夕方になると、頭が締めつけられて肩も重い
仕事のメールを見続け、気づけば肩に力が入っている。夕方には首すじが張り、頭全体をぎゅっと締めつけられるように感じる。休みの日は少し楽なのに、忙しい時期にまた繰り返す。そんなことはありませんか。
ストレスは頭痛や肩こりの唯一の原因ではありません。ただ、緊張が続くと、筋肉のこわばりや睡眠不足、目の疲れなどが重なり、痛みを感じやすくなることがあります。
身体が「備える状態」から戻りにくくなる
ストレスを感じると、身体は危険や課題に対応しようとして、心拍や呼吸、筋肉の働きを調整します。短い時間なら自然な反応ですが、心配事が続いたり、画面を見つめたまま同じ姿勢が続いたりすると、首・肩・あごに力が入りやすくなります。
首や肩の筋肉が緊張して圧痛が出ることは、緊張型頭痛にみられる特徴の一つです。ストレスだけでなく、長時間の同じ姿勢、睡眠不足、眼精疲労、食事を抜くことなども関係します。頭痛の感じ方や原因は人によって異なるため、「肩こりがあるから緊張型頭痛」と決めつけることはできません。medlineplus.gov
また、痛みが気になると身体をかばい、さらに筋肉に力が入ることがあります。痛みへの不安や疲れが重なれば、眠りが浅くなり、翌日も回復しにくいという循環につながる場合があります。血糖や食事の間隔、冷えなども体調全体に影響するため、症状が出た日の生活を合わせて振り返ることが手がかりになります。
23年の臨床で見ていること
鍼灸の相談では、痛む場所だけでなく、いつ強くなるか、画面を見る時間、仕事中の姿勢、歯の食いしばり、睡眠、食事の間隔などを伺います。肩を揉むと一時的に楽でも、同じ姿勢や緊張が続けば、またつらくなることがあるからです。
東洋医学でも、首肩のこわばりだけを切り離さず、休息や呼吸、冷え、胃腸の調子など全身の状態と一緒に捉えます。鍼灸は筋肉の緊張を和らげ、休息しやすい状態を支える選択肢の一つですが、頭痛の原因を自己判断する代わりにはなりません。
今日から試せること
まず、仕事の区切りごとに画面から目を離し、肩をすくめてから力を抜く動きを数回行います。強く伸ばしたり、痛みを我慢して揉んだりする必要はありません。
次に、頭痛の時刻、睡眠、食事、画面作業、肩やあごの力みを数日だけ記録します。繰り返す場合、医療機関で相談する際にも状況を伝えやすくなります。
医療機関への相談を考える目安
頭痛が頻繁に起きる、痛み方が変わった、日常生活に支障が出る場合は医療機関に相談してください。突然の激しい頭痛、手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつが回らない、発熱や首の強いこわばりを伴う場合は、早急な受診が必要です。鎮痛薬を週に何度も使う場合も、薬の使い方を医師や薬剤師に相談しましょう。medlineplus.gov
緊張に気づくことから
ストレスが続く時の頭痛や肩こりには、筋肉の緊張だけでなく、姿勢、睡眠、疲労などが重なっていることがあります。まずは仕事中に肩やあごへ力が入っていないか気づき、短い休憩を挟むところから始めてみてください。