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「健康のために食事療法を始めよう!」そう意気込んでいるあなたは、きっと素晴らしい結果を求めていることでしょう。

でも、ちょっと待ってください。
その食事療法、本当にあなたに合っていますか?

もしかしたら、その健康への努力が、かえって体の不調を引き起こしてしまうかもしれません。

今回は、食物アレルギーの専門家である私が、食事療法を始める前に絶対に確認してほしいことをお伝えします。

これを読めば、あなたの食事療法はもっとスムーズに、そして確実に成功に近づくはずです。

食物アレルギーが引き起こす体のSOS

「アレルギーなんてないから大丈夫!」そう思っていませんか?

実は、食物アレルギーには即時型と遅延型の2種類があります。
即時型食物アレルギーは、食べてすぐにじんましんが出たり、お腹が痛くなったり、ひどい場合はアナフィラキシーショックを起こしたりと、比較的症状がわかりやすいのが特徴です。病院で検査を受けたことがある方もいるかもしれませんね。

しかし、やっかいなのは遅延型食物アレルギーです。
これは、特定の食物を摂取してから数時間から数日経ってから症状が現れるため、原因の特定が非常に難しいのです。

では、なぜ遅延型食物アレルギーが問題なのでしょうか?
私たちの体は、アレルギー反応が起きると、それを異物とみなして炎症という防衛反応を起こします。

本来、炎症は体を守るために必要な反応ですが、これが慢性的に続くと、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです。



 

知らず知らずのうちに体に負担をかけているかも?

たとえば、あなたが「体に良い」と思って毎日食べているものが、実は遅延型食物アレルギーの原因だったとしたらどうでしょう?

 ・疲労感や倦怠感が抜けない
 ・肌荒れや湿疹が治らない
 ・頭痛や関節痛が頻繁に起こる
 ・便秘や下痢を繰り返す
 ・集中力が続かない、気分の落ち込みがある


これらは、もしかしたら体の中で慢性的な炎症が起こっているサインかもしれません。

もし、食物アレルギーがあることに気づかずに食事療法を始めてしまうと、どうなるでしょうか?

例えば、アレルギーの原因となる食品を除去せずに、ただカロリーを制限したり、特定の栄養素を強化したりしても、体の中で炎症は止まりません。

それどころか、体が常に「異物と戦っている」状態になるため、せっかくの食事療法で得られるはずの恩恵が帳消しになってしまう能性もあります。

最悪の場合、体の負担が増えて、かえって体調を崩してしまうこともあり得るのです。



 

遅延型食物アレルギーを見つける効果的な方法「エリミネーションダイエット」

では、自分の体にどんな遅延型食物アレルギーがあるのか、どうすれば分かるのでしょうか?

残念ながら、現在の一般的な病院でのアレルギー検査では、即時型アレルギーは調べられても、遅延型アレルギーを正確に特定することは非常に難しいのが現状です。

そこで私がおすすめしたいのが、ご自身で試せるエリミネーションダイエット(除去食療法)です。
これは、特定の食品を一時的に食事から完全に除去し、その後、一つずつ再導入することで、どの食品が体調不良の原因になっているのかを探る方法です。



 

エリミネーションダイエットの基本的なステップ

 ・疑わしい食品の特定と除去: まず、一般的に遅延型アレルギーの原因になりやすいとされる食品(乳製品、小麦、卵、大豆、ナッツ類など)や、ご自身で「もしかしたら?」と感じる食品をピックアップします。
そして、それらの食品を2〜4週間、完全に食事から除去します。
この期間は、加工食品の成分表示もよく確認し、少しでも含まれているものは避けるように徹底します。

 ・体の変化の観察: 除去期間中は、体の変化を注意深く観察し、日誌に記録します。体調の変化(疲労感、消化器症状、肌の状態、気分の変化など)を細かくメモしておきましょう。症状が改善した場合は、それがアレルギーの原因だった可能性が高いです。

 ・食品の再導入と症状の確認: 除去期間が終わったら、除去していた食品を1種類ずつ、少量ずつ再導入します。再導入する際は、3〜4日ごとに1種類の食品にしぼり、その食品を摂取した後、体の変化がないか注意深く観察します。もし、体調不良が再発したり、悪化したりした場合は、その食品がアレルギーの原因である可能性が高いです。

この方法は少し手間がかかりますが、自分の体の声に耳を傾け、本当に体に合った食事を見つけるための、非常に有効な手段です。
ぜひ、食事療法を始める前の「ウォーミングアップ」として、試してみてください。



 

食事療法をサポートする鍼灸の力

食事療法は、食生活を見直すことで健康を目指す素晴らしいアプローチですが、スムーズに進めるためには体の内側からのサポートも非常に重要です。

ここで、東洋医学の一つである鍼灸(しんきゅう)が、あなたの食事療法を力強く後押ししてくれる可能性についてご紹介しましょう

鍼灸は、全身のツボを刺激することで、私たちの体に備わっている自然治癒力を高めることを目的としています。
食事療法と組み合わせることで、以下のような相乗効果が期待できます。

 ・ストレスマネジメント: 食事療法は、これまでの食習慣を変えるため、多かれ少なかれストレスを感じることがあります。鍼灸は、自律神経のバランスを整え、心身のリラックスを促す効果が期待できます。ストレスが軽減されれば、食事療法もより前向きに取り組めるでしょう。

 ・栄養吸収の促進: 消化器系の不調は、せっかく摂った栄養素が体に吸収されにくい原因となることがあります。鍼灸は、胃腸の働きを活性化させ、消化吸収能力を高めることで、食事療法で意識的に摂る栄養素が効率よく体に行き渡るようサポートしてくれます。

 ・幸せホルモンの促進: 鍼灸の施術は、脳内でセロトニンやエンドルフィンといった「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質の分泌を促すと考えられています。これらは、気分を安定させたり、痛みを緩和したりする作用があり、食事療法中の精神的な安定やモチベーション維持に役立つでしょう。

 ・炎症の抑制: 前述したように、食物アレルギーは体内の慢性的な炎症を引き起こす可能性があります。鍼灸は、血行を促進し、免疫系のバランスを整えることで、体内の炎症反応を穏やかにする効果も期待されています。

 ・デトックス効果の向上: 体内の代謝を促し、老廃物の排出をスムーズにすることで、体全体のデトックス機能を高める手助けをしてくれます。これは、食事療法で体に良いものを摂り入れつつ、不要なものを効率よく排出することにつながります。

鍼灸は、食事療法だけではカバーしきれない、心身のバランスを整えるという側面から、あなたの健康への取り組みを強力にサポートしてくれるでしょう。



 

食事療法を成功させるために

食物アレルギーの有無を確認せず食事療法を始めることは、地図を持たずに知らない土地を旅するようなものです。
遠回りしたり、思わぬ落とし穴にはまってしまったりする可能性があります。

まずは自分の体のことをしっかり知り、何が自分の体にとって良いものなのか、何が負担になっているのかを理解すること。
これが、食事療法を成功させるための最初の、そして最も重要なステップなのです。

そして、食事療法という「攻め」の健康法に、鍼灸という「守り」のケアを組み合わせることで、より効果的で継続しやすい健康習慣を築くことができるでしょう。

あなたの健康への意識は素晴らしいです。
その意識を、ぜひご自身の体としっかり向き合うことに使ってみてください。

そうすれば、きっとあなたの食事療法は、想像以上に素晴らしい結果をもたらすことでしょう。

ご自身の体と向き合う中で、何か不明な点や不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

鍼灸についても興味があれば、お気軽にお尋ねくださいね。

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