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暑い日が続くと、ついつい冷たい飲み物や食べ物に手が伸びてしまいますよね。

「冷たいものが一番!」と感じる方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、ちょっと待ってください。

その「冷たいものばかり」が、知らず知らずのうちにあなたの体に負担をかけているかもしれません。

 

今回は、冷たい飲食が体へ与える影響と、胃腸の疲れを減らすための具体的な方法をお伝えします。

冷たいものが胃腸に与える影響

 

キンキンに冷えた飲み物を飲むと、喉越しが良くてスカッとしますよね。

でも、あなたの胃腸は、実はその冷たさにびっくりしているんです。

 

 

 

胃腸の機能低下を引き起こす「冷え」

 

人間の体には、ホメオスタシスという機能があります。

これは、体温を一定に保とうとする機能のこと。例えば、寒い場所にいると体が震えたり、暑いと汗をかいたりするのも、このホメオスタシスが働いているからです。

 

冷たい飲食物が体内に入ってくると、胃腸は急激に冷やされます。

すると、体は冷えた胃腸を温めようと、たくさんのエネルギーを使います。このとき、胃腸の血管は収縮し、血流が悪くなります。

 

血流が悪くなると、どうなるでしょう? 

胃腸の働きを助ける酵素の活動が鈍くなり、消化吸収能力が低下してしまうんです。

さらに、冷たい刺激は、胃腸のぜん動運動(食べ物を消化管内で移動させる動き)を乱し、消化不良やお腹の張り、ひどい場合は下痢などの症状を引き起こすことがあります。

 

 

 

 

 

胃腸の疲れが引き起こす体のSOS

 

「ちょっとお腹がゆるいだけ」「食欲がないのは暑さのせい」と思っていませんか?

胃腸の疲れは、単なる消化不良にとどまらず、全身に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

 

・免疫力の低下

私たちの腸には、全身の免疫細胞の約7割が集まっていると言われています。冷たい飲食で胃腸が疲弊すると、腸内環境が悪化し、免疫機能が低下する可能性があります。その結果、風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなったりすることも。

 

・栄養吸収の阻害

せっかくバランスの取れた食事をしても、胃腸が疲れていると栄養がしっかり吸収されません。必要な栄養が体に届かないと、だるさや疲労感を感じやすくなったり、肌荒れなどの不調につながったりすることもあります。

 

・代謝の低下

胃腸の冷えは、全身の冷えにもつながりやすいです。体が冷えると血行が悪くなり、基礎代謝が低下します。基礎代謝が低いと、脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすくなる可能性もあります。

 

 

 

 

夏バテと秋以降の不調

 

夏に冷たいものばかり摂りすぎると、胃腸が常に冷えた状態になり、胃腸機能が低下します。

これが夏バテの一因となることがあります。

 

単なる食欲不振だけでなく、全身の倦怠感やだるさ、集中力の低下など、夏バテの症状が強く出ることも。

 

さらに、夏の間に体を冷やしすぎると、その影響は秋以降にも尾を引くことがあります。

夏の間に胃腸が疲弊しきっていると、季節の変わり目に体調を崩しやすくなったり、冷え症が悪化したりと、さまざまな不調が強く現れる可能性もあるのです。

 

 

 

 

胃腸の疲れを抑える効果的な方法

 

それでは、どうすれば暑い夏を快適に過ごしながら、胃腸の疲れを減らすことができるのでしょうか? いくつか具体的な方法をご紹介します。

 

1. 冷たいものの摂取量を減らす、あるいは常温で楽しむ

これが最もシンプルで効果的な方法です。

 

・飲み物は常温に近いものを選ぶ: 冷蔵庫から出したばかりの飲み物ではなく、少し時間を置いて常温に戻したものを飲むようにしましょう。

・温かい飲み物をプラスする: 冷たいものを飲んだ後に、白湯や温かいお茶を一口飲むだけでも、胃腸への負担を和らげることができます。

・キンキンに冷えたものはゆっくりと: どうしても冷たいものが飲みたいときは、一気に飲むのではなく、ゆっくりと時間をかけて飲むようにしましょう。

 

2. 体を温める食材を取り入れる

食事で体を内側から温めることも大切です。

・根菜類や発酵食品: 生姜、にんにく、ごぼう、レンコンなどの根菜類や、味噌、納豆、漬物などの発酵食品は、体を温める効果が期待できます。

・温かいスープや汁物: 毎日の食事に、温かいお味噌汁やスープなどを取り入れましょう。

 

3. 腹部を冷やさない

外側からも胃腸を温める工夫をしましょう。

・腹巻の活用: エアコンが効いた室内や、寝るときなど、お腹を冷やさないように腹巻を着用するのもおすすめです。

・シャワーだけでなく湯船に浸かる: 夏でも湯船に浸かることで、全身の血行が促進され、胃腸の冷えも改善されます。

 

4. 朝の習慣で胃腸を活性化

一日の始まりに胃腸を優しく起こしてあげるのも効果的です。

 

・起床時に温かい飲み物を: 朝起きたら、まず少し温かい白湯や常温の水などをコップ一杯飲むのがおすすめです。これにより、寝ていた胃腸が優しく刺激され、動きが活発になります。冷たい飲み物だと胃腸に負担がかかるので避けましょう。

 

 

5. 鍼灸(しんきゅう)という選択肢も

 

セルフケアだけではなかなか改善しない、慢性的な胃腸の冷えや不調に悩んでいる方は、鍼灸を試してみるのも一つの方法です。

 

鍼灸では、体のツボを刺激することで血行を促進し、自律神経のバランスを整え、胃腸の機能を正常化させる効果が期待できます。

専門家による施術で、体の内側から冷えを改善し、胃腸の疲れを和らげるアプローチも検討してみてください。

 

冷たい飲み物や食べ物は、暑い時期には魅力的に感じられますが、あなたの胃腸は想像以上にデリケートです。

 

日々のちょっとした意識で、胃腸の疲れを減らし、夏を元気に乗り切りましょう!

 

何か気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診してくださいね。

 

 

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