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ストーリー:少しずつ薬を減らせたBさん(橋本病)

 

40代の女性Bさんは、橋本病と診断されてから長年ホルモン剤を服用していました。

「薬を飲まないと体が動かない気がするんです」
「冷えや疲れが強くて、気持ちまで落ち込んでしまうんです」

 

涙ぐみながら、そう話してくれたこともありました。

 

「このまま一生、薬を飲み続けるしかないのかな」
そんな不安が常に心の中にあったのです。

 

Bさんが新たに取り入れたのは、鍼灸と食事改善でした。

最初の1〜2ヶ月で劇的な変化はありません。

でも、少しずつ小さな変化が現れました。

「最近、夜中に目が覚めにくくなった気がします」
「朝のだるさが、前より軽いんです」

ほんの少しの変化ですが、Bさんの表情は明るくなっていきました。

 

3ヶ月ほど経った頃には、
「体温が少し上がってきたみたいで、冷えが和らいできました」
と嬉しそうに話してくれました。

 

「あ、私の体はちゃんと変わっていけるんだ」
Bさんの中に、そんな希望が芽生えていました。

 

そして、半年近く経った頃

 

主治医からこう言われたのです。
「数値も安定しているので、薬を少し減らしても良さそうですね」

その瞬間、Bさんは涙をこらえながら「ここまで頑張ってきて良かった」と言ってくれました。

 

⚠️ 薬を一気にやめるのは危険

 

ただし、ここで大切なことがあります。

私の臨床でたまにいるのですが、
「10年くらいたくさんの薬を服用してきたのに、鍼灸や食事改善をすれば1〜2ヶ月で薬をやめられる」と考えてしまう方 がいます。

 

正直に言うと、それは現実的ではありません。

体は長い年月をかけて変化してきたのですから、改善も同じように時間をかけて進みます。
薬を急にゼロにすることはできませんし、そうすると体調を崩して逆に薬が増えることもあります。

 

だからこそ、「焦らず、少しずつ」 が何より大切なのです。

 

「薬を減らす」という現実的なゴール

「薬をやめたい」と思う方は少なくありません。
でも実際には、完全に薬をゼロにするのは難しいケースが多いのも事実です。

 

私が23年間の臨床で見てきたのは、無理に薬をやめようとして体調を崩す人もいれば、逆に医師と相談しながら少しずつ薬を減らし、体調も安定している人もいるということ。

 

大切なのは「薬を敵視する」のではなく、薬に頼りすぎずに体の力を取り戻すことです。
では、薬を減らしても体調を安定させている人には、どんな共通点があるのでしょうか?

 

‍♀️ 共通点①:生活習慣を整える意識がある

薬を減らせた方に共通する一番のポイントは、生活習慣を改善する意識があることです。

  • 睡眠のリズムを大切にする
  • 無理のない範囲で体を動かす
  • 栄養バランスを意識する

こうした「基本」をおろそかにせず、少しずつ取り入れていく方は、薬に頼らなくても体調が安定しやすいのです。

 

特に印象的だったのは、
「夜スマホを見ないようにしただけで、ぐっすり眠れるようになった」
という方。眠りが深くなると、自律神経やホルモンの働きが整いやすくなり、薬に頼る頻度が少なくなるケースもあります。

 

‍♂️ 共通点②:自律神経を意識している

薬を減らせる人は、自律神経を整える工夫を生活の中に取り入れています。

例えば:

  • 毎朝、軽く散歩して朝日を浴びる
  • 深呼吸や瞑想を習慣にする
  • ストレスを溜め込まない工夫を持つ(趣味やリフレッシュの時間)

私の臨床でも、交感神経が優位すぎる方は炎症や痛みが強く、副交感神経が整うと体調が安定しやすい傾向が見られます。

 

つまり、「薬を減らす」という結果の背景には、自律神経のバランスを意識的に整えている習慣があるのです。

 

共通点③:食生活を工夫している

薬を減らせた人は、例外なく食事の工夫をしていました。

 

取り入れていたもの

  • 発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルト)
  • 季節の野菜(体を冷やしすぎないように調理して食べる)
  • 良質なタンパク質(魚・豆類・鶏肉)

 

控えていたもの

  • 白砂糖の多いお菓子
  • 加工食品
  • アルコールや刺激物

 

薬膳的に見ると、体の気血水(エネルギー・血・水分)を過不足なく整える食事を自然に取り入れている方が多かったのです。

 

共通点④:セルフケアを継続できる

鍼灸治療に通うだけでなく、自宅でセルフケアを続けられる人は薬を減らせる可能性が高いです。

代表的なセルフケア

  • ツボ押し
    • 内関:不安や緊張を和らげる
    • 足三里:胃腸を整え、全身のエネルギーを補う
    • 三陰交:ホルモンや免疫のバランスを調える
  • 温灸や温める習慣
    • お腹や腰を温めて冷えを改善
  • 呼吸法
    • 息を吐く時間を長くして副交感神経を優位にする

 

特に、毎日のツボ押しを続けた方は「痛み止めの量を減らせた」というケースもあります。

 

共通点⑤:医師との信頼関係がある

意外に見落とされがちですが、薬を減らせる人は、医師とよくコミュニケーションを取っている人です。

「この症状なら薬を減らしてみてもいいですよ」
「検査数値を見ながら様子を見ましょう」

 

このように医師と相談しながら進めると安心です。
逆に「自己判断で薬をやめる」のはとても危険。薬の量を調整できるのは医師だけだからです。

 

まとめ

23年の臨床経験から見えてきた「薬を減らす人の共通点」は、特別な人だけのものではありません。

  • 生活習慣を整える
  • 自律神経を意識する
  • 食事を工夫する
  • セルフケアを続ける
  • 医師と相談しながら進める

 

こうした小さな積み重ねが、薬に頼りすぎない体づくりへとつながっていきます。

薬を減らすことはゴールではなく、「自分の体をコントロールできるようになる」ための一歩です。

 

焦らなくて大丈夫。
あなたの体も、必ずゆっくりと変わっていけます。

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