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毎日毎日、「疲れた」が口癖になっていませんか?

「もう40代だから仕方ないのかな…」

 

そう思いながらも、朝目覚めても体の重さは抜けず、鉛のように布団から出られない。週末も結局、子どもの用事やたまった家事で終わってしまい、自分のための時間はゼロ。

 

「休みたい」と心から願っているのに、病院の検査では「異常なし」。

「どこも悪くないのに、どうしてこんなに体がしんどいんだろう…

 

誰にも理解してもらえない孤独感と、この漠然とした疲労感に、もう途方に暮れていませんか?

もしかしたら、その疲れには、見えない原因が隠れているかもしれません。

 

実は、その原因、「隠れ鉄不足」かもしれません。そして、この隠れた鉄不足による疲労感に、東洋医学の知恵、特に鍼灸(しんきゅう)が役立つことをご存知でしょうか?

 

今回は、あなたの慢性的な疲労感と鉄の意外な関係、そして鍼灸がどのようにそのつらい症状を和らげるのかを、東洋医学と生理学の視点からわかりやすく解説し、自宅でできる対策もお伝えします。

東洋医学から見た鉄不足と「気・血・水」

 

東洋医学では、私たちの体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素がバランス良く巡ることで健康が保たれると考えます。

  • : 生命活動のエネルギー源。元気ややる気の源です。
  • : 血液とその中に含まれる栄養物質全般を指します。全身に栄養と酸素を運びます。
  • : 血液以外の体液全般(リンパ液、消化液など)を指し、体を潤します。

 

鉄不足による疲労感は、まさにこの「血」の不足東洋医学でいう「血虚(けっきょ)」の状態に深く関連します。

 

血が不足すると、気を全身に巡らせる力も弱まり、結果的に「気虚(ききょ)」の状態も引き起こしやすくなります。

 

酸素や栄養を運ぶ「血」が足りないため、体はエネルギー不足に陥り、だるさ、めまい、集中力低下といった症状が現れるのです。

 

 

 

鍼灸が鉄不足による疲労感を和らげるメカニズム

 

「鍼灸で鉄不足が解消できるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

鍼灸は、直接鉄分を補給するわけではありませんが、体が鉄分を効率よく吸収・利用し、血を補い、巡りを良くする手助けをします。

 

1. 血の生成と巡りをサポート

鍼灸では、血を生成し、貯蔵する役割を担うとされる「脾(ひ)」「肝(かん)」といった臓腑の働きを整えるツボにアプローチします。

  • 消化吸収の促進: 胃腸の働きを活発にし、食事から摂った鉄やその他の栄養素を効率よく吸収できるよう促します。
  • 造血機能の向上: 骨髄などで血液が作られる過程を間接的にサポートし、新しい血が生成されやすい環境を整えます。
  • 血流改善: 鍼やお灸による刺激は、全身の血流を促進します。滞っていた血の巡りが良くなることで、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡り、疲労物質の排出もスムーズになります。

 

2. 自律神経のバランスを整える

鉄不足による不調は、自律神経の乱れと密接に関わっています。鍼灸は、副交感神経を優位に導き、リラックス効果を高める作用があります。これにより、ストレスが軽減され、深い睡眠が促され、体の回復力が高まります。

 

3. 体本来の治癒力を高める

東洋医学は、体全体のバランスを重視します。鍼灸は、全身のツボ(経穴)を刺激することで、乱れた気の流れを整え、体本来が持つ治癒力を引き出します。これにより、体は自ら健康な状態に戻ろうと働き、鉄不足からくる様々な不調の改善につながります。

 

 

 

自宅でできる!鉄不足疲労を和らげる東洋医学的アプローチ

 

鍼灸院での治療と並行して、自宅で手軽にできるセルフケアを取り入れることで、さらに効果を高められます。

 

1. お灸で「血」と「気」を補う

市販の置き型お灸を使って、以下のツボを温めてみましょう。じんわりとした温かさが心地よく、リラックス効果も高まります。

  • 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下から指4本分下。胃腸の働きを整え、消化吸収を助ける万能なツボです。
  • 三陰交(さんいんこう): 内くるぶしから指4本分上。特に女性の悩みに効果的で、血の巡りを良くし、婦人科系のトラブルや冷えにも良いとされます。
  • 関元(かんげん): おへそから指3本分下。生命エネルギーを高め、全身の疲労回復に役立ちます。

 

2. 食養生で「血」の材料を補給する

東洋医学でも「医食同源」の考えは重要です。鉄不足には、やはり食事からのアプローチが基本です。

 

  • 「血」を補う食材:
    • 赤身の肉、レバー、魚(マグロ、カツオなど): ヘム鉄が豊富で吸収率が高いです。
    • ほうれん草、小松菜、ひじき、プルーン、ドライフルーツ: 非ヘム鉄が豊富です。
    • 黒い食材: 黒ごま、黒豆、ひじき、きくらげなど。「血」を補い、体を温める作用があるとされます。
       
  • 吸収を助ける食材:
    • ビタミンC豊富な野菜や果物: パプリカ、ブロッコリー、柑橘類など。非ヘム鉄と一緒に摂ると吸収率がアップします。
    • タンパク質: 肉、魚、卵、大豆製品など。ヘモグロビンを作る材料になります。
       
  • 「気」を補う食材:
    • 米、芋類、豆類、きのこ類など。体のエネルギー源となります。

 

ポイント: 冷たいものや生ものの摂りすぎは胃腸に負担をかけ、消化吸収を妨げます。温かい食事を意識し、よく噛んでゆっくり食べましょう。

 

3. マッサージで血行促進

お風呂上がりなどに、全身の簡単なマッサージを取り入れましょう。特に、足やふくらはは「第二の心臓」とも言われ、血流を促進するのに効果的です。

  • 足裏マッサージ: 足裏全体を指で揉みほぐす。
  • ふくらはぎマッサージ: 下から上へ、心臓に向かって優しくさするようにマッサージ。

 

 

 

まとめ

「異常なし」と言われても続く疲労感。その影には、隠れた鉄不足が潜んでいるかもしれません。

そして、その状態を改善するために、鍼灸は体の機能を根本から整え、鉄の吸収・利用を助け、疲労感を和らげる有効な手段となり得ます。

 

鍼灸院での専門的な治療と、今回ご紹介した自宅でのセルフケア(お灸、食養生、マッサージ)を組み合わせることで、あなたの体が本来持っているエネルギーを取り戻し、毎日をもっと軽やかに、もっと楽しめるようになるはずです。

 

もし、この記事を読んで「もしかして私も?」と感じたら、まずは食事から少しずつ変えてみましょう。

 

そして、鍼灸という選択肢も視野に入れて、当院にご相談ください。

 

 

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