
風邪の前に肩こりを感じたことはありませんか?
「風邪をひく前に、なぜか肩が異常に凝ってツラい…」そんな経験をしたことはありませんか?
実はそれ、単なる肩こりではなく、身体が風邪の前触れとして送っているサインかもしれません。
この記事では、東洋医学と生理学の両方の視点から、肩こりと風邪の関係をわかりやすく解説します。さらに、サインを見逃さず風邪を予防するための実践的な方法も紹介します。
肩こりと風邪はどう関係しているのか?
肩こりと風邪には、実は密接な関係があります。多くの人が「風邪をひく前に肩や首がつらくなる」ことを経験していますが、その理由は大きく2つあります。
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東洋医学の観点:邪気(じゃき)の侵入
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生理学の観点:免疫システムの準備
東洋医学の視点 ― 「邪気」が肩から侵入する?
東洋医学では、外から侵入して病気を引き起こす原因を「邪気(じゃき)」と呼びます。
その中でも風邪(ふうじゃ)は、冷たい風とともに体表から侵入しやすいとされています。特に侵入しやすい場所は、首の後ろや肩甲骨周辺。
風邪の邪気が入ろうとすると、身体は防御反応を起こし、筋肉を緊張させます。これが、風邪の初期に起こる肩こりです。
イメージとしては、寒い日に思わず肩をすくめるのと同じ。身体が外界の冷気やウイルスから身を守ろうとしている状態です。
生理学の視点 ― 免疫システムが肩こりを引き起こす?
一方、生理学的にはこう説明できます。
風邪のウイルスが侵入すると、免疫システムが作動します。白血球が活発になり、炎症反応の準備が始まると、エネルギーの消費が増加。血流は重要な免疫部位に優先的に回され、筋肉への血流は不足しやすくなります。
その結果、肩や首の筋肉が酸欠状態になり、強いコリとして感じられるのです。さらに、自律神経のバランスも崩れやすく、筋肉の緊張が続きます。
肩こり=風邪のサインを活かす!予防法3つ
では、このサインをどう活かせばよいのでしょうか?
肩こりを感じたときは、風邪を予防するチャンスです。以下の3つを心がけましょう。
① 首・肩を温める+ツボ刺激
冷えは風邪の大敵。特に首の後ろから肩甲骨周りを冷やさないようにしましょう。
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おすすめ:ストール、タートルネック、使い捨てカイロ
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ツボ「風門(ふうもん)」:首の付け根あたり、第2胸椎から指2本分外側にあるツボ。ここを温めたり軽く押すことで血行促進&風邪予防に役立ちます。
② 全身を温める
入浴や足湯で身体をしっかり温めましょう。
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ぬるめのお湯(38〜40℃)で15〜20分の半身浴が理想
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温かい飲み物(生姜湯やハーブティー)も効果的
③ 質の良い睡眠をとる
睡眠は免疫力を回復させる時間。
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就寝前にスマホを避け、アロマや軽いストレッチでリラックス
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可能なら、1日7時間以上の睡眠を確保しましょう
まとめ ― 肩こりは「風邪の黄色信号」
肩こりはただの疲労ではなく、身体が発する大切な警告かもしれません。
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東洋医学では「邪気の侵入」
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生理学では「免疫の準備」
このサインを見逃さず、温める・休む・整えるを意識すれば、風邪を未然に防げる可能性があります。
「あれ、肩がいつもより凝っているな…」と感じたら、それは風邪の黄色信号です。
早めにケアして、この季節を元気に乗り切りましょう。