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「病院で検査を受けても異常なし」
「薬を飲んでいるのに症状が続いてつらい」

 

鍼灸師として23年間、多くの方の声を聞いてきました。特に更年期世代の女性からは、「薬ではどうにもならない不調」に悩んでいるという訴えがとても多いのです。

 

今回は、そんな 更年期に多い『薬では解決しにくい症状』ベスト3 を取り上げ、それぞれに東洋医学的な視点からアプローチを解説します。

【第1位:ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)】

 

更年期の代表的な症状が「ほてり」「のぼせ」。
急に顔や体が熱くなり、汗がどっと出て、その後ぐったり疲れてしまう。多くの方が経験するつらい症状です。

 

薬で改善しにくい理由

ホットフラッシュは「ホルモンのゆらぎ」と「自律神経の乱れ」が関係しています。
薬で一時的にホルモンを補ったり、自律神経に作用する薬を使っても、体全体のバランスが乱れているため「根本改善」にはつながりにくいのです。

 

 

東洋医学からのアプローチ

東洋医学では、これは「気が上に昇りすぎている状態(気逆)」と捉えます。
鍼灸で頭に上がった気を下げ、食事や生活習慣で土台を整えることで改善が進みます。

 

セルフケアのツボ

  • 合谷(ごうこく):手の甲の親指と人差し指の骨が交わる場所。気を整え、ほてりやイライラを和らげます。

 

 

【第2位:不眠・眠りの浅さ】

「夜に眠れない」「途中で何度も目が覚める」「朝起きてもスッキリしない」
これも更年期の大きな悩みです。

 

薬で改善しにくい理由

睡眠薬で一時的に眠れるようになっても、根本の原因(自律神経やホルモンの切り替えの乱れ)が整わなければ不眠は繰り返されます。また薬の依存性や副作用が心配で使い続けたくない方も多いのです。

 

東洋医学からのアプローチ

東洋医学では「陰陽のバランス」が崩れると眠れなくなると考えます。昼(陽)の活動から夜(陰)の休息へスムーズに切り替えることが大切です。

 

セルフケアのツボ

  • 三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本上の内側。冷えや不眠、ホルモンの乱れにも有効。寝る前にやさしく押すのがおすすめです。

 

 

【第3位:気分の落ち込み・イライラ】

「理由もなく不安になる」
「ちょっとしたことでイライラする」
「気分の浮き沈みが激しい」

心の不調として片付けられがちですが、更年期では体の変化が強く影響しています。

 

薬で改善しにくい理由

抗不安薬や抗うつ薬を使っても、ホルモンや自律神経のアンバランスが背景にあるため、完全には改善しにくいケースが多いのです。

 

東洋医学からのアプローチ

東洋医学ではこれは「肝の気の滞り」として捉えます。ストレスや疲れで気の流れが停滞すると、気分も停滞しやすくなります。

 

セルフケアのツボ

  • 太衝(たいしょう):足の親指と人差し指の骨が交わる場所。気分の滞りを和らげ、気持ちを落ち着けます。

 

食事でできるサポート

更年期の体はホルモンバランスの変化にとても敏感です。食べるものの選び方ひとつで、不調をやわらげたり逆に悪化させたりします。ここでは「おすすめの食材」と「控えたい食材」を整理します。

 

積極的に取りたい食材

  • 発酵食品(納豆・味噌・キムチ・ヨーグルト)
    腸内環境を整えると、自律神経や免疫も安定します。
  • 豆製品(豆腐・豆乳・納豆)
    大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持ち、更年期のゆらぎをやわらげます。
  • 季節の野菜と果物
    春:菜の花など苦味野菜 → 解毒をサポート
    夏:きゅうり・トマト → 余分な熱を冷ます
    秋:れんこん・梨 → 呼吸器を潤す
    冬:ねぎ・しょうが → 体を温める
  • 良質なタンパク質(魚・鶏肉・卵)
    筋肉やホルモンの材料となり、代謝や回復力を支えます。
  • オメガ3系脂肪酸(青魚・亜麻仁油・えごま油)
    炎症を抑え、ホルモンや自律神経の安定に役立ちます。
  • 海藻類(わかめ・ひじき・昆布)
    ミネラルが豊富で、ホルモンや神経の働きを助けます。

 

薬膳的に「気を下げる」食材

更年期のほてり・のぼせは「気が上に昇りすぎた状態(気逆)」とされます。薬膳では、余分な熱を冷まし、上がった気を下げる食材を取り入れることが大切です。

  • 大根:胸のつかえや消化不良を下げる
  • 青じそ(大葉):気の流れを下げてスッキリさせる
  • 陳皮(ちんぴ=干したみかんの皮):消化を助ける
  • きゅうり・トマト:余分な熱を冷ます
  • セロリ:頭痛やイライラを鎮める
  • 梨・れんこん:のぼせや乾燥を鎮める
  • 豆腐:体の熱をやわらげる

 

控えめにしたい食材

  • 白砂糖・スイーツ
  • カフェイン飲料(コーヒー・紅茶など)
  • アルコール
  • 加工食品・インスタント食品
  • 辛すぎる・脂っこい料理

これらは血糖値や自律神経を乱し、のぼせや不眠を悪化させる原因となります。

 

ポイントは「引き算と足し算」

  • 足すべきもの:発酵食品・大豆・旬の野菜・良質なタンパク質・海藻・気を下げる食材
  • 引くべきもの:砂糖・カフェイン・アルコール・加工食品・刺激物

 

まとめ

更年期の「薬では解決しにくい症状」ベスト3は、

  • ほてり・のぼせ
  • 不眠・眠りの浅さ
  • 気分の落ち込み・イライラ

 

これらは「ホルモン」と「自律神経」のバランスの乱れが背景にあります。
薬で抑えるだけでなく、鍼灸や食事、ツボ押しといった体質改善で根本から整えることが大切です。

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