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「眠れない」「眠りが浅い」「朝起きてもスッキリしない」——。
この悩みは、自律神経失調症の方にとって非常に多く、生活の質を大きく下げてしまいます。

 

不眠の背後にある仕組み

 

1. 自律神経の切り替えがうまくいかない

通常、夜は副交感神経が優位になり、心拍や血圧が下がり、体が眠りの準備に入ります。
しかし、自律神経が乱れると夜になっても交感神経が優位のままになり、頭が冴える」「心臓がドキドキする」 といった状態になり、寝つけません。

 

2. 副腎疲労によるホルモンリズムの乱れ

副腎から分泌される「コルチゾール」は本来、

  • 朝:高く → 目覚めを助ける

  • 夜:低く → 睡眠を助ける

というリズムを描きます。
しかし副腎疲労では、このリズムが崩れ、夜にコルチゾールが下がらず高止まりしてしまうことがあります。結果、体は眠るべき時間なのに活動モード」のままになり、不眠や中途覚醒につながります。

 

 

3. 血糖コントロールの乱れ

副腎は血糖を安定させる役割も持っています。副腎疲労でその機能が弱ると、夜間に血糖が下がりすぎて交感神経が刺激され、夜中に目が覚める」「動悸で眠れない」 という現象が起こります

 

 

4. メラトニン不足

「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンは、幸せホルモン「セロトニン」から作られます。
しかしストレスや栄養不足、夜の光(スマホやPCのブルーライト)によって合成が妨げられると、眠りの質が悪化します。


 

 

不眠が続くとどうなるか?

  • 慢性的な疲労感(睡眠で回復できない)

  • 免疫力の低下(風邪をひきやすい)

  • 気分の落ち込みや不安感の悪化

  • 血圧・血糖値の乱高下

つまり、不眠は自律神経失調症をさらに悪化させる大きな要因 となります。


 

 

栄養面からのアプローチ

 

睡眠の質を高める栄養素

  • トリプトファン+ビタミンB6
    セロトニン → メラトニン合成に不可欠。
    → 大豆製品、鶏むね肉、卵、バナナ、乳製品

  • マグネシウム
    神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にする。
    → アーモンド、カシューナッツ、海藻、豆類

  • カルシウム
    脳内でメラトニンを合成するときに必要。
    → 小魚、ヨーグルト、チーズ、青菜

  • ビタミンC・B群
    副腎を守り、コルチゾール分泌を安定化。
    → 柑橘類、パプリカ、豚肉、玄米、納豆

  • オメガ3脂肪酸
    神経伝達の安定に役立ち、睡眠リズムを整える。
    → 青魚、亜麻仁油、チアシード

 

 

避けたい食習慣

  • 夜のカフェイン(コーヒー、紅茶、エナジードリンク)

  • アルコール(寝つきを良くするようで、深い睡眠を妨げる)

  • 白砂糖やお菓子(血糖値が乱れ夜中に目が覚めやすい)


 

 

 

実践できる生活習慣

  1. 夜の環境づくり
    ・照明を暗めにする(暖色の光がおすすめ)
    ・ブルーライトを避ける(スマホ・PCは寝る1時間前にオフ)
    ・静かな音楽やアロマでリラックス

  2. 日中の過ごし方
    ・朝は太陽光を浴び、体内時計をリセット
    ・日中は適度に体を動かす(散歩、ストレッチ)
    ・昼寝は20分以内にとどめる

  3. 「寝なきゃ」と思わない工夫
    ・「横になるだけで体は回復する」と考える
    ・眠れない時は一度布団を出て、読書や軽いストレッチでリラックスしてから再び横になる


 

 

まとめ

不眠や睡眠の質の低下は、自律神経の乱れ と 副腎疲労によるホルモンリズムの異常 が大きく関与しています。
夜にコルチゾールが下がらないと、交感神経が夜まで働き続け、不眠の悪循環を招きます。

改善のカギは、

  • 「生活リズムを整える」

  • 「副腎を守る栄養(ビタミンC・B群・マグネシウム)」を意識する

  • 「夜の光や刺激を減らす」

この3つです。

眠りが整えば、自律神経も安定し、日中の疲労感や不安感も軽減されていきます。

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