
「しっかり眠ったのに朝からだるい」「休日に休んでも疲れが抜けない」――そんな慢性的な疲労感に悩んでいませんか?
実はその疲れ、単なる睡眠不足ではなく、自律神経の乱れや副腎疲労が関わっている可能性があります。
なぜ疲労が取れないのか?
私たちの体は、自律神経によってバランスを保っています。
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交感神経 … 活動や緊張を司る
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副交感神経 … 休息や回復を促す
本来、夜は副交感神経が優位になり、体がしっかり休めるはず。
しかし、自律神経が乱れると、休むべき時にも交感神経が働き続け、睡眠をとっても疲れが取れない状態になります。
慢性疲労の裏にある「副腎疲労」
もうひとつ見逃せないのが副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)です。
副腎は「ストレスホルモン」=コルチゾールを分泌し、体を守っています。
しかし、長期間のストレスで副腎が疲弊すると、コルチゾールの分泌が乱れ、次のような不調を招きます。
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自律神経の乱れ(交感神経が過剰 or 働かない)
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血糖コントロール不良(低血糖・血糖スパイク)
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疲労感や不安感の悪循環
つまり、「副腎疲労 → コルチゾールの乱れ → 自律神経の不安定化」というサイクルで、慢性的な疲労感が続くのです。
改善のためにできること
1. 生活習慣を整える
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就寝・起床を一定にする
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朝日を浴びて体内時計をリセット
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深い腹式呼吸(4秒吸って8秒吐く)でリラックス
2. 軽い運動で血流改善
ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動が効果的。
3. 睡眠環境を整える
寝室は暗く静かに。寝る前のスマホ使用は避けましょう。
栄養で副腎をサポート
副腎疲労の回復には栄養サポートが欠かせません。
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ビタミンC(柑橘類、パプリカ、ブロッコリー)
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ビタミンB群(豚肉、卵、納豆、玄米、鮭)
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マグネシウム(ナッツ、豆類、海藻)
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良質なたんぱく質(魚、大豆製品、鶏むね肉)
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オメガ3脂肪酸(サバ・イワシ・サンマ、亜麻仁油)
⚠️避けたいもの:白砂糖・加工食品・過剰なカフェインやアルコール
日常でできるセルフケア
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疲れを感じたら5〜10分横になって休む
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「頑張りすぎない」習慣を意識する
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自分のペースを大切にする
✅ 副腎疲労セルフチェックリスト
次の項目に当てはまるものが多いほど、副腎が疲れている可能性があります。
体のサイン
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しっかり眠っても朝からだるい
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夕方になると強い疲労を感じる
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コーヒーや甘いものがないと元気が出ない
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急に立ち上がるとフラッとする
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風邪をひきやすく、治りにくい
心のサイン
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些細なことでイライラする
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不安感や焦燥感を感じやすい
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集中力が続かない
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気分の浮き沈みが激しい
生活習慣のサイン
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睡眠時間は取っているのに熟睡感がない
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ストレスを感じやすい環境にある
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運動不足または過度の運動をしている
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加工食品や糖分をよく摂っている
判定の目安
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0〜3個:副腎は比較的元気。生活リズムを整えるとさらに良好。
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4〜7個:副腎に負担がかかり始めています。睡眠・食事・呼吸法を意識しましょう。
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8個以上:副腎疲労のリスク大。生活習慣の改善と栄養サポートが必須です。
まとめ
眠っても疲れが取れない原因のひとつは、副腎疲労によるコルチゾール分泌の乱れが自律神経を不安定にすることです。
生活習慣を整え、副腎を守る栄養を意識することで、慢性的な疲労感から少しずつ解放されていきます。
「休んでも疲れが抜けない…」と感じたら、まずはセルフチェックを行い、生活を見直すことから始めてみましょう。