
「40代に入ってから、なんとなく集中力が続かない、
若い頃は少し無理をしても回復できたのに、今は仕事や家事、
実はその背景には、自律神経や栄養状態、そして東洋医学でいう“
自律神経と集中力の深い関係
自律神経は、脳と体をつなぐ「コントロールシステム」。
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交感神経:アクセル役。活動・緊張・集中を支える
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副交感神経:ブレーキ役。休息・回復・エネルギーを蓄える
この二つがバランスよく切り替わることで、
しかしストレス・不眠・食生活の乱れが続くと、
なぜ集中できないのか?4つの原因
1. 交感神経が張りっぱなし
緊張状態が長引くと、脳に十分な血流が届かず、 情報処理能力が落ちます。
「考えがまとまらない」「小さなことでイライラする」 といった症状が典型です。
2. 副交感神経の力不足
リラックスできず眠りが浅いと、翌朝も疲れが残り「 やる気スイッチ」が入りません。
3. 脳の材料不足
やる気ホルモン(ドーパミンやセロトニン)を作るには、鉄・ ビタミンB群・マグネシウムが欠かせません。 不足すると神経伝達が弱まり、集中できなくなります。
4. 東洋医学から見た3つの不調パターン
東洋医学では、集中力や意欲低下を「気」「血」 の不足や滞りとして捉えます。
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気虚(ききょ):エネルギー不足。疲れやすい、食後の眠気、
声に力がない -
血虚(けっきょ):血の不足。めまい、目のかすみ、
注意力の低下、不眠 -
気滞(きたい):ストレスで気が滞る。胸のつかえ、ため息、
イライラ、便秘
これらが重なり合い、「集中したいのにできない」「
チェックリスト —— 自分のタイプを診断しよう
当てはまる項目にを入れてみましょう。3つ以上当てはまれば、
気虚タイプ
□ 疲れやすい
□ 食後に眠気
□ 声に力がない
□ 息切れしやすい
□ 風邪をひきやすい
対策:しっかり食べて休む、足三里のお灸、睡眠確保
血虚タイプ
□ めまい・立ちくらみ
□ 目がかすむ
□ 爪が割れやすい
□ 不眠・夢が多い
□ 記憶力の低下
対策:鉄・ビタミンB群、三陰交、目の休養
気滞タイプ
□ 胸がつかえる
□ ため息が多い
□ イライラしやすい
□ お腹の張り・便秘
□ 感情を溜め込みやすい
対策:運動・深呼吸、香味野菜・柑橘類、内関・太衝
タイプ別セルフケア方法
気虚(エネルギー不足タイプ)
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食事:米・芋・豆類などをしっかり摂り、エネルギー源を補給
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ツボ:足三里(あしさんり)を温める
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生活:夜更かしを避け、十分な睡眠を
血虚(栄養不足タイプ)
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食事:レバー、赤身肉、ほうれん草、プルーン
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ツボ:三陰交(さんいんこう)を押す
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生活:スマホやPCの使いすぎを控えて目を休める
気滞(ストレス滞りタイプ)
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食事:香味野菜(しそ、みょうが、生姜)、柑橘類
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ツボ:内関(ないかん)、太衝(たいしょう)
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生活:軽い運動、深呼吸、気持ちを表現して溜め込まない
まとめ —— 「心」ではなく「体」から整える
集中力ややる気が出ないのは怠けではなく、「自律神経の乱れ」
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気虚:体力不足 → 休養とエネルギー補給
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血虚:栄養不足 → 鉄・B群・たんぱく質を意識
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気滞:ストレス滞り → 気分転換と気の流れを整える
40代女性にとって、
自分のタイプを知り、呼吸・食事・ツボ・
今日から小さな一歩を取り入れて、「集中できる自分」「