上昇すると、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が悪化し、糖尿病のリスクを高めます

 

・集中力や気分の変動: 

血糖値の急激な変化は、脳のエネルギー供給を不安定にし、集中力の低下や気分の変動を引き起こすことがあります。

 

・疲労感: 

血糖値が乱高下することで、体がエネルギー不足の状態になりやすく、慢性的な疲労感につながることもあります。

 

 

このように、血糖値の不安定は、短期的な不快な症状だけでなく、長期的な健康リスクにもつながる可能性があるのです。

 

 

 

 

まとめ:体の声に耳を傾け、血糖値を安定させて健やかな毎日を

 

今回は、低血糖時に体内で起こるホルモン反応の仕組み、低血糖を防ぐための補食の重要性、そして血糖値の不安定さがもたらす様々な問題について解説しました。

 

私たちの体は、血糖値の異常を様々なサインで知らせてくれます。

これらのサインを見逃さず、日々の食事や生活習慣を見直すことで、血糖値を安定させ、より快適で健康的な毎日を送ることができるはずです。

 

もし、頻繁に低血糖の症状を感じる場合は、自己判断せずに専門家に相談することが大切です。

 

体の声にしっかりと耳を傾け、健やかな毎日を送るための第一歩を踏み出しましょう。

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