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「夏バテで体がだるい」「食欲がない」と感じることはありませんか?

実はその原因、もしかしたら「電解質」の不足かもしれません。電解質と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちの体を正常に保つために欠かせない、とても大切な栄養素なんです。

電解質って、いったい何者?

「電解質」という言葉は、私たちの身近なもので例えるなら、「体の電気を流すミネラル」と考えてみてください。

例えば、電池をイメージすると分かりやすいかもしれません。電池が電気を発生させて、リモコンや懐中電灯を動かすように、私たちの体の中にも微弱な電気が流れていて、それが様々な体の機能を動かしています。この電気を流すために必要なのが「電解質」なのです。

もう少し専門的に言うと、電解質とは、水に溶けると電気を帯びる物質(イオン)のことです。
私たちの体液(血液やリンパ液、
細胞の中の水分など)には、これらの電解質が溶け込んでいます。

主な電解質には、以下のようなものがあります。

 ・ナトリウム(Na⁺):体の外の水分量を調節し、神経や筋肉の働きに関わります。食塩の主成分です。
 ・カリウム(K⁺):主に細胞内の水分量を調節し、神経や筋肉の働き、特に心臓の動きに深く関わります。
 ・カルシウム(Ca²⁺):骨や歯を作るだけでなく、筋肉の収縮、神経伝達、血液凝固などにも関わります。
 ・マグネシウム(Mg²⁺):多くの酵素の働きを助け、筋肉の収縮や神経の興奮を抑える働きがあります。

これらの電解質は、それぞれがバラバラに働くのではなく、お互いに協力し合って体の調子を整えています。まるでオーケストラの様々な楽器が調和して音楽を奏でるように、電解質もバランス良く存在することで、私たちの体は最高のパフォーマンスを発揮できるのです。


なぜ夏バテするの?電解質と体の関係

夏は気温や湿度が高く、私たちはたくさんの汗をかきます。
汗には
水分だけでなく、上で説明したナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムといった電解質も含まれています。

これらの電解質は、体の水分バランスを保ったり、神経や筋肉を正常に動かしたり、心臓の働きをサポートしたりと、生命維持に不可欠な役割を担っています。

しかし、大量に汗をかいて電解質が失われると、体の中でさまざまな問題が起こります。
 ・ナトリウム不足: 汗をかくと最も失われやすいのがナトリウムです。不足すると、体の外の水分が減り、脱力感、倦怠感、食欲不振、ひどい場合には吐き気や頭痛、意識障害などが起こることもあります。これは、体全体の電気信号がうまく伝わらなくなるイメージです。
 ・カリウム不足: 筋肉の動きや神経伝達に重要なカリウムが不足すると、足がつったり、けいれんが起きやすくなったりします。また、だるさや食欲不振の原因にもなります。心臓の動きにも影響を与えるため、重症化すると危険です。
 ・カルシウム・マグネシウム不足: これらの電解質も筋肉や神経の働きに関わっており、不足すると、こむら返りやイライラ感、不眠などの症状が出ることがあります。筋肉が勝手にピクピクしたり、心が落ち着かなかったりするのは、電気信号の乱れが原因かもしれません。


電解質が不足した状態が続くと、まさに「夏バテ」の症状として、体がだるく、何もする気が起きないといった状態に陥ってしまうです。

これは、体が正常に機能するために必要な「燃料」が足りな
い状態と考えると分かりやすいでしょう。


 


夏バテ知らずで夏を乗り切る!電解質を補給する効果的な方法

では、夏バテを防ぎ、快適な夏を過ごすためにはどうすれば良いのでしょうか?
ポイントは、失われた電解質をしっかりと補給することです。

1.水分補給はこまめに、適切に!
   喉が渇く前に、意識してこまめに水分を摂りましょう。水やお茶だけでなく、発汗量の多い時や運動をする際には、電解質が含まれているスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。これらの飲み物は、水に加えて、汗で失われやすいナトリウムやカリウムなどがバランス良く配合されているため、効率的に電解質を補給できます。ただし、スポーツドリンクは糖分が多いものもあるので、飲みすぎには注意が必要です。

   【ワンポイントアドバイス】
   市販のスポーツドリンクの糖分が気になる方は、糖質を含まない電解質の粉末を水に溶かして飲むのがおすすめです。AmazonやiHerbなどのオンラインストアで手軽に購入できます。これを常備しておけば、いつでも手軽に、自分に合った電解質ドリンクが作れますよ。

2.食事から電解質を摂る!
   日々の食事からバランス良く電解質を摂ることも大切です。
   ・ナトリウム: 味噌汁、梅干し、漬物など(ただし、摂りすぎは高血圧の原因にもなるため、注意しましょう)
   ・カリウム: 野菜(ほうれん草、トマト、きゅうりなど)、果物(バナナ、スイカ、メロンなど)、海藻類(わかめ、昆布など)
   ・カルシウム: 牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、豆腐、小松菜
   ・マグネシウム: 大豆製品(納豆、豆腐)、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)、海藻類(ひじき)、玄米

 3.睡眠をしっかり取る!
   十分な睡眠は、体の回復力を高め、電解質のバランスを整える上でも重要です。質の良い睡眠を心がけましょう。寝ている間にも体は修復され、電解質のバランスが調整されます。

 4.エアコンを上手に使う!
   無理な我慢はせず、エアコンや扇風機を使って室温を快適に保つことも大切です。特に寝苦しい夜は、タイマー機能などを活用して質の良い睡眠を確保しましょう。体を冷やしすぎないように、設定温度は26〜28度を目安にし、寝る時は薄着でタオルケットなどをかけると良いでしょう。


これらの対策を実践することで、夏バテ知らずで活動的な夏を過ごすことができるはずです。

今年の夏は、電解質のことを意識して、健康で快適な毎日を送りましょう!

 

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