(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

梅干しは、日本人の食卓に欠かせない伝統食品。
保存性や風味だけでなく、古くから「薬効がある食品」として重宝され、日本最古の医学書『医心方(984年)』にも梅の効能が記されています。

そして現代、科学的研究によってその働きが少しずつ解明され、日常生活に取り入れる意義が見直されています。
本記事では、梅干しの健康効果とともに、「疲労回復」「夏バテ対策」といった実用的な活用法を紹介します。

 

梅干しに秘められた注目の健康作用

 ピロリ菌を抑制する可能性

梅干しに含まれるポリフェノール「シリンガレシノール」は、胃がんリスク因子であるピロリ菌の運動を90%以上抑える働きを示すことが報告されています(近畿大学の研究)。
ただし、これは試験管レベルの研究であり、ヒトへの効果は今後の検証が必要です。


 がん細胞の増殖を抑える「MK-615」

梅由来の成分「MK-615」は、膵臓がん・肝がん・大腸がんなど複数のがん細胞に対し、試験管内で増殖抑制作用を示しました。
また、がん転移に関与する「RAGE(終末糖化産物受容体)」働きを弱める可能性もあります。
基礎研究段階ではありますが、将来的な応用が期待されています。


 血圧上昇を抑制

和歌山県立医科大学の研究によると、梅干しは血圧上昇に関わるホルモン「アンジオテンシンII」の働きを弱める作用を持ちます。
血管を柔らかく保ち、血圧上昇を抑える可能性があると考えられています。
ただし、塩分が多いため食べ過ぎは逆効果。減塩タイプを上手に選ぶことが大切です。


梅干しに含まれるその他の健康成分

・クエン酸:疲労回復に役立ち、乳酸の分解をサポート。夏のミネラル不足対策にも。
・バニリン:脂肪燃焼を促し肥満予防が期待されるが、現段階では観察研究が中心。
・赤しそポリフェノール:抗菌・解毒作用を持ち、梅と組み合わせて相乗効果。
・抗菌作用:食中毒菌や虫歯菌の抑制。お弁当に梅干しが使われるのはこの働きのおかげ。


疲労回復をサポートする梅干し活用法

疲れが取れにくいときには、梅干しのクエン酸とミネラルを活用すると効果的です。

 シーン別レシピ

朝の目覚めに「梅湯」
・白湯に梅干しをほぐして飲む。胃腸を温めて疲労回復を促進。
・運動後に「梅+はちみつドリンク」
・梅干し+はちみつ+水や炭酸水。乳酸分解と素早いエネルギー補給に。

 

昼食に「梅納豆ごはん」
・納豆に刻んだ梅干しを加えて腸内環境改善。午後の疲れ予防に。

仕事中に「梅昆布茶」
・梅干し+昆布茶+お湯。ミネラル補給と集中力回復に。

夜の〆に「梅茶漬け」
・ご飯に梅干し+だし茶。胃に優しく、リラックスして眠りやすくなる。


夏バテ対策におすすめの梅干しレシピ

夏のだるさや食欲不振、熱中症予防には梅干しが頼れる存在です。

 夏向けアレンジ

・水分補給に「梅干し麦茶」
・麦茶に梅干しを入れて潰す。水分+塩分+ミネラルを一度に補給。
・食欲不振に「梅冷やしそうめん」
・梅干し+大葉をそうめんに和えて爽やかに。酸味で食欲回復。
・お弁当に「梅シソおにぎり」
・抗菌作用で保存性アップ。外出時のエネルギー補給に最適。
・冷え対策に「梅しょうがスープ」
・梅干し+生姜をスープに。クーラー冷えを防ぎ、自律神経を整える
・熱中症予防に「梅はちみつ炭酸」
・梅干し+はちみつ+炭酸水。天然のスポーツドリンクとして活用。


取り入れるときのポイント

・1日1〜2個が目安(減塩タイプならやや多めでもOK)。
・塩分が気になる人は「減塩・無添加タイプ」を選ぶ。
・ビタミンB群やタンパク質と組み合わせると、疲労回復効果がより高まる。
・夏は「水分+梅干し+ミネラル補給」の三位一体で取り入れるのがおすすめ。


まとめ

梅干しは、日本人が長年活用してきた「和のスーパーフード」
ピロリ菌抑制やがん細胞増殖抑制などの研究成果もありますが、まだ基礎段階のものも多く、「万能薬」ではありません。

しかし、疲労回復・夏バテ予防・食中毒防止といった日常生活に直結する効果は非常に頼もしい存在です。

毎日の食生活に梅干しを上手に取り入れて、暑い夏も疲れ知らずで元気に乗り切りましょう。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

著書・執筆記事

著書

祝!Amazonランキング1位獲得

Amazonの「伝統医学・東洋医学」部門で売れ筋ランキング1を獲得いたしました!

著書・執筆記事

著書

あらゆる食事療法の超入門編

エリミネーションダイエット(除去食)の基本を網羅しました。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2025年5月22日

「なんだか疲れた」を、「よし、動ける!」に変える鍵、知っていますか?~BCAAのチカラ~

2025年5月19日

ストレスが招く体調不良!炎症と栄養泥棒の正体

2025年5月16日

もう「だるい」「やる気が出ない」とは言わせない!専門家が教える五月病からのスピード回復法

2025年5月13日

疲れたあなたに!りんご酢の元気チャージ

2025年5月6日

心と体は深く繋がっていた!東洋医学から紐解く感情と臓器の不思議な関係

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日