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季節の変わり目になると、「なんとなく胃が重い」「お腹の調子が悪い」と感じることはありませんか? 

その不調を「季節のせい」で片付けたくはないはず。

実は、この胃腸のSOSには、生理学的な理由と東洋医学的な視点からアプローチできる明確な原因があるんです。

そして、その原因を知れば、効果的な対策も見えてきます。

胃腸が悲鳴を上げる生理学的メカニズム

 

なぜ、季節が変わると胃腸の調子が崩れやすいのでしょうか?
まずは、私たちの体の仕組みから考えてみましょう。

私たちの体は、常に自律神経によってコントロールされています。
自律神経には、活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経があります。

胃腸の働きを活発にするのは、主にリラックスモードの副交感神経です。

季節の変わり目は、気温や気圧の変化が大きく、私たちの体はそれに適応しようとします。この適応の過程で、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

例えば、急な冷え込みは交感神経を刺激し、胃腸の血管を収縮させて血流を悪くすることがあります。

また、季節の変わり目特有の気候変動は、私たちの体にストレスを与え、これも自律神経の乱れに繋がります。

自律神経のバランスが崩れると、胃酸の分泌や消化酵素の働き、腸のぜん動運動といった胃腸の機能がスムーズに行われなくなり、結果として「胃もたれ」「下痢」「便秘」などの不調が現れるのです。

 

 

東洋医学から見た「胃腸の不調」

 

東洋医学では、季節と体の関係を非常に重視します。
季節の変わり目の胃腸の不調は、主に「脾(ひ)」と「胃(い)」の機能低下と関連付けて考えます。

東洋医学における「脾」と「胃」は、単に消化器系だけでなく、飲食物から栄養を吸収し、全身に巡らせる生命活動の源泉と考えられています。

季節の変わり目は、外界からの影響を受けやすく、「脾」と「胃」の機能が低下しやすくなります。
特に、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」という考え方があります。
梅雨時期のように湿度が高いと、体が重く感じたり、むくみやすくなったりしますよね。

これは「湿邪」が体内に停滞している状態と考えられ、消化吸収を司る「脾」の働きを妨げ、胃腸の不調を引き起こしやすいとされています。

また、東洋医学では、精神的なストレスも「気(き)」の流れを滞らせ、胃腸の不調を引き起こすと考えます。
季節の変わり目に感じる漠然とした不安感やイライラも、胃腸に影響を及ぼすことがあるのです。

 

 

胃腸の不調が引き起こす問題

 

胃腸の調子が悪いと、単にお腹が痛い、もたれるといった症状だけでなく、全身に様々な影響が出ることがあります。

  • 栄養吸収の低下: 食べ物から必要な栄養素を十分に吸収できなくなるため、体がだるい、疲れやすい、肌荒れなどの症状が出やすくなります。
  • 免疫力の低下: 腸には体全体の免疫細胞の約7割が存在すると言われています。胃腸の機能が低下すると、免疫力も落ちて風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりすることがあります。
  • 精神的な不調: 脳と腸は密接に関係しており、「脳腸相関」と呼ばれています。胃腸の調子が悪いと、不安感やイライラが増したり、集中力が低下したりすることもあります。

 

 

 

 

胃腸の不調を乗り切る! 効果的な対策

では、この厄介な季節の変わり目の胃腸の不調をどう乗り切れば良いのでしょうか?
 

1. 食事を見直す

  • 消化に良いものを: 胃腸に負担をかけないよう、脂っこいものや刺激物、生ものは控えめにしましょう。温かく、消化しやすいものを摂るのがおすすめです。例えば、おかゆ、うどん、煮込み料理などが良いでしょう。
  • 「脾」を助ける食材: 東洋医学的には、かぼちゃ、さつまいも、きのこ類、豆類などが「脾」の働きを助けると言われています。積極的に食卓に取り入れてみましょう。
  • 温かい飲み物を: 冷たい飲み物は胃腸を冷やし、働きを鈍らせます。温かいお茶や白湯をこまめに飲むようにしましょう。

 

2. 生活習慣を整える

  • 十分な睡眠: 睡眠は自律神経のバランスを整える上で非常に重要です。質の良い睡眠を心がけましょう。
  • 適度な運動: 軽いウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かすことは、ストレス解消にも繋がり、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
  • ストレスケア: 趣味の時間を持つ、リラックスできる音楽を聴く、瞑想するなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

 

3. 東洋医学の知恵を借りる:特に「鍼灸」

胃腸の不調には、東洋医学的なアプローチが非常に有効です。
特に「鍼灸」は、自律神経のバランスを整え、胃腸の働きを活性化させるのに効果的です。

鍼灸では、全身に点在する「ツボ」を刺激することで、気の流れをスムーズにし、体の自然治癒力を高めます

胃腸の不調には、以下のようなツボがよく使われます。

  • 足三里(あしさんり): 膝の皿の下から指4本分下、脛の骨の外側にあるツボ。胃腸の働きを整え、体力向上にも良いとされています。
  • 中脘(ちゅうかん): おへそから指4本分上にあるツボ。胃の痛みやもたれ、消化不良に効果的です。
  • 天枢(てんすう): おへその左右指2本分外側にあるツボ。便秘や下痢など、腸の不調に良いとされています。

これらのツボに鍼をしたり、お灸を据えたりすることで、胃腸の血流が改善され、機能が向上します。

また、鍼灸はリラックス効果も高いため、ストレスによる胃腸の不調にもアプローチできます。

自分でツボを押すセルフケアも有効ですが、専門家による鍼灸治療は、より深い効果が期待できます。

季節の変わり目に胃腸の不調を感じやすい方は、一度当院に相談してみてください。


季節の変わり目の胃腸の不調は、体のサインです。
そのサインに耳を傾け、適切なケアをしてあげることで、不調を減らし、健やかな毎日を送ることができます。

ぜひ、今日からできることを実践してみてくださいね。

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