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「あれ?私、昔はこんなに疲れやすかったっけ?」

ふと、そんな疑問が頭をよぎることはありませんか?

 

20代、30代の頃は、多少無理をしても一晩寝れば回復できたのに、今は週末寝だめしても、週明けにはもう疲労困憊。

 

鏡を見るたび、「老けたな」と感じるだけでなく、気力も体力もすり減っていくのを感じます。

家事をこなすのもやっとで、昔のように凝った料理を作る元気もなく、気づけばいつも同じようなメニューに。

娘さんの「今日の晩ごはん、これ?」という言葉に、胸がチクリと痛むことも。

この「しんどい」ループから抜け出したいけれど、どうすればいいか分からない。

 

もしかしたら、その疲れには、見えない原因が隠れているかもしれません。

その「わけもなく疲れる」状態、もしかして「ホルモンバランスの乱れ」が原因かも?

 

病院で検査しても「異常なし」と言われるのに、なぜかいつも体がだるい、やる気が出ない。そんな経験、ありませんか? 特に40代の女性の場合、その疲労感の裏には、「ホルモンバランスの乱れ」が隠れている可能性が大いにあります。

「ホルモンって、女性ホルモンのことでしょ?」そう思っていませんか? 

 

もちろんその通りですが、ホルモンは女性ホルモンだけではありません。

私たちの体には様々なホルモンがあり、それぞれがまるで交響楽団のように連携し、体のあらゆる機能を調整しています。

 

そして、そのバランスが少しでも崩れると、全身に不調が響いてしまうのです。

 

 

40代女性に多い「プレ更年期」とは?

 

「更年期」と聞くと、もっと先の世代の話だと思っていませんか? 

実は、女性ホルモンの分泌は、40代に入ると緩やかに変動し始めます。 

これが「プレ更年期(更年期移行期)」と呼ばれる時期です。

 

まだ生理が順調でも、ホルモンバランスは少しずつ変化しており、それが体に影響を及ぼし始めるのです。

 

特に、女性ホルモンの代表格であるエストロゲンの分泌量が不安定になることで、体は大きな影響を受けます。

 

 

 

ホルモンバランスが乱れると、体はどうなる?

 

ホルモンは、体の様々な機能の「指揮者」のような役割を担っています。

この指揮者の指示が乱れると、体中のシステムが混乱し、慢性的な疲労感を含む、多岐にわたる不調が現れます。

 

1. 自律神経の乱れと疲労感

エストロゲンの減少は、私たちの意思とは関係なく体の機能を調整する自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを崩しやすくします。自律神経は、心臓の動き、消化、呼吸、体温調節、そして睡眠など、生命維持に不可欠な機能をコントロールしています。

 

バランスが崩れると、

 

・睡眠の質の低下: 

寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める、熟睡できないといった不眠症状が現れやすくなります。十分な休息が取れないため、日中の疲労感が慢性化します。

・体温調節の不調: 

ホットフラッシュ(急なほてりや発汗)や、反対に冷えを感じやすくなります。体温の乱れも疲労感につながります。

・心身の不安定さ: 

常に緊張状態になったり、反対にだるさが抜けなかったりします。

 

2. エネルギー代謝の低下

ホルモンは、体のエネルギー代謝にも深く関与しています。特に甲状腺ホルモンや副腎ホルモンは、体のエネルギー生産工場であるミトコンドリアの働きを左右します

ホルモンバランスが乱れると、このエネルギー生産の効率が低下し、食べたものをうまくエネルギーに変えられなくなり、「体が重い」「やる気が出ない」「少し動いただけでも疲れる」といった慢性疲労に直結します。

 

3. 精神的な不調

女性ホルモンの変動は、脳内の神経伝達物質のバランスにも影響を与えます。

エストロゲンは、幸福感や安定感をもたらすセロトニンや、意欲や快感に関わるドーパミンの働きにも影響を与えるため、ホルモンバランスが乱れると、「イライラしやすい」「気分が落ち込む」「不安感が強い」「集中できない」といった精神的な疲労や不調を感じやすくなります。

 

4. 身体的な変化とそれに伴う疲労感

ホルモンバランスの乱れは、以下のような身体的な変化も引き起こし、それがさらなる疲労感につながることがあります。

 

・PMS(月経前症候群)の悪化: 月経前に特に体のだるさ、むくみ、頭痛、精神的な不安定さが強まることがあります。

・肩こり・頭痛: 血行不良や自律神経の乱れから、慢性的な肩こりや頭痛が悪化する場合があります。

・関節の痛み: ホルモン変動が関節の健康にも影響を与えることがあります。

 

 

 

「私、ホルモンバランス乱れてる?」セルフチェック

 

以下の項目に当てはまるものが多い場合、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。

 

・生理周期が不規則になったり、経血量が変わったりした?

・以前より汗をかきやすくなった、または急に顔がほてることがある?

・寝つきが悪くなった、夜中に何度も目が覚める?

・些細なことでイライラしたり、気分が落ち込んだりすることが増えた?

・疲れているのに、疲労感が翌日に持ち越されるようになった?

・首や肩のこりがひどくなった、または頭痛が増えた?

・やる気が出ない、集中力が続かないと感じることが多い?

 

もし心当たりがあるなら、あなたの疲れはホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。

 

 

 

 

ホルモンバランスを整えて、元気を取り戻す方法

 

ホルモンバランスを整えるには、薬に頼るだけでなく、日々の生活習慣を見直すことが非常に重要です。体の内側から整えることで、本来の活力を取り戻しましょう。

 

1. 鍼灸で心身のバランスを整える

「鍼灸でホルモンバランスが整うの?」と疑問に思うかもしれません。鍼灸は、直接ホルモンを補給するわけではありませんが、体本来の治癒力を高め、ホルモン分泌や自律神経のバランスを整える手助けをします。

 

東洋医学では、体の不調は「気(エネルギー)」「血(血液や栄養)」「水(体液)」のバランスが崩れることで起こると考えます。ホルモンバランスの乱れは、まさにこれらの要素の巡りが滞っている状態と捉えられます。

 

・自律神経の調整:

   鍼やお灸による適切なツボへの刺激は、ストレスによって乱れがちな自律神経のバランスを整え、副交感神経を優位に導きます。これにより、体がリラックスしやすくなり、ストレスホルモンの過剰な分泌を抑え、ホルモン分泌を司る脳(視床下部や下垂体)への負担を軽減します。結果として、女性ホルモンの分泌リズムが整いやすくなります。

 

・血流の改善:

   鍼灸は全身の血流を促進します。血流が改善されることで、卵巣などのホルモン分泌器官に十分な栄養や酸素が届けられ、ホルモンが効率よく生産・運搬されるようになります。また、老廃物の排出も促され、体の巡り全体がスムーズになります。

 

・内臓機能の向上:

   東洋医学の観点から、ホルモンバランスは「肝(かん)」「腎(じん)」「脾(ひ)」といった臓腑の働きと深く関連しています。鍼灸はこれらの臓腑の機能を高め、体全体のバランスを整えることで、間接的にホルモン分泌の調整をサポートします。

 

・睡眠の質の向上:

   自律神経が整い、体がリラックスすることで、寝つきが良くなったり、夜中に目覚める回数が減ったりと、睡眠の質が向上します。十分な睡眠は、成長ホルモンなど体の回復に必要なホルモンの分泌を促し、疲労回復に不可欠です。

 

このように、鍼灸は直接的なホルモン補充療法ではありませんが、体が本来持っているホルモンを調整する力や、自律神経を整える力を引き出すことで、ホルモンバランスの乱れからくる疲労感を根本から和らげることを目指します。

 

2. 質の良い睡眠を確保する

睡眠は、ホルモン分泌や自律神経の調整に最も重要です。

 

・毎日決まった時間に寝起きする: 体内時計を整え、ホルモンリズムを安定させます。

・寝る前のスマホやPCは控える: ブルーライトは睡眠ホルモンの分泌を妨げます。

・リラックスできる環境作り: 寝室を暗く静かにする、アロマを焚く、軽いストレッチをするなど。

・ぬるめのお風呂: 就寝1~2時間前に38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくり浸かると、体が温まり、深部体温が下がる時に眠気が訪れやすくなります。

 

3. バランスの取れた食事を心がける

特定の食品だけでなく、幅広い栄養素を摂ることがホルモンバランスには不可欠です。

・良質なタンパク質: ホルモンや神経伝達物質の材料になります(肉、魚、卵、大豆製品など)。

・ビタミンB群: エネルギー代謝や神経機能に不可欠(全粒穀物、レバー、ナッツなど)。

・ビタミンD: ホルモン調整や精神の安定に重要。日光を浴びるか、サケ、キノコ類などから摂取。

・マグネシウム: 神経の興奮を抑え、リラックス効果、睡眠の質向上に役立ちます(海藻類、ナッツ、豆類など)。

・大豆製品: 大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをするため、積極的に摂りましょう(豆腐、納豆、味噌など)。

・不飽和脂肪酸: ホルモン合成の材料になります(青魚、アマニ油、えごま油など)

 

4. 適度な運動を取り入れる

無理のない範囲で、体を動かす習慣を持ちましょう。

 

・ウォーキング、ヨガ、ストレッチ: 軽い運動は血行を促進し、自律神経を整え、ストレス解消にもつながります。

・短時間でも毎日続ける: 「毎日30分」と決めなくても、「15分だけ歩く」「テレビを見ながらストレッチ」など、できることから始めましょう。

 

5. ストレスを上手に管理する

ストレスはホルモンバランスを乱す大きな要因です。

・趣味やリラックスできる時間を持つ: 自分の好きなことに没頭する時間を作る。

・アロマテラピーや瞑想: 心を落ち着かせ、リラックス効果を高めます。

・友人との会話: 悩みを共有したり、笑い合ったりすることでストレスが軽減されます。

・完璧主義を手放す: 「全部自分でやらなきゃ」という思い込みを手放し、時には家族や周囲に頼ることも大切です。

 

6. 必要に応じて専門家に相談する

セルフケアでも改善が見られない場合は、婦人科医や更年期医療に詳しい医師、または分子栄養学の専門家などに相談することも検討しましょう。血液検査でホルモン値を詳しく調べたり、適切なアドバイスや治療を受けることで、症状が大きく改善する可能性があります。

 

 

 

まとめ

 

「異常なし」と言われても続く疲労感。その影には、40代女性特有のホルモンバランスの乱れが隠れているかもしれません。ホルモンは、体のエネルギー生産、自律神経、精神状態、そして全身の細胞活動を司る「指揮者」です。

 

今日から、鍼灸を含む質の良い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、そしてストレスケアを意識して、生活習慣を見直してみませんか? あなたの体が本来持っているエネルギーを取り戻し、毎日をもっと軽やかに、もっと楽しめるようになるはずです。

 

もし、この記事を読んで「もしかして私も?」と感じたら、まずは今日からできることを始めてみましょう。そして、このブログがあなたの元気を取り戻すきっかけになれば嬉しいです

 

 

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