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「今日はクタクタだからすぐ寝られると思ったのに、全然眠れない」
そんな経験はありませんか?

 

実は、“疲れすぎて眠れない”というのはよくある現象です。
原因は単なる肉体疲労ではなく、自律神経と脳のエネルギー不足。

体が「休みたい」と感じているのに、脳は興奮モードのまま。
そのギャップが、夜の不眠や浅い眠りを生み出します。

1. 疲れすぎると交感神経がオフにならない

 

私たちの体は、活動中は「交感神経」、休息時は「副交感神経」が働くようにできています。
ところが、日中に過度なストレスや疲労が続くと、交感神経がずっと優位なまま。

本来なら夜に切り替わるはずの「副交感神経」がスイッチオンできず、
脳が“戦闘モード”から抜け出せない状態になります。

 

その結果:

  • 寝つきが悪い
  • 眠りが浅い
  • 夜中に何度も目が覚める

という“疲れの悪循環”に陥るのです。

 

対策:
夜に急にリラックスしようとするよりも、
日中から少しずつ副交感神経を働かせる時間をつくるのが効果的。
(例:昼の深呼吸・昼食後の5分休憩・軽いストレッチ)

 

 

2. 脳のエネルギー不足(低血糖)が眠りを妨げる

 

集中力を使いすぎたり、食事を抜いたりすると、
脳の主要なエネルギーであるブドウ糖が不足します。

これを体は“危険”と判断し、血糖値を上げるためにコルチゾールやアドレナリンを分泌します。
その結果、夜になっても体が興奮したまま眠れないのです。

 

つまり、
「疲れたのに眠れない」は、脳がまだ戦っている状態。

対策:

  • 夕方以降のカフェインを控える
  • 食事は「糖質+タンパク質+脂質」をバランス良く
  • 寝る前に軽い補食(ナッツ・ギリシャヨーグルト・パラチノース水など)で血糖安定をサポート

 

 

‍♀️ 3. 東洋医学で見る「疲労と不眠」

 

東洋医学では、疲れすぎて眠れない状態を「気虚」「血虚」と捉えます。

これは、“エネルギーと栄養が枯渇している状態”。

  • 気虚(ききょ):エネルギー不足。日中に動くほど疲れが溜まる。
  • 血虚(けっきょ):血の栄養不足。脳が十分に潤わず、眠りが浅くなる。

 

改善のポイント:

  • 無理な運動や夜更かしを避ける
  • 温かい食事(スープ・味噌汁・煮物)で消化を助ける
  • 足三里や三陰交へのお灸で“気血”を巡らせる

 

体を「動かす」ことよりも「満たす」ことが、回復の第一歩です。

 

 

4. 回復のステップ

 

眠れない夜を抜け出すためには、
“日中の過ごし方”を少しずつリカバリー仕様に変えること。

 

1️⃣ 朝:光を浴び、呼吸を整える
2️⃣ 昼:短時間でも体を動かして血流を維持
3️⃣ 夕:軽いストレッチと栄養補給でエネルギー補充
4️⃣ 夜:照明を落とし、心身を「休息モード」に戻す

 

特に効果的なのが、軽い筋トレ。
筋肉を動かすとインスリン感受性が高まり、血糖値が安定しやすくなります。
結果として、夜の低血糖やホルモンの乱れを防ぎ、睡眠の質が上がります。

 

 

まとめ

 

眠れない夜は「夜の問題」ではなく、日中の疲労リズムの問題。
体を酷使しすぎず、エネルギーを“適度に使い、適度に戻す”ことが大切です。

 

あなたの体が本当に求めているのは「がんばること」ではなく、「回復する時間」。
その積み重ねが、深い眠りと安定した自律神経をつくります。

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