(運営)新宿漢方クリニック:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-29-8 公衛ビル3階

受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

〜東洋医学が教える「気・血・水」の季節バランス〜

 

季節の変わり目になると、なぜか体がだるい、眠い、やる気が出ない。
そんな経験はありませんか?

 

東洋医学では、季節の変化=体のエネルギーの変化と考えます。
気温・湿度・気圧・日照時間が変わるたびに、
体の中の「気・血・水」の流れも揺らぎます。

つまり、季節の不調は「体質の問題」ではなく、
環境への適応力が弱っているサインなのです。

春:肝の季節——気の巡りをスムーズに

 

春は自然界で“気”が上に昇る季節。
人の体も同じように、エネルギーが外向きに動き始めます。

 

しかし、冬の間にため込んだストレスや冷えが残っていると、
この上昇の流れにブレーキがかかり、
イライラ、頭痛、肩こり、めまいなど「気滞(きたい)」が起こりやすくなります。

 

【おすすめセルフケア】
・朝の深呼吸や軽いストレッチで、気の巡りを促す
・食事は香りのある食材(しそ、セロリ、みょうが、ゆず)を意識
・パソコン作業が多い人は目を休める時間をつくる

 

特に、春は「頑張りすぎて疲れる」人が多い季節。
予定を詰めすぎず、“余白”をつくることが肝を整える第一歩です。

 

 

 

梅雨:脾の季節——湿をためない

 

梅雨は湿気が多く、体の中にも「湿(しつ)」がこもりやすくなります。
東洋医学ではこの状態を「水滞(すいたい)」と呼び、
むくみ、胃もたれ、頭の重さ、だるさ、気分の沈みなどを引き起こします。

 

【おすすめセルフケア】
・温かい飲み物を選び、冷たいものを避ける
・食事には利水作用のあるハトムギ・小豆・冬瓜を取り入れる
・朝、白湯を飲んで体の“内側の湿”を流す

そして、湿を抜くには「脾」を守ることが大切です。

脾は消化吸収を司る臓腑で、冷えとストレスに弱い傾向があります。
腹八分目とゆっくりした食事が、脾を守る基本になります。

 

 

 

秋:肺の季節——呼吸で“気”を調える

 

秋は空気が乾燥し、肺の働きが乱れやすくなる時期です。
東洋医学では、肺は「気」をコントロールする臓腑とされています。

肺が弱ると、
・息が浅くなる
・免疫力が下がる
・肌や喉が乾燥する
・気分が落ち込みやすくなる

といった不調が現れます。

 

【おすすめセルフケア】
・深い呼吸を意識する(4秒吸って、8秒吐く)
・白い食材(大根、れんこん、長ねぎ、豆腐、梨)を取り入れる
・早寝早起きで生活リズムを整える

 

呼吸は「気」を養う最もシンプルな方法です。
忙しい日ほど、1日3回だけでも“呼吸を感じる時間”を持ちましょう。

 

 

 

冬:腎の季節——体を温め、エネルギーを蓄える

 

冬は自然界のエネルギーが“内側に沈む”季節。
体も同じように、外に出すより内に“ためる力”が大切になります。

腎は生命エネルギーの源。
ここが弱ると、冷え、腰痛、むくみ、疲労感、不眠などが起こりやすくなります。

 

【おすすめセルフケア】
・下半身を冷やさない(特に腰と足首)
・黒い食材(黒豆、黒ごま、ひじき、海苔)で腎を補う
・夜は23時前に寝て、エネルギーを蓄える

また、腎を守るには「静けさ」が必要です。

冬は無理に活動を増やさず、
“立ち止まる勇気”を持つことで、春からの動きが軽くなります。

 

 

 

季節ごとに変化する「気・血・水」

 

・春 → 気が上に昇る → ストレスに注意
・梅雨 → 水が滞る → 湿と冷えに注意
・秋 → 肺が乾く → 呼吸と保湿に注意
・冬 → 腎が弱る → 冷えと睡眠不足に注意

 

このサイクルを知っているだけで、
「季節の不調」に予防的に対応できるようになります。

 

 

 

まとめ

 

季節に合わせて体を整えることは、
“自然と調和して生きる”という東洋医学の基本です。

 

・春は気を巡らせ、
・梅雨は湿をさばき、
・秋は気を養い、
・冬は腎を温める。

 

この4つの流れを意識することで、
1年を通して体調が安定し、天気や環境の変化に振り回されにくくなります。

 

体は自然の一部。
だからこそ、季節の流れを味方につけることが、
最高のセルフケアになるのです。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

『鍼灸師かわなみこうき』のホームページを
見たとお伝えください。
 
03-6273-2209
受付時間
11:00~20:30
診療日
月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日

著書・執筆記事

著書

祝!Amazonランキング1位獲得

Amazonの「伝統医学・東洋医学」部門で売れ筋ランキング1を獲得いたしました!

著書・執筆記事

著書

あらゆる食事療法の超入門編

エリミネーションダイエット(除去食)の基本を網羅しました。

お気軽にご予約・お問合せください

お電話でのご予約・お問合せ
『鍼灸師かわなみこうき』の
ホームページを
見たとお伝えください。

03-6273-2209

フォームでのご予約・お問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報

2025年5月22日

「なんだか疲れた」を、「よし、動ける!」に変える鍵、知っていますか?~BCAAのチカラ~

2025年5月19日

ストレスが招く体調不良!炎症と栄養泥棒の正体

2025年5月16日

もう「だるい」「やる気が出ない」とは言わせない!専門家が教える五月病からのスピード回復法

2025年5月13日

疲れたあなたに!りんご酢の元気チャージ

2025年5月6日

心と体は深く繋がっていた!東洋医学から紐解く感情と臓器の不思議な関係

鍼灸師 かわなみこうき
(新宿漢方クリニック)

住所

〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-29-8
公衛ビル3階

アクセス

新宿御苑前駅から徒歩5分
コインパーキング有

受付時間

11:00~20:30

診療日

月曜日、火曜日、水曜日
木曜日、金曜日、土曜日