(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

じめじめとした梅雨の季節、なんとなく体調が優れなかったり、お腹の調子を崩したりしていませんか? 

 

特に下痢に悩まされている方、それはもしかしたら**「湿気」が原因**かもしれません。

 

「湿気と下痢に何の関係があるの?」そう思われた方もいるでしょう。

 

実は、私たちの脳と体は、私たちが思う以上に環境の影響を受けています。

 

今回は、梅雨時の下痢のメカニズムから、その対策までをわかりやすく解説します。

湿気が下痢を引き起こす、その生理学的メカニズム

 

東洋医学では、湿気は「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれ、体の不調を引き起こす原因の一つと考えられています。

 

しかし、これは単なる言い伝えではありません。生理学的に見ても、湿気は私たちの消化器系に影響を与えるのです。

 

1. 自律神経の乱れ

梅雨時期の急激な気圧の変化や高い湿度は、自律神経のバランスを乱す要因となります。

自律神経は、心臓の動きや呼吸、そして消化器系の働きなど、私たちの意識とは関係なく体の機能を調整している神経です。

特に、消化器の動きを活発にする副交感神経と、消化器の動きを抑える交感神経のバランスが崩れると、腸の動きが過剰になったり、消化酵素の分泌が滞ったりして、下痢を引き起こしやすくなります。脳は自律神経の中枢を担っているため、外部環境の変化に脳がストレスを感じると、その影響が自律神経を介して全身に波及するのです。

 

2. 腸内環境の変化

高い湿度は、腸内の微生物バランスにも影響を与える可能性があります。特定の悪玉菌が増殖しやすい環境になったり、善玉菌の活動が鈍ったりすることで、腸内環境が悪化し、下痢につながることが考えられます。また、湿気によって食べ物が傷みやすくなることも、食中毒による下痢のリスクを高めます。

 

 

 

 

湿気による下痢が体に与える悪影響

 

「たかが下痢」と軽く見てはいけません。

湿気による下痢は、以下のようなさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

 

 ・栄養吸収の阻害: 

食べ物が腸内を速く通過するため、必要な栄養素が十分に吸収されず、栄養不足になることがあります。これにより、倦怠感や免疫力の低下につながることも。

 

 ・脱水症状: 

下痢によって体内の水分と電解質が失われ、脱水症状を引き起こす可能性があります。特に、高齢者や小さなお子さんは注意が必要です。

 

 ・腸の炎症: 

繰り返し下痢が起こることで、腸の粘膜が刺激され、炎症を引き起こすことがあります。

 

 ・集中力・気力の低下: 

体調が優れないと、仕事や学業への集中力が低下し、精神的にも負担がかかることがあります。  

 

 

 

 

梅雨時の下痢を抑える効果的な方法

 

それでは、このやっかいな湿気による下痢から体を守るためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

1. 腸内環境を整える食事

積極的におすすめしたい食べ物

 ・発酵食品: ヨーグルト、納豆、味噌、漬物など、プロバイオティクス(善玉菌)を豊富に含む食品は、腸内環境を整えるのに役立ちます。

 

 ・食物繊維が豊富な食品: ごぼう、きのこ類、海藻類、こんにゃく、豆類など、水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく摂ることで、腸の動きを正常に保ち、便の状態を改善します。ただし、下痢がひどい時は、不溶性食物繊維の摂りすぎはかえって腸への刺激になることもあるので、様子を見ながら調整しましょう。 

 

 ・消化に良い温かい食べ物: 

冷たい飲み物や食べ物は、腸を冷やし、消化機能を低下させる可能性があります。温かいスープやお粥など、消化に負担をかけないものを摂るように心がけましょう。

 

 ・ショウガ: 

体を温め、消化を助ける作用があります。料理に積極的に取り入れたり、ショウガ湯として飲んだりするのもおすすめです。

 

 

控えめにしたい食べ物

 ・冷たい飲み物・食べ物: 

腸を冷やし、下痢を悪化させる可能性があります。

 

 ・脂っこいもの・辛いもの: 

消化に負担がかかり、腸を刺激することがあります。

 

 ・カフェイン・アルコール: 

利尿作用があり、脱水を促進する可能性があります。また、腸の動きを過剰に刺激することもあります。

 

2. 生活習慣の見直し

 ・体を冷やさない: 

冷房の効いた部屋では羽織るものを用意したり、温かい飲み物を飲んだりして、体を冷やさないようにしましょう。

 

 ・十分な睡眠: 

睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。質の良い睡眠を確保し、体を休ませましょう。

 

 ・適度な運動: 

軽い運動は、腸の動きを活発にし、ストレス解消にも役立ちます。ただし、激しい運動は避け、体調に合わせて行いましょう。

 

 ・ストレス管理: 

ストレスは自律神経に大きな影響を与えます。リラックスできる時間を作り、ストレスを上手に発散しましょう。

 

3. 鍼灸の効果

東洋医学では、湿気による下痢は「脾胃(ひい)」という消化器系の働きが弱まっている状態と捉えます。

鍼灸は、この脾胃の機能を高め、体の水分代謝を調整するツボを刺激することで、下痢の症状を和らげる効果が期待できます。

 

 ・ツボの刺激: 

足三里(あしさんり)や中脘(ちゅうかん)など、消化器系の働きを整えるツボへの刺激は、腸の動きを正常化し、消化吸収を助けます。

 

 ・自律神経の調整: 

鍼灸は、乱れた自律神経のバランスを整える効果も持ちます。これにより、腸の過敏な反応を抑え、下痢の改善に繋がります。

 

鍼灸は、専門的な知識と技術が必要ですので、信頼できる鍼灸師に相談することをおすすめします。

 

 

最後に

梅雨時の下痢は、単なる一時的な不調ではなく、体のサインかもしれません。

 

今回の記事でご紹介した対策を参考に、ご自身の体と向き合い、健康的な梅雨シーズンを過ごしてくださいね。

 

 

もし、下痢が長引いたり、症状が重い場合は、自己判断せずにぜひ一度ご連絡ください。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

著書・執筆記事

著書

祝!Amazonランキング1位獲得

Amazonの「伝統医学・東洋医学」部門で売れ筋ランキング1を獲得いたしました!

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2025年5月22日

「なんだか疲れた」を、「よし、動ける!」に変える鍵、知っていますか?~BCAAのチカラ~

2025年5月19日

ストレスが招く体調不良!炎症と栄養泥棒の正体

2025年5月16日

もう「だるい」「やる気が出ない」とは言わせない!専門家が教える五月病からのスピード回復法

2025年5月13日

疲れたあなたに!りんご酢の元気チャージ

2025年5月6日

心と体は深く繋がっていた!東洋医学から紐解く感情と臓器の不思議な関係

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日