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「なぜか理由もなくイライラする」「不安感が強くて落ち着かない」——そんな経験はありませんか?
 

実はこれらの感情の背景には、脳と体をつなぐ“自律神経”の働きが深く関わっています。

自律神経ってなに?

自律神経とは、心臓の鼓動、呼吸、消化、体温調節など、私たちが意識しなくても働き続けている体のコントロールシステムです。
 

大きく分けると次の2つがあります。

  • 交感神経:アクセル役。緊張・不安・戦うためのモード。
  • 副交感神経:ブレーキ役。リラックス・休息・回復のモード。

 

本来はこの2つがバランスを取りながら、心と体を安定させています。
しかし、強いストレスや生活習慣の乱れによって交感神経が過剰に働くと、不安やイライラが強くなり、気持ちの安定が難しくなるのです。

 

 

 

不安とイライラが起こる生理学的メカニズム

脳の扁桃体(へんとうたい)は「不安」や「恐怖」を感じるセンサーです。ストレスを感じると扁桃体が過敏に反応し、交感神経を刺激します。
すると、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンが分泌され、心拍数が上がり、体は常に「戦闘モード」に。
この状態が長引くと、小さな刺激でも強い不安やイライラを感じやすくなります。

 

 

 

不安やイライラを抑える方法

1. 呼吸を整える

深くゆっくり息を吐くと、副交感神経が働きやすくなります。
「4秒で吸って、6秒で吐く」呼吸法がおすすめです。

 

2. 食事でサポート

栄養は自律神経の働きに直結します。特に不足しやすいのは次の栄養素です。

  • マグネシウム(ナッツ・海藻・豆類):神経の興奮を抑える
  • ビタミンB群(豚肉・卵・玄米):ストレスホルモンの代謝を助ける
  • トリプトファン(大豆・魚・バナナ):セロトニンの材料

食事を少し意識するだけでも、不安やイライラを和らげる手助けになります。

 

3. 東洋医学の視点

東洋医学では、不安やイライラは「肝(かん)の働き」と深く関わるとされます。
肝は気や血の流れをスムーズにする臓で、これが滞ると「気が上がりすぎてイライラする」「眠れない」といった症状に。
対策としては、ツボ押しやお灸が有効です。

  • 太衝(たいしょう):足の親指と人差し指の間にあるツボ。イライラを鎮める。
  • 神門(しんもん):手首の小指側にあるツボ。不安感を和らげる。

 

 

 

実際に試せるセルフケア法

 

呼吸法で自律神経をリセット

  • やり方:4秒かけて鼻から吸い、6秒かけて口から吐く。これを3〜5分続ける。
  • 効果:交感神経の過緊張を抑え、副交感神経が働きやすくなります。

 

朝の光を浴びる

  • やり方:起床後30分以内にカーテンを開け、自然光を浴びる。
  • 効果:体内時計が整い、セロトニン分泌が促されて気分が安定。

 

食事の工夫

  • おすすめ栄養素:マグネシウム、ビタミンB群、トリプトファン
  • 効果:神経を落ち着け、リラックスに関わるセロトニンを作りやすくする。

 

東洋医学的セルフケア

  • ツボ押し:太衝・神門
  • お灸:夜のリラックスタイムに使うと安眠にもつながる。

 

書き出しで脳を整理

  • やり方:不安や気がかりを紙に書き出す。
  • 効果:扁桃体の過剰な興奮を落ち着かせ、客観的に物事をとらえやすくなる。

 

 

 

よくある間違い

「不安やイライラは気合で抑えるもの」と思う

→ 実際には自律神経の仕組みで起こる自然な反応。無理に抑えると逆効果。

 

カフェインやアルコールで気を紛らわす

→ 一時的に気が楽になっても、自律神経のバランスを崩しやすく、不眠や不安の悪化を招く。

 

深夜までスマホを見続ける

→ ブルーライトがメラトニンの分泌を妨げ、睡眠の質を下げてしまう。

 

栄養をサプリだけに頼る

→ サプリはあくまで補助。食事からバランスよく摂ることが基本。

 

「東洋医学は即効性がある」と誤解する

→ ツボ押しやお灸は体をゆっくり整えるもの。継続が効果につながる。

 

 

 

まとめ

不安感やイライラは「性格の問題」ではなく、自律神経のバランスの乱れが大きな原因です。
呼吸・栄養・東洋医学的ケアを取り入れることで、心を落ち着けることは十分に可能です。

 

「不安やイライラは自律神経のサイン」——そう理解することが、改善への第一歩になります。

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